goo blog サービス終了のお知らせ 

夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「猫を抱く女」

2009-08-26 16:44:59 | 自作の小説

言われてみりゃあ アレは・・・ 変わった女だったねェ

越してきてから十五年ばかし住んでいたのだったけ

別嬪は年を取らないと言うけれど
娘のように細い腰の それでいて妙に色っぽい女だったさね

ああ 猫はいたよ
なんだろ 行儀の良い猫だったね

どうやってか 器用に表の戸を 前足でくいくい引き開け出入りしていたよ

よく笑ってたっけ

「これで後出来できないのが畜生ですね」なんて

愛想もいいし
どっか出た帰りには同じ長屋の子供達に ちょっとしたお菓子など買ってきてくれてね

ああ お前さん あのご隠居に頼まれてのことかい

不思議講とかって おかしな話を集めているのだとか

猫の百物語が このたびのお題ねぇ

ああ そりゃ物好きな
あたしらは あの女(ひと)がいなくなってから ちょいと寂しいよ

夜にねぇ その女の部屋に泥棒が入ったんですよ

あの女はとびきりの美人さんだから そっちの目的もあったのでしょうよ

その泥棒は どうしてか随分恐い思いをしたのだとか

なんでもさ おったまげるような悲鳴がして おっかなびっくりしゃっくり 表を覗いたら

隣のあの女の部屋から腰を抜かした盗っ人被りの男が地面に着いた手と尻で滑って出て来る所でしたよ

そうそう「あわわ・・・」とか「化け物」とか口走ってましたね

何を見たのか 見たと思ったんだか

真っ白な顔をして

全身がたがた震えてましたっけね

身繕いでもしてたのか 暫くして きちんと帯結んで 胸に猫抱いてーあの女は出て来て

外にいる長屋のみんなに深く頭を下げました

「用心が甘いばっかりに お騒がせして申し訳ありません」

夜も遅いことで 腰抜かした男は縛り上げ 便所横の小屋に転がしといたんだけど 朝には逃げちまっててね

そのうえ ご迷惑かけたからーと出ていってしまいましたよ

あの女は

今頃 何処で どうしているのやら

え あの女の名前

それが どうしてか思い出せなくて

どうしたんだか なんて呼んでいたのでしたっけね

{関連作品「猫と女」は↓のアドレスです クリックして下さいませ 読んでいただけると嬉しいです}

http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20090818


悩んではいたけれど

2009-08-26 14:05:06 | 子供のこと身辺雑記

政治は変わった方が良いとは思っている
けれど私が期待しているのは良い変化だ

だから民主党の公約を見た時 これは駄目だと思った
良い変化は期待できない
むしろ悪化するーと

驕らず激せず 解りやすい言葉で話される櫻井よしこさんを尊敬している

櫻井よしこさんは週刊新潮に「日本ルネッサンス」という連載コラムを書いておられ 私は毎週楽しみにしている

第375回で櫻井さんは民主党について憂える点をあげておられた

同じ号の31ページにも 大丈夫か民主党と思える違う記事がある

かと思えば52ページには先週に続き 女将として政治の楽屋裏ー正しくは舞台裏だがーそうしたものを長年見聞された方の思い出が語られている

小泉元総理については 貴乃花の負傷しての優勝に「感動した」発言以外は 認めてないが(^_^;)

本当に新しく自民党が生まれ変わるならと祈る思いで願いを込めて もう一度だけ自民党に投票しようかと思っている

きちんと港に着くと乗る前から思えない船には 安心して乗れないから
少々乗り心地は悪くても何処かの港に着く船の方がマシだと思う

少数派の意見かもしれないが 天邪鬼なのだ 私は