統合失調症という病気が この物語の主役と言っても良いでしょう
地方検事局の検事補ジュリアには秘密があります
少女の頃 兄のアンドリューは両親を殺したのです
統合失調症だったのだと 兄妹の父親からの遺伝でした
アンドリューは拘束された療養生活を送り
ジュリアは母の姉夫婦に育てられます
野心家で夜の付き合いもあるリックの抜擢でジュリアは次席として同じ事件を担当します
妻子殺しの医師デウ゛ィッドを裁く
彼は統合失調症であり心神喪失につき無罪と弁護士は主張
死罪を請求するリックに ジュリアは最初 不審の念を抱きますが
男としてのリックの裏切り
アンドリューの死
更に不幸がジュリアを襲います
ジュリアは ある人の支えから立ち直りますが
物語は終わっても事件は解決しておりません
次作が気にかかります
ブログでケンミンの名前がちょっと話題になり
それで噂すれば影でもないのでしょうけれど
神戸に住む叔父が ケンミンの餃子と皇蘭の肉まんを持ってきてくれました
餃子は早速 今夜のおかずに致します
「チーム・バチスタの栄光」映画化の折に医療監修を引き受けた須磨久善氏
この医療の偉大な先駆者・冒険家について現在も勤務医の著者が 生い立ちからの足跡を追い 「こういう生き方もあるんだ」と自らの感慨も込め綴った一冊
医師を志す人間に何より読んで欲しいのではないかーとも思う
医師として人間として その進み方 生き方 選択のやり方
医療の開拓者として
「そんなことはありません あなたは助かりますよ」
患者にそう言ってあげたい
そして助けたい
その熱い思いで 生きてきた記録
できれば 中・高校生が読むべき一冊として薦めたい
世の中にはー私は元気になれるのだろうか
病院との往復で一生終わるのではないかー
ーこんな苦しい日々が続くなら 早く死にたいー
そう思う人間も余りに多い
長く続く治療に 欝になる人間も
子爵令嬢ジュヌヴィエーヴは必要以上の罪に問われ監獄に囚われた子供達を引き取り育てていた
また一人少年ジャックを引き取りに行き 暴力にあうジャックを傷ついた体で庇おうとする死刑囚ヘイドンに会い感銘を受ける
ジャックの機転で脱獄したヘイドンを行きがかり上 ジュヌヴィエーヴは匿うことに
誰が何の目的でヘイドンの命を狙い殺人犯に仕立てようとしたのか
ジュヌヴィエーヴが救ってきた前科者揃いの使用人の温もり明るさ 子供達のいじけない素直さ
半ばおとぎ話のような
勇気あるお姫様は王子様に巡り会い それからはずうっと幸福に暮らしたのでした
ヒストリカルロマンスです
