川底から金が出たりしてゴールド・ラッシュの時代の物語です
そのことで一番沸き返るセントルイスの街で リリス(デビー・レイノルズ)は歌手兼踊り子を酒場でしています
リリスの踊る舞台を見ながらクリーブ・バン・ヘイレン(グレゴリー・ペック)はカード・ゲームに興じています
踊り子の楽屋へ出向いたクリーブは リリスと彼女を訪ねてきた弁護士の話を盗み聞きします
金鉱を相続!
賭博での負けによる借金の取立てに クリーブはリリスの相続する予定の金鉱で清算しようと企みます
口先三寸 せこく無責任な いい加減男という性格説明が ここでなされています
今で言うなら チャラ男でしょうか(笑)
ミズーリのインペデインス カリフオルニアの金鉱
金鉱に向かうリリスですが 女の一人旅は厄介のもとと 引き受けてはもらえません
けれどモーガン(ロバート・プレストン)はリリスが垣間見せた気性から 彼女を気に入り
アギーを訪ねてみろとアドバイスを与えてくれます
モーガンに紹介された女性アギーは難色を示すのですが そこへ現れたクリーブとリリスの会話などを見て またクリーブから「髪が美しい」と生涯で初めてほめられて心浮き立ち
リリスの美しさは人集め(男寄せ)にいいかもしれないと考えを変え 同じ幌馬車で旅することを許します
馬を運ぶ旅 そう幌馬車隊ですね
西部劇ならではの光景です
ゆったりと軽快な曲が流れます
勝手にちゃっかり旅に加わっていたクリーブ
旅を率いる牧場主モーガンは 出て行くように怒りますが クリーブを気に入っていたアギーは「雇うよ」
クリーブ「永遠に感謝します」と何処までも調子が良いのでした
夜の休憩 眠りの前のひとときは楽しくなくては旅が面白くないのに 「お通夜のよう」とアギーがこぼします
しつこくせまるクリーブを適当にあしらっていたリリスが 歌なら任せて!
立ち上がり踊りながら歌いはじめます
その明るく陽気な歌に澄んで響く声に みんなも楽しい気分になっていきます
その光景を嬉しそうに眺めるモーガン
彼もリリスに惹かれてました
「気性も体も珍しくガッチリしている 子供を産んでも丸太みたいに丈夫だろう」広大な牧場持つモーガンは断られるとは思っていなかったようです
でもいくらなんでも丸太にたとえられて 嬉しい女性はいません・・・よねえ
ましてリリスは 本当は なんとしても東部に帰りたいーのですもの
けれどモーガンは諦めないというのです
当時の旅は楽しいだけではありません
命がけでもあったのです
たくさんの馬を運ぶ一行をインデイアンが襲ってきます
馬を失っても命が大事 モーガンは「馬を放せ」と命じます
この時まだ クリーブは幌馬車の中でカードやってたりするんですね
モーガンから怒られます
襲われて幌馬車は横転 それを見たクリーブは戻り助けようします
リリスはクリーブの様子が気になり 幌馬車から落ちるも助けられます
大勢の犠牲 負傷者も出しましたけれど アギー リリス モーガンも生きています
クリーブを気にしているリリスに モーガンが あとで戻って探すよと声をかけます
そこへ馬に乗った人間が近づき やがて落馬
重傷負ったクリーブを看病するリリスの姿に モーガンは自分の想いが報われないことに気づきます
傷も癒えたクリーブとリリスは二人 旅をして やっと鉱山にたどり着きますが 金は掘りつくされたあと
親戚の葬儀代600ドルを逆に請求される始末
遺産は・・・・無かった
ハングタウンで二人は別れます
そうしてテントで踊るリリスをモーガンが訪ねてきます
「金持ちの亭主が欲しいなら目の前にいる 子供嫌いでないなら幸せになれる」
クリーブも自分も貧乏育ち お金がないと愛は続かないのーと言いながら モーガンが「悪党」とクリーブのことを言えば
「クリーブには名前があるの」と庇うリリス
彼女の願いも愛 姉と同じに だからモーガンの求愛に今度も断ります
愛する人との暮らし大切なものは 願ったものは 夢見たものは
遺産がなくてもクリーブが傍にいてくれたら
そのクリーブはサクラメントの川船で相変わらず賭博のテーブルにいます
そこへ流れてきた歌声に耳を澄ませ 彼はカードをテーブルに置き立ち上がります
「やめた」と言い残し 部屋を出ていきます
声の主はリリスでした
別れてから忘れたことのない歌声 その姿
歌い終わるのをクリーブは待ちます
二人が別れてから どれだけの時間が流れたのでしょう
舞台から降りてきたリリスはクリーブに気づき動きを止めます
「今スゴくツイてるんだ こんなことを言うのは初めてだ
わたしと結婚してくれないか」
さて昔 私が観た時には 「わたしは今 勝てるカードを捨ててきた」こう表現してました
賭博師が勝てるカードより愛を選んだ
リリスはもとより ずっとクリーブを愛し続けていたのですから 二度と会えないかもしれない男性を
子供心になんてロマンチックなのだろうと想ったものでした
映画に戻れば
1200ドル持っているというクリーブに それを元手に賭博場を始めるのかとリリスが尋ねると クリーブは答えます「夫は夜は在宅するべきだ」
リ「では酒場を 娯楽場を始めるの わたしがんばるわ」
ク「妻も夜は在宅すべきだと思うよ」
サンフランシスコは何処へ行ったって 五分ごとに家が建つ 幾度火事があろうとも 建て代わるたびに更に美しく大きな家が建つんだ
そのくらい景気が良い これからどんどん発展していく 誰にも止められない
最初は手漕ぎ船でもなんでも 船や鉄道 交通
それを仕事にしたいのだ
クリーブは大きな夢を持っていたのでした
歌手でもあるデビー・レイノルズの持ち味が存分に発揮されています
赤味を帯びた金髪の愛らしく美しい女優さんでした↓詳しくはこちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%BA
「ママは二丁拳銃」も楽しい映画 おすすめです
グレゴリー・ペック コチラ↓どうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%83%E3%82%AF
知的 紳士的 「ローマの休日」「おおいなる西部」代表作はありすぎて ありすぎて
「ナバロンの要塞」もいいし
でもちょっと能天気な「世界を彼の腕に」↓参照
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=12584
これも大好きです
アンソニー・クインおじ様がまた楽しい役柄で 殺されるオットセイはかわいそうなんだけど