昨日 叔父とその子供になる従弟達が それぞれ負担にならないように時間差で 亡父のお参りに来てくれた
四十九日を済ませ忌明け挨拶で 父の死を親戚には書状で知らせた
だが 十七歳の頃から父と付き合いがあった叔父は 数年前 母が亡くなった時と同じ高額を包んでくれていた
その気持ちが申し訳なくもまた有り難くもある
たとえ母の時の半額であれ まだ充分以上の高額になるのに
私が幼い頃 毎日のように家に来て写真など撮ってくれ やがて母の妹と結婚した
その子供の従弟達とは 百貨店の屋上の子供の国 遊園地 何処へ遊びに行くのも一緒で姉弟のように育った
父は 父の日や誕生日など 私が贈った服を箱から出さないままかなり置いていて
形見分けにと 父が手を通していないそれらの品から 選んだ服を
良かったら着て下さいと渡すと
叔父は 袖通したのでも何でもと 快く受け取り 持ち帰ってくれた
にいさんの服やから 袖通した物でも気になんてしない
そう言って
気持ちが嬉しい
有り難い
今日は母の末の妹になる叔母から連絡入り 嫁いだ娘と一緒にお参りに来ると言う
焦って持ち帰ってもらうお菓子など買いに行き 出す茶菓も準備する
お参りが済むと叔母は言った
「気を遣わせたらあかんから もうお金は包まないから」
うん まぁ いいけどね
叔母は父の生前は
あんたが産まれなかったら あたしがここの家の子供やったんや
そう事あるごとに言っていた
両親の間には数年子供が出来ず 母の末の妹の叔母は この家の子供になると決めて 両親と一緒に暮らしていたが
当時 両親は建物の二階で暮らしていて
階段から落ちた叔母は暫く実家に戻り その間に母は妊娠がわかったのだとか
祖母から相談受け 両親は叔母の縁談を用意した
結婚へ続く交際期間 叔母はずっと私達と同じ家で暮らし 母から花嫁修業の手解きを受け
挙式費用を まかなったのも私の両親だった
叔母が嫁いでからも 暮らす家まで 用意していた
妹ながら 親がわりに案じ様々な心配を続けた母だった
叔母は父の形見分けの品は
まだ霊が云々ーと受け取らなかった
受け取らない言い訳に 霊を持ち出すとは思わなかった
叔母が帰宅してから 苦笑混じりに考える
父に祟られるとでも思っているのだろうか
色々そんなに後ろめたいのかしらと
叔母は母の生前から 何故か 私の両親や私の悪口を作ってあれこれ言いふらしていて 他の親戚や他人から教えられたことがある
そして自分が同情受け 相手から良くしてもらおうとするらしい
別の叔父や イトコから 気をつけた方がいいと忠告されたことが 一度ならずある
しかし亡き父を悪霊扱いするとは 思わなかった(笑)
比べちゃいけないけど 昨日の叔父の気の良さとを ついつい
叔母とは十歳しか年が違わないのだけど
今や一番近い 同じ市内に住む身内なのだけれど
お参りに来てくれたのは有り難いと思うべきなのだけれど 後味悪いです
こちらの両親が死んだら それで縁切りってことかしらん
なんだかねぇ