興居島(ごごじま)に流れ着く死体
御手洗の実験によれば福山から捨てられたものではないかと
平行して書かれるのは小坂井茂という青年の物語
女優になるという夢を持つ同級生の田丸千早という娘にひきずられるように上京し 事故による怪我から千早の女優の夢が挫折すると共に故郷へ戻り
夢破れた千早は小坂井を巻き添えに焼身自殺を図る
小坂井に呪いの言葉を吐いて
千早の入院する病院で親切にしてくれた辰見洋子と付き合うようになる小坂井は己の重なる不運からある宗教に入信していた
常軌を逸した洋子の行動にも言いなりになった小坂井だがー
一方かつてある宗教に入信していた助教授の滝沢加奈子は若い男につきまとわれていた
結婚したいーそんな思いから信者となった滝沢だが紹介された男性は滝沢の希望する人間ではなかった
その男から滝沢を護ろうとして 同じ助教授の藤井は相手の男を死なせてしまう
事件を通じてある男を追う御手洗は いきがかり上 滝沢と行動を共にすることに
尊師と呼ばれる男とその信者となった手先達の起こす犯罪
負の考えから日本を滅びると言い放つ男
そんな男によって母の命をを奪われ 重い病気になっている少年
少年を護ろうとする忽那
滝沢の研究分野に関する謎をも推理する探偵・御手洗
星籠の謎は解けるのか?!
昔 謎は美しくあるべきだーと書いた著者のひろげる物語の収束は・・・・・
瀬戸内の海に生きた村上水軍
織田信長の作った船
豊臣秀吉
阿部正弘
彼らは何をしたのだろうー
そうしたことにも触れながら物語は下巻へ続きます