夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

辻堂魁著「秋しぐれ 風の市兵衛 16」 (祥伝社文庫)

2018-10-01 21:17:41 | 本と雑誌
秋しぐれ 風の市兵衛 (祥伝社文庫)
辻堂 魁
祥伝社




15年前 片手落ちなお裁きで江戸の相撲取りでいられなくなった土俵の鬼とも呼ばれた鬼一磯之助
体を壊し 年齢も年齢
各地を巡る浪人相撲を引退し 江戸へ戻る
江戸には 置いてきた老母と妻と娘がいる
稼いだ金をせめて届けたい 詫びたい 苦労をさせただろう

だがー妻は死んで 独り残った娘のお秀は母の看病での借金の為に水茶屋で働いていた
働くうちに惚れた男・順吉の子供が お腹にー


それを知り相手の男の了見知りたさに会いにいく鬼一

相手の男の父親は それを強請と誤解する

そして他の人間に雇われて縁ができた唐木市兵衛に交渉を依頼する

元は武家の鬼一
その気概は娘にも受け継がれておりー
しかし娘のお秀はすぐには 15年も自分達を放っておいた父親が許せなかった


本当は一人じゃなかったことが嬉しかったのにー

父親の反対 何するものぞの順吉の勢いに それだけの娘ならばーとお秀のことが気にかかり始める順吉の父親

相撲の取り口が今少し丁寧ならば 大関間違いなしの相手との対戦に勝利する鬼一
だがー15年前の事件で鬼一を逆恨みする人間の襲撃があり

市兵衛が駆けつけるも 元々体が弱っていた鬼一は 娘のことを案じながら死ぬ

鬼一との取り組みで その相撲への魂に触れた相撲取り達が 鬼一の骨納めの場へ集まり その死を惜しむ相撲甚句をうたってくれるのだった


商人には向かぬ順吉には武家からの養子縁組がまとまりそうで 
乗りかかった船で 市兵衛は順吉の父親からある交渉を頼まれる

それは お秀を順吉の嫁として養子先の家に認めさせるというもの


鬼一との取り組みで二度とも鬼一に勝てなかった相撲取りの言葉がいいです

その言葉ゆえに 今後 きっと大関になるのだろう この人は
そのように思えるのです
「あっしはこの歳になって 相撲とは何かということを あの相撲で鬼一さんに教えられやした
一生の宝物に なりやした」

お米です

2018-10-01 09:42:48 | 子供のこと身辺雑記
近所のお店で見つけて つい買ってしまったお米さん







熊本県産のお米 その名も「森のくまさん」
本当に真っ白で♪

父が熊本県出身ですので・・・

そして母が鹿児島県出身・・・

私にとって熊本県と鹿児島県は そこが産地というだけでそそられます

とはいうものの 父は末っ子で父の兄姉達は もうみんな亡くなってー近い身内は この世にはおりません

唯一やりとりするのは 血がつながらない従兄夫婦のみ


あんなに近かった九州が どんどん遠いものをなっていくような寂しさもあります

スーパーで九州産の食べ物と出会うことは ちょっとした嬉しさがあるんです

辻堂魁著「夕影 風の市兵衛 15」 (祥伝社文庫)

2018-10-01 01:03:53 | 本と雑誌
夕影 風の市兵衛 (祥伝社文庫)
辻堂 魁
祥伝社




唐木市兵衛と幾度も危地を潜り抜けてきたいわば盟友である返弥陀ノ介が かねてより因縁ある女に惚れた
その女・青は市兵衛や弥陀ノ介を姉達の仇と狙ってくる相手だったのだが

傷つき姿を消した青を案じる弥陀ノ介

市兵衛はある人間の息子の生死の確認と 弥陀ノ介からの依頼の言葉を伝える用事で旅立つ

そこにあるは寺とは名ばかりの暴虐と死に満ちた場所
美人三姉妹に食指を伸ばす穢れた役人

縄張りを増やさんとする人殺し親分

人殺し親分を手先に使い銭儲けする商人

父親を殺された美人三姉妹を救う為に青と市兵衛 そして弥陀ノ介は共に戦うことになる

そして弥陀ノ介の願いは・・・・まだ・・・・叶わない