架け橋 風の市兵衛20 (祥伝社文庫) | |
辻堂 魁 | |
祥伝社 |
渡り用人を仕事とする唐木市兵衛に異母兄より縁談が持ち込まれる
そんな折 市兵衛の親しき友の前から姿を消していた青からの伝言が 市兵衛に届く
乗船が難破し 女海賊の船に譲られた青
だが その身にいかがわしき振舞いに出ようとした男に逆襲した青は 首領のお国に斬られ 海へ飛び込み逃れた
海を漂う青は救われたがーその身には返弥陀ノ助(かえり みだのすけ)の子が宿っていた
弥陀ノ助を知って もう他の男に触れられるのは嫌だと思うようになった青
弥陀ノ助の情(じょう)が 青を変えた
苛烈な一生を送ってきた青は 初めて人の温かさとやすらぎを知ったのだ
己の感情に戸惑ってはいたが
青に弟を殺され復讐の念から逆上するお国
犯してきた罪は その身にかえる
無慚に奪ってきた多くの人の命
いつかは自分も命を奪われる時がくる
凶刃潜り抜けー
その後は
弥陀ノ助と青の婚礼
物語は次巻より第二部へ