夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

辻堂魁著「架け橋 風の市兵衛 20」 (祥伝社文庫)

2018-10-03 20:43:00 | 本と雑誌
架け橋 風の市兵衛20 (祥伝社文庫)
辻堂 魁
祥伝社




渡り用人を仕事とする唐木市兵衛に異母兄より縁談が持ち込まれる

そんな折 市兵衛の親しき友の前から姿を消していた青からの伝言が 市兵衛に届く

乗船が難破し 女海賊の船に譲られた青
だが その身にいかがわしき振舞いに出ようとした男に逆襲した青は 首領のお国に斬られ 海へ飛び込み逃れた

海を漂う青は救われたがーその身には返弥陀ノ助(かえり みだのすけ)の子が宿っていた


弥陀ノ助を知って もう他の男に触れられるのは嫌だと思うようになった青


弥陀ノ助の情(じょう)が 青を変えた
苛烈な一生を送ってきた青は 初めて人の温かさとやすらぎを知ったのだ

己の感情に戸惑ってはいたが



青に弟を殺され復讐の念から逆上するお国


犯してきた罪は その身にかえる
無慚に奪ってきた多くの人の命

いつかは自分も命を奪われる時がくる



凶刃潜り抜けー
その後は


弥陀ノ助と青の婚礼

物語は次巻より第二部へ





辻堂魁著「遠き潮騒 風の市兵衛 19」 (祥伝社文庫)

2018-10-03 09:08:06 | 本と雑誌
遠き潮騒 風の市兵衛19 (祥伝社文庫)
辻堂魁
祥伝社



唐木市兵衛の親しい信頼おける友にして兄の忠実な配下の返弥陀ノ助(かえり みだのすけ)
彼の幼馴染で行方不明になり死亡したと思われてた松岡貢が その姿を見かけられたという
貢の父親に相談を受けた弥陀ノ助は休暇を願い出 貢らしき人物がいたと言われる場所へ向かう


その場所にまつわる噂を思い出しその気懸かりから 弥陀ノ助への同行を兄に頼まれた唐木市兵衛も旅立つ


同じ頃 殺された店主の犯人を追って町方の渋井も同じ場所へと向かう


不正に気付き調べていた貢は悪者一味に騙されて海へ投げ込まれ 誰からも死んだと思われていた

だがー打ち上げられた貢を介抱し いつか夫婦となり子も産んだ娘がいた
記憶を失くしていた貢を 娘は良吉と呼び 貧しいながらも幸福に暮らしていたのだ

その娘 お千は夫の良吉がいつか自分の前からいなくなるのではーと不安も抱えながら暮らしている
夫が記憶を取り戻したその時には


弥陀ノ助と市兵衛にあった悪者一味の面々は もしや貢が生きていたのかーと 貢ばかりか市兵衛と弥陀ノ助の命も狙い襲撃をかける

記憶を取り戻していた貢は 一度だけ生家へ両親に会いに行く
侍の姿で・・・・・・

だが彼の願いは妻のお千や娘のお秋と一緒に今の生活を続けること

武士としての貢は死んだことになっている

もう今更生きていたとして 事を荒立てることもない

貢は 良吉として妻のもとへ帰っていくのだ