学生時代、金が無く時間が余っていた頃、何度か夜行列車に乗って帰省した。
東京発、大垣行き。
東京駅を夜11時20分頃出発。
早朝、大垣に着く。(いまでも走っているのだろうか?)
大垣から米原まで乗り継ぎ、米原から姫路まで新快速列車。
姫路から岡山まで。
さらに岡山で乗り継ぎ、尾道に着くのが夕方、広島駅には夜到着であった。
この夜行列車で高校の同級生と一緒に帰省したこともあるが、16時間以上も一緒に密着していると、もう二度と一緒に帰りたくないと思った。
今は立派に社長業に精を出している彼も同じことを考えたのだろう。
今でさえ、思い出話にもならない。
以降、彼とは、二度と一緒に帰省をすることはなかった。(笑)
もうひとつの個人的な思い出がある。
たまたま、真ん前の席に座った同年代の女子学生がいた。
目の光も強く、唇もきっちりと結ばれていて、芯の強いひとに映った。
「どこまでも行くんだろう」と思いながらも、文庫本を読んでいた。
横浜駅を過ぎた頃、隣りに座っていたサラリーマンが、飲み物を分けて呉れて声をかけてきた。
彼は、「京都まで行く」と言う。
いつのまにか、目の前の彼女も話の輪の中に入っていた。
彼女は、山口まで帰省するという。
会話は、盛り上がった。
ただ、どんな内容だったのか記憶はない。
京都を過ぎて、彼女と二人で広島まで普通列車に乗り継いでいく。
なかなか機知の富んだ女子大生だった。
だが、姫路を過ぎて、岡山を過ぎて、体力も疲労困憊、眠くなる。
会話が、ストップする。
尾道駅に着いた頃は、半分眠気顔・・。
プラットフォームで、手を振って「さよなら」をした。
つまり、こういう事である。
夜行列車とは、朝に向うロマンという始まりである。
されど、朝から夕方まで乗る「昼行列車」には、元気あふれる会話と仕草がないとロマンの始まりとは、ならない。
先日、テレビを何気なく観ていると、どこかで見覚え、聞き覚えのある遠い記憶の中の女性が、若き日に乗った夜行列車でのロマンの結末を語っていた・・うん?!。
彼女曰く「もし、あの頃に戻れるならば、あの夜行列車を乗り継いで帰りたい・・人生が変わっていたかもしれないから」と言っていた。
向き合う人生の道中に迷うならば、その都度、途中下車する方がずっと面白いはずです。
夕景を眺めて、夜行列車に乗り込む。
必ずやロマンとともに新しい朝を迎えられるはずです。
ただし・・若い日々の時代だけです。
あの時、姫路で、二人一緒に途中下車でもすればよかったのでしょうか?
東京発、大垣行き。
東京駅を夜11時20分頃出発。
早朝、大垣に着く。(いまでも走っているのだろうか?)
大垣から米原まで乗り継ぎ、米原から姫路まで新快速列車。
姫路から岡山まで。
さらに岡山で乗り継ぎ、尾道に着くのが夕方、広島駅には夜到着であった。
この夜行列車で高校の同級生と一緒に帰省したこともあるが、16時間以上も一緒に密着していると、もう二度と一緒に帰りたくないと思った。
今は立派に社長業に精を出している彼も同じことを考えたのだろう。
今でさえ、思い出話にもならない。
以降、彼とは、二度と一緒に帰省をすることはなかった。(笑)
もうひとつの個人的な思い出がある。
たまたま、真ん前の席に座った同年代の女子学生がいた。
目の光も強く、唇もきっちりと結ばれていて、芯の強いひとに映った。
「どこまでも行くんだろう」と思いながらも、文庫本を読んでいた。
横浜駅を過ぎた頃、隣りに座っていたサラリーマンが、飲み物を分けて呉れて声をかけてきた。
彼は、「京都まで行く」と言う。
いつのまにか、目の前の彼女も話の輪の中に入っていた。
彼女は、山口まで帰省するという。
会話は、盛り上がった。
ただ、どんな内容だったのか記憶はない。
京都を過ぎて、彼女と二人で広島まで普通列車に乗り継いでいく。
なかなか機知の富んだ女子大生だった。
だが、姫路を過ぎて、岡山を過ぎて、体力も疲労困憊、眠くなる。
会話が、ストップする。
尾道駅に着いた頃は、半分眠気顔・・。
プラットフォームで、手を振って「さよなら」をした。
つまり、こういう事である。
夜行列車とは、朝に向うロマンという始まりである。
されど、朝から夕方まで乗る「昼行列車」には、元気あふれる会話と仕草がないとロマンの始まりとは、ならない。
先日、テレビを何気なく観ていると、どこかで見覚え、聞き覚えのある遠い記憶の中の女性が、若き日に乗った夜行列車でのロマンの結末を語っていた・・うん?!。
彼女曰く「もし、あの頃に戻れるならば、あの夜行列車を乗り継いで帰りたい・・人生が変わっていたかもしれないから」と言っていた。
向き合う人生の道中に迷うならば、その都度、途中下車する方がずっと面白いはずです。
夕景を眺めて、夜行列車に乗り込む。
必ずやロマンとともに新しい朝を迎えられるはずです。
ただし・・若い日々の時代だけです。
あの時、姫路で、二人一緒に途中下車でもすればよかったのでしょうか?