ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

御影道中

2008年04月23日 | 千伝。
御影道中

岐阜県からメールが届いた。
白山は、岐阜羽島付近で新幹線からでも見えるとのこと・・今まで気がつかなかった。(感謝)


「蓮如さまのお通り」というお触れも、マイクの拡声器を通して、よく聞こえてきた。
車から降りて、その声のする方に向かって行くと、大勢の人が集まっていた。
そこに行くと、「御影道中」の立ち寄り先(休憩所)の浄土真宗のお寺だった。

一昨日の福井新聞のコラムから説明を拝借すると・・

・・蓮如上人の肖像画「御影」を輿車乗せて、京都の東本願寺を17日に出発、琵琶湖西岸を経て福井の吉崎御坊を目指す「御影道中」。蓮如さまの伝道の軌跡をたどる約240KM、一週間の行程である・・

今年は、ナント江戸時代から続く335回目。
全国から集う門徒衆の恒例の徒歩の旅である。

巡礼を行うような人間の信心深さは、どこから湧き上がるのだろうか?
迷い道のような生きてゆくことへの底知れぬ不安なのだろうか?

凡人は、過去にも未来にも飛ぶ事は出来ず・・南無阿弥陀仏。

「松も時なり、竹も時なり。時は、飛去するとのみ解会(げえ)すべからず」 
曹洞宗 大本山永平寺開祖 道元禅師の言葉である。
今という中で、永遠や宇宙を悟ったからこそ、現在にも生き残っている所以なのだろうか・・南無観世音菩薩。

人生の矛盾した不思議な縁を感じる日々でもある。

もう会えぬ別離よりも、あの人の優しさが、記憶のなかに生きている「嬉しさと哀しさ」である。


眼差しを遠くへ、微笑みとともに♪