まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『篤姫』

2008-07-06 21:48:16 | 韓国以外の映画、ドラマ、番組のエトセトラ
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
宮尾 登美子,田渕 久美子
日本放送出版協会

このアイテムの詳細を見る

今回は、いつもに増して泣かせてくれました

 

大河ドラマは、意外に、じ~ん・・・とくるシーンがあるものなんですが、今年の「篤姫」は、そんなシーンが多いですね。

やはり女性が主人公で、同性として心情的に理解できるところが多い所為でしょうか・・・

 

徳川幕府の将軍で、家定は印象が薄い人物です。

あ・・・、あくまでも私にとってはと言う事ですが。

 

暗愚で身体虚弱・・・という情報しか持っていませんでした。

だから、篤姫が輿入れしても、ただただ政治的意味合いばかりで、決して女性として、妻としての幸せは得られなかったんだと、思っていました。

 

まぁ、現実がどーだったかはわかりませんが、この作品を観ると、

”本当に家定が、あのような、”うつけ”を装っていたんじゃないか

と思えますね。

いや、

”思いたい

・・・と言うのが、本音。

 

そうじゃなきゃ、篤姫が余りにも哀れだと思うから・・・。

 

この時期、徳川の時代は円熟期を過ぎて、爛熟と言ってよい時代であったと思います。

もう、果実で言うと、熟しきって落ちる寸前・・・という状態。

 

それを、食い止めようとするのか、或いは、いっそのこと、落として新しい果実を実らせようとするのか・・・。

そんな困難な時代に、それも頂点である将軍と、その妻として生きなければならなかった二人。

普通の幸せは望めなかったんでしょうね。

 

輿入れ自体が、使命を帯びて・・・の事でしたし、もしかしたら、篤姫は”夫婦になる”と言うより”戦いに臨む”とでも言った方が近い感情だったんじゃないでしょうか。

それが、家定を知り、彼の”うつけの振り”を知り、彼の真の姿を見ているうちに、夫婦本来の感情が芽生えてきたのでしょう。

 

それは、彼女も女性として成長したという事です。

 

同じ事が、家定にも言えます。

うつけの振りをして、何事からも逃げてきたわけですが、篤姫と話をするうちに、自分の意見を言い、それを聞いてくれる相手が居ると言う幸せを知ったのです。

誰も信用できる人が居なかった、孤独な人生を彼女が変えてくれたのですから。

 

この二人の、お互いへの愛情が微笑ましく、それでいて切ないですねぇ。

 

「以前、生まれ変わったら鳥になりたいと言ったが、やっぱり、鳥はつまらない。私は私になりたいと思う。あなたに出会えたから。」

・・・と、家定が言います。

いやぁ~っ、ここで・・・ですわ。

 

それにしても、この作品の衣装、すっごく美しいですね

ただ豪華絢爛・・・というのじゃなく、それぞれに似合った衣装ですし

大奥に入った後、宮崎あおいさんの化粧が濃くなったのに、最初は慣れませんでしたが、今では、ま~ったく違和感無し

 

来週が待ち遠しいんですが、来週に限っては、号泣しそうで・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする