まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『マイファーザー』

2008-07-31 07:16:54 | 韓国映画のエトセトラ
マイ・ファーザー デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

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「私の名前はキム・サムスン」でお馴染みの、ダニエル・へニー主演の作品です。

この作品での彼の演技に対する賞賛が高かったと言う事を聞いてましたし、何より、衛星劇場で流される「韓音」という数分の番組で見たストーリーに興味を持ってましたので、是非観たいと思ってた作品なんです。

その「韓音」の映像だけで、充分泣けましたしね

 

これは、実話に基づくストーリーだそうです。

 

幼い時、アメリカに養子に出された男の子。

アメリカに着いて暫くは、泣き続けていた男の子。

食事をしながらも、突然泣き出したりしていた男の子。

それが、彼、ジェイムズ=ダニエル・へニーです。

 

優しい養父母、同じく養子である兄妹にも恵まれ、健やかに成長した彼ですが、本当の両親に会いたいという気持ちは、ずーっと持っていました。

そして、彼らに会う為に在韓米軍に志願し、韓国へ渡るのです。

 

そこで、探し当てた父は、殺人事件の犯人として、死刑を宣告された受刑者でした。

初対面での大仰なマスコミの取材。

「”愛してる。”と言って、抱き合ってください。」

と、ポーズを強要され、おずおずと、遠慮がちに言います。

「アボジ、サラガミダ。」

 

殺人犯という事に、戸惑いながらも、ジェイムズは面会を続けます。

韓国語も勉強し始めます。

 

そんな息子に、父もまた戸惑いながらも、嬉しそうに母親の事や自分の昔の話などを聞かせます。

 

徐々に親密になっていく二人。

 

しかし、親子鑑定で、その人が実の父親ではないと知るジェイムズ。

その上、父が話して聞かせてくれた昔話が、嘘だったと言う事も知るのです。

 

事実を知って悩み苦しむジェイムズ。

でも、彼の心は、その人が誰であっても、”父”にかわりは無いと告げていたのです。

 

駐留期間が過ぎて、アメリカに帰国しなければならなくなった時、初めて、心からの言葉を父親に告げます。

「愛しています。」

 

いやいや・・・。

泣けました。

 

ホント、泣けましたわ

 

養子問題、死刑制度、被害者の思い・・・。

いろんな要素が含まれていて、それぞれの立場が、ちゃんと公平に描かれていて・・・。

何も解決は出来ないけれど、韓国におけるリアルな問題を改めて浮き彫りにした作品だと思いました。

 

これが、現実にあった事だけに、よりいっそう胸が痛むようでしたね。

ラストに、土台となった実話のニュース映像が流れます。

それも、かなり詳細な。

作品を観た後だけに、その映像を見ると、余計に涙が流れてしょうがなかったです。

 

お勧めです

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