韓国ドラマ・ガイド トンイ 後編 (教養・文化シリーズ) | |
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前回の記事は、こちらから。
以前、トンイがまだ楽府のだった頃、チャン妃が大妃暗殺未遂事件の犯人に仕立て上げられようとしたのを救った事がありましたね。あれと同じ事を、今回はチャン妃の有罪を立証するために仕掛けたのです。
トンイの居間の敷居や床と、例の日誌に、濃度の高いしょうが汁を塗っておいたのです。
それは3日ほどは消えない位濃いモノだそうで。
だから、それに触れたものは、高醋を塗ると、薄赤い色に変色するんだそうです。
忍び込んだ監察院の最高尚宮と内人たちの足袋が変色し、彼女達は、もう言い逃れ出来なくなりました。
と同時に、チャン妃は、自身の手で日誌を触ったわけですから、高醋を塗ったら、おそらく変色したことでしょう。
愕然とするチャン妃。なのに、トンイに食ってかかるのです。
でも、その時、チャン妃の罪をシム・ウンテクから聞いた王様が、現れました。
物凄い醜態を見せる事になってしまったわけです。
それなのに、まだチャン妃は王様に“自分はトンイ達に罠にはめられたんだ”と、叫ぶのです。
「もう、やめないか。こんな姿を見たくない。」
そう言って、王様はチャン妃の前から去りました。
それでもなお、チャン妃一派は南人の大臣たちに味方するよう申し入れるんですよ。
最初は、自分達の保身の為にチャン妃を守ろうとした南人たち。
でも、事ここに至ると、もう、彼女に関わる事は、すなわち身を滅ぼす事になると、掌を返したようにチャン妃の罪をあげつらいました。
監察院の最高尚宮たちも、チャン妃から命じられた・・・と証言しましたよ。
チャン妃の周囲には、もう、誰も居なくなってしまったようです。
王様は、あれほど堂々としていたチャン妃が、権力に目がくらみ、権力を自分のモノにしようと画策した事全て、自分の至らなさの所為だと落ち込みましたね。
それを救ったのは、トンイです。
嵩にかかった西人たちは、チャン妃の廃位を申し立てます。
王様は、悩みました。世子の母親であることは変わりないのですから・・・。世子の事を考えると、簡単に王宮から追い出すことは出来ません。
結局、廃位は決定しましたが、宮廷から追い出すことはしませんでした。世子の母親として、一介の尚宮として生きることを認めたのです。
またトンイには脅威かもねぇ・・・。
これで懲りた様には見えませんものね。
チャン妃兄は流罪。これも、まだまだ懲りてない様子ですし。
チャン妃一派は、それぞれ“悔しい”とか、“いつか復讐してやる”とか言ってますが、要するに、そんな言葉が出ると言う事は、全く自分達の罪を認識していないと言う事にですからね。
反省していないわけですよ。
それが、私には気に入らないですねぇ
私家に蟄居していた元中殿は、無実だと証明され、宮廷に戻って来ました。
そして、監察院をトンイの支配下に置きました。
中殿とトンイは、お互いを信頼しあってます。
そして、喜ばしい事がもう一つ。
トンイが懐妊しましたよっ
王様の嬉しそうな顔ったら
チョンスも、
「嬉しいのに、何故か涙が・・・。」
と言いました。
私もですよ
そして、ようやく、トンイを側室として任命する儀式が執り行われました。
晴れ晴れとした皆の顔が本当に嬉しそうでした。