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ゴンミュンはヨンオが自分と同じように医師の道を進みたいと言った時、反対しました。
人の感情が分からないヨンオには医師は無理だと思ったのです。それに、ヨンオの存在が危険だと思ったのです。
だから、静かに、正体を知られないように生きるよう命じていたのです。
でもね、ある切っ掛けで、ヨンオの医師への道を許さざるを得なくなりました。
大勢の医師たちが居る前で倒れた人の病状を、何も持たないヨンオが、医師の専門的な勉強もしてないヨンオが言い当てたんです。
そこに居合わせた医師たちは、何故医師の道を反対するのか・・・とゴンミュンに問いました。
理由を話せないゴンミュン。許すしかありませんでした。
ヨンオは、カン・チョルミンの遺体から心臓を取り出したのは、ソクジュかもしれないと言いました。
患者の脳のカビ菌は、心臓の病変によるものというレアケースを隠すために、心臓を摘出した。何か切実な理由があったからだ・・・とヨンオ。
聞いたジンソンは、まさか・・・と思いました。
ソクジュは何も言い返しません。
ヨンオは言いました。後は警察の仕事だと。
ヨンオの医師としての能力が人並み外れて高いというのは、もう病院内では有名でした。
でもね、徐々にヨンオの持つ特殊な病の症状にも気付かれ始めました。
普通の人とは感情に於いて違うということです。
ある患者が救急搬送されて来ました。
検査によって脳挫傷と硬膜下血腫だと診断され、すぐにでも手術・・・となったのですが、ヨンオはそれに反対しました。
様々な症状から、父性遺伝の血友病だと判断したのです。
ところが、両親にその病気は無く。と言う事は、父親は実父じゃ無い・・・と言う結論に達したわけです。
その場合、特殊な手術になるとかで、確認しなくてはいけないと、ヨンオは何度も問いただしました。父親は間違いないと言いましたが、母親の目が揺れたのをヨンオは見逃しませんでした。
嘘をついている・・・と。
結局、娘の命には代えられないと、母親が事実を告白。
何も知らなかった父親は大きなショックを受けました。
娘の命は助かったけど、夫婦の間に・・・そして、今後親子関係に何かしらの影響を与えることになるのは、容易に想像がつきます。
それをヨンオは察する事が出来ないのです。
ファン医師は、ヨンオに言いました。あそこまでする必要が?・・・と。残酷だと思いませんか?・・・とね。
そう指摘されても、ヨンオは一切動揺することはありませんでした。
実父だと言い張った父親。嘘をつこうとした母親。そして、診断を誤った医師。どれも自分の責任ではない・・・と言いました。
自分は手術を成功させて、娘の命を救ったんだから、どこが残酷なんだ?・・・と。
やはり人の細かい感情の機微を理解する事が出来ないのです。
ジンソンは、疑いたくはないけど、ソクジュの行動に不審感を持ちました。
で調べてみると、やはりソクジュが遺体安置所に入る映像は削除されていました。だから、ソクジュを疑う事は無かったのです。
本人に確かめるのが一番なんですが、忙しいソクジュを問いただすのは気が引けました。
そんな時、シン院長が声をかけてきました。
これまでジンソンのことを、娘のように可愛がってくれていましたからね。ジンソンがソクジュを好きなのもとーっくに気付いていました。
ジンソンは、遺体から心臓が抜き取られていたことを打ち明けました。
その話を聞いたシン院長は、何か思い当たることがあるのか、病院に戻り、何やら書類を調べていました。
そして、ソクジュに電話しました。
会う約束をしたのですが、シン院長が行ったのは、ヨンオの部屋。
そこで、カン・チョルミンの資料を見せてほしいと言った後、倒れてしまったのです。ヨンオの部屋に来た時、既にシン院長の身体はふらつき、意識も朦朧としていたようですが・・・。
急性の脳内出血だと判断したヨンオ。すぐに手術になりました。
出血も少なく、ヨンオには簡単な手術だと誰もが思いました。
ところが、亡くなってしまったのです。
手術室から出て来たヨンオは、心ここにあらずと言う体でした。
自分の手術にミスはない、僕は間違っていないと繰り返すばかりで、人の話は耳に入らない様子です。
ジンソンは、ヨンオに食ってかかりました。
今、それが遺族の前で言う言葉か・・・と。
それでも、自分の意見を繰り返すだけのヨンオ。明らかに様子が変です。
ジンソンがあっけに取られていたその時、ゴンミュンがやって来ました。
「ヨンオ後はカンファレンスで聞く。」
ゴンミュンの声で、ヨンオは我に返ったって感じです。
慰めにきたキム・ミンジェにも、別人のような冷たい態度をとったヨンオ。
パニックになってる感じです。
ファン医師は、前回の事といい、今回の様子といい、ヨンオは腕は達者だけど、何か変だと言う感じを受けていました。
普通の人と、どこか違う・・・とね。
ジンソンは恩のあるシン院長の死に、ヒョンソン病院には何かあると感じました。
で、何としても捜査をしてもらいたいと刑事課に頼みに行ったのです。
相手が医者だと言う事で手ごわいのが分かってるノチーム長は、聞き入れませんでした。でも、あまりにもジンソンがしつこいので根負けしましてね。
証拠を見つけて容疑者を特定したら、ジンソンを刑事課に入れてやると約束しました。
ジンソン大喜びです。
でもね、やっぱり遺体の解剖は許可してもらえませんでしたよ。出だしからとん挫してしまってます。
シン院長の葬儀が行われました。
そこに現れたヨンオ。弔辞を読ませてほしいと頼みました。
執刀医として責任を果たしたいと言われたら、拒否する理由はありません。
ゴンミュンは不安そうな顔で見ていました。遺族に謝罪をしろと言っても、納得しなかったヨンオが、今ここで?・・・ですよね。
やっぱり・・・です。
ヨンオは、弔辞と言いながら、爆弾発言をしたのです。シン院長は殺された・・・と言ったのですから。
持病を持つシン院長にとって危険な薬が処方されていたと主張したのです。
その証拠も既に手に入れていました。
カン・チョルミンの一件を考えると、シン院長の遺体、或いは血液が別の人のモノをすり替えられる可能性は十分に考えられるわけです。
だから、前もって血液サンプルを取り、その成分分析を依頼していたのです。
その時、参列していた医師たちの携帯に一斉にメールが届きました。
分析結果です。
致死量の薬物が検出されていました。
「これは明らかに殺人です。そして犯人は、この中にいます。」
大騒ぎになりました。
ジンソン、突然のヨンオの発言に立ち尽くすだけでした。