逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET3 | |
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「私は生まれ変わった。お前も生まれ変われ。いや、私がお前を生まれ変わらせる。」
しゃら~っと何も無かったかのような表情で、チュンウォン君はギルドンたちに言いました。
陥れられた恨みなど、一切持っていないかのような言い方です。
チュンウォン君は、流刑が解かれ、都に向かう途中途中の村で儒教の教えを解いていたようで。儒生たちの信頼を得て来ていました。
それを見ると、昔の欲にまみれた姿など想像がつかないほどでした。
でも、ギルドンは信じられませんでした。そう簡単に人は変わらない・・・と思っているのです。
確かめるために、チュンウォン君を訪ねて、敢えて馬鹿にした様に話をしたギルドン。
その場では、悟ったような表情を見せていたチュンウォン君ですが、やはり根っこの部分では変わっていませんでしたね。ギルドンたちに深い恨みを抱いているのは確かです。ソン・ドファンの教えによって、我慢しているのです。
直後に、ソン・ドファンに会いに行き、すぐにでも復讐の行動を起こしたいと訴えました。燕山君に会いたいと。
でも、とにかく、ギルドンがどれほどアクドイ奴かというのを、ソン・ドファンに分かってもらいたいと言いました。
ソン・ドファンは自らの目で判断しようと、街中でギルドンにわざとぶつかってその対応を見ました。
そして、部下にギルドンを見張らせ、逐一情報を報告させました。
でもね、その時は、特に大した人物じゃ無いとソン・ドファンは判断したのです。ギルドンが上手く妓房の幇間として振る舞いましたからね。
いくら、チュンウォン君がただの幇間じゃないと言っても、相手にすることによってチュンウォン君に集まった信頼を失う可能性があると言って、信用しませんでした。
スハクは、ソン・ドファンの助言によって、当時多発していた盗賊の事件を捜査する事にしました。
襲われた者たちというのが、皆、人を殺したと言うのに、あれこれと理由をつけて無罪釈放された者ばかりだと判明。
また、無念を抱く者が訪ねる場所があって、そこの親方に事情を話すと、無念を晴らしてくれるという噂も、密かに流れていることも分かりました。
ギルドンたちですね。
スハクは、一連の事件で殺された女性の父親に狙いを定めました。
必ず何か知っているに違いないと、尋問をしたのです。もち、拷問も・・・。盗賊の親方に無念を晴らしてもらおうと頼んだのに違いないと、口を割らそうとしたのです。
その父親は、出頭前にギルドンに会いに来ました。親方に頼んだことは絶対に話さないと約束しに。
ギルドンに本当に感謝しているのです。
そうでもしないと、無念の死を遂げた娘の恨みを晴らすことはできないと考えているからです。
ギルドンたちは、その父親を信頼してはいましたが、やはり秘密が漏れる可能性がゼロじゃない以上、手は打っておかないと・・・と思いました。
なんとしても、父親を救い出そうと策を練りました。
で、王を動かそうと考えたのです。最高の後ろ盾ですから。
ギルヒョンが暗行御史の勤めを終え、都に戻って来ました。
スハクと再会し、近況を語り合ったのですが・・・。
偶然、スハクの母・・・パク氏が来て、‘スハク’と呼んだことから、目の前の友人が因縁の相手、チョ参奉の息子だと分かったのです。
目の前の婦人が、あのパク氏だと気付いたギルヒョン。
スハクもパク氏も、ギルヒョンだとは気付きません。息子の親しい友人で、ソン・ドファンの信頼も篤く、燕山君の覚えもめでたい人物だということで、まさか敵だとは思いもよりません。
ギルヒョンは、衝撃で吐き気がしました。
家族全員、彼らによって殺されたと信じているギルヒョン。この恨み、返さずにはいられません。
ギルドンは、燕山君を妓房に招待しました。
そこで、客の噂話をわざと聞かせたのです。彼の亡き母廃妃ユン氏のことです。
廃妃の話が出ると、燕山君は神経質に反応するのが常でした。
元々、廃妃になった理由が嫉妬でした。
燕山君が鬱々としている時、ノクスは敢えて亡き母親を慕う子供の心情を歌って聞かせました。周囲が、‘母親’という言葉を発するのも控えるその時に。
燕山君は、ノクスの労わりが心に沁みました。
燕山君は重臣たちに、この妻を殺した両班が盗賊に襲われた一件を諮りました。
皆、口々に不貞を見つけた夫が妻を殺すのは当たり前だと主張しました。嫉妬深いとも聞いている・・・とか、儒生たちもそう主張している・・・とか。
燕山君は、やはりそうか・・・とうなだれました。
そこで、ギルヒョンが一歩踏み出して意見を言ったのです。
「妻が死んでいるので、不貞かどうかは分かりません。死んだ後によからぬことを言われても、死んだ妻はどうしようもありません。庶尹は夫の罪状を調べず義父だけを調べています。どうか、夫の罪を明かしてください。死んだ妻が浮かばれません。」
ギルヒョンの言葉に燕山君は大きく頷きました。
まさに彼が言いたかったのは、これでした。死んだ後になって悪口をたたかれている亡き母の恨みとかぶるところがありましたから。
義父を釈放し、夫の言う妻の不貞と嫉妬が真実かどうか確かめよ・・・と燕山君は命じました。
と同時に、庶尹スハクの職を解いたのです。降格です。
義父は釈放されました。
拷問を加えられながらも、一切ギルドンたちの事は口にしませんでした。
よろよろと出て来た義父は、ギルドンの姿を見つけると、嬉しそうな表情を浮かべ、頭を下げました。心からの感謝の意を示したのです。
スハクの後任は、オム・ジャチとなりました。
スハクは、ソン・ドファンの指示に従って来たけれど、こんな始末になってしまった・・・と決別の言葉を告げました。
でもね、母親のパク氏がそれを止めました。
父親のチョ参奉を殺したのはアモゲで、その恨みを晴らしてくれたのは、チュンウォン君。ところが、そのチュンウォン君を陥れたのは、ギルドンだ・・・とね。
事情を、一切知らなかったのね、スハクは。
流石にショックを受けました。よりによって長年仕えて来たによって殺されたなんて、不名誉極まりないってことなんですね。
チュンウォン君と手を組む決心をしました。
そして、チュンウォン君とモリ、スハクとパク氏は、ギルドン達に復讐することでソン・ドファンの元に集結したのです。
ソン・ドファンは、その頃、ギルドンが‘親方’と呼ばれていると知り、例の盗賊だと察しました。
自分には単なる妓房の幇間の顔しか見せなかったけど、裏は国の根幹を揺るがす賊だと察したのです。
あいやぁ~っ
とうとう嵐になりそう。
オリニは、ソン・ドファンの手下が関わっているようですが・・・。