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まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『逆賊 民の英雄ホン・ギルドン』23話まで

2018-05-22 16:49:47 | 韓国ドラマのエトセトラ
逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET3
クリエーター情報なし
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

レビュー一覧は、こちらから。

 

燕山君の悪行はますます酷くなって行きました。

女楽の女性の中には、子供がいる人もいました。が、女楽に必要なのは本人だけで、子供は必要ないと、殺す事を命令したのです。

で、モリがその任に当たったのですが・・・。あれは、殺したと見せかけて、本当は助けてるようですね。

そこまで非人間的じゃないのですよ、モリは。

 

牢が壊され、罪人が逃走したとの連絡が入りました。

ギルドンですね。

覚醒したからね

燕山君は、自らの手で逃走した罪人を捕まえると意気込んで山に向かったのですが。途中で供のジャウォンや兵たちがいなくなり、一人取り残されてしまうんです。

目の前にギルドンが現れました。

身体を痛めつけられ、立つ事も出来ない筈のギルドンが、ぴんぴんした姿で自分を見降ろしているじゃありませんか。

そして、燕山君向って、大きな岩を投げつけようとしたんです。

思わず悲鳴を挙げて座り込んでも仕方がありません。ま、ギルドンは投げませんでしたが。

「また会おう。」

そう言って、ギルドンはどこかに去って行きました。

 

ギルドンの前に、巫女が現れました。アモゲに神木を与えた人物です。

ギルドンが、問いました。自分はどう死ねばよいのですか?・・・と。

大木の根元を訪れよ・・・と巫女。

ギルドンが仲間たちと行くと、そこには洞窟のような広い場所があって、巫女と共に‘力士’の現れるのを待っている民がいました。

私の民も連れて来てよいですか?・・・とギルドンが聞くと、巫女は頷きました。

ギルドンたちは、それぞれに困っている民を連れて来て、匿ったのです。

 

燕山君は、あんな怪我をしていたのに、あっという間に回復した事を考えると、やはりギルドンは怪力童子なのでは?・・・と考え始めていました。

少々びくついています。

それを見たノクスは、燕山君の手を取って落ち着かせるように言いました。

いくらそうだったとしても、王様には多数の兵がいます・・・と。太刀打ちなどできましょうや・・・と。

その言葉で落ち着いた燕山君ではありますが、ギルドンをそのままにしておく気などありません。

ギルヒョンを呼び、内々にギルドンを捕まえるよう命じたのです。

逃げた等と言う事が公になったら、また民はギルドンを怪力童子だともてはやすに違いないからね。

ギルヒョンは浮かんでくる笑みを必死に堪えていました。

そして、ギルドンは死んだとお触れを出す事を提案。これ以上ギルドン達の事が噂されないようにする・・・と言いました。

燕山君はその案に乗りました。

 

貼り紙を読んだチュンウォン君やパク氏は、泣かんほどに喜びました。

上を敬わない者は、やっといなくなったとね。

でも、ガリョンはこれでも希望は失われたと、大きなショックを受けたのです。一縷の望みも断たれたと思いました。

 

燕山君は重臣たちもお互いに監視させ、少しでも上に逆らったり批判したりするようなことがあったら、密告するよう命じました。

その所為で、重臣たちはお互いに非難しあうばかりで、会議の場はぎすぎすした緊張感だけが漂っていることに。

些細なことでも密告されてしまい、民だけじゃなく両班でもすぐに処罰されてしまいました。

国中が喜びを忘れたような状況になって行きました。

 

ソン・ドファンなんぞは大喜びで、これで上の者を軽んじる事は無くなったと、燕山君をほめちぎりました。

ところが、こうなると、またチュンウォン君は面白くないのです。一緒に頑張ったのに、ソン・ドファンのみが手柄を一人占めしていると。

パク氏にも、愚痴をこぼしました。

このままだと、スハクは一生ソン・ドファンに仕えて終わるかもしれませんよ・・・なんてね。パク氏、ちょっと焦ったかしら?

 

ギルドンはガリョンを迎えに行きました。

でも、既に家はもぬけの殻。荷物を持って出て行ったと近所の人が言いました。

モリだ・・・とギルドンは思いました。

でもね、モリも行き先を知らなかったのです。

やっと会えると思っていたのに・・・。ギルドンは途方にくれました。

 

その頃、ガリョンは、禁標にいました。

そこは、燕山君が狩りをする場で、誰であっても入ったら処罰されることになっていました。

でも、ガリョンは王に会うためには、そこしか無いと覚悟しました。

そして、喪服を着て、禁標に入り込み、歌を歌いながら近づいたのです。

夫の恨みを晴らして死にたい・・・と跪くガリョンを見て、燕山君は心を動かされました。

本来ならば、殺されても仕方が無い状況だったのですが、命を助けられたのです。

 

ノクスは驚きました。

勿論、ガリョンも、ノクスに会うとは思ってもみませんでした。でも、チャンスでした。

ギルドンと結婚したとは言わず、夫が獣に殺されてしまった・・・と言いました。

ノクスはガリョンの命乞いをしようと思ったのですが、それは必要ありませんでした。燕山君がガリョンに心を動かされたと知ったからです。

ノクスは、それを知った時、今後自分以外の女性に燕山君の気持ちが移ることも充分考えられることに改めて気付きました。そうなった時、新しい女性が自分の味方だったら、今後も自分の権力は維持できる・・・と考えました。

こういうところが、ノクスの凄いところでしょうか。嫉妬せずに、次の手を冷静に考えられるところです。

 

ところで、スハクは、ギルヒョンの事を怪しみ始めています。

ギルドンを取り逃がした時から、引っかかっていたようですが。今回、ギルドンが死んだとお触れが出たけど、その遺体を吊るして見せしめにしない理由は何なのか?・・・と思ったのです。

ギルドンほどの罪を犯してない人でも、さらし首なんぞになってるわけですから。

だから、本当は生きているんじゃないかと思ったんです。勿論、ギルヒョンは上手くかわしましたけどね。

だけど、スハクは、ギルヒョンの素性を洗ってみようと考え、部下を本当のパク・ハソンの実家に向かわせましたよ。

あいやぁ~っギルヒョンの正体がばれるのも時間の問題かも。

 

ギルヒョンとギルドンが再会しました。

これ以降、二人は密かに連絡を取り合う事になりました。

ギルドンは、オリニを見た・・・とギルヒョンに言いました。女楽の中にいた・・・と。

で、ギルヒョンはオリニに会いに行ったのですが、呼びかけても全く反応がありません。兄を忘れてしまっているのです。

だからと言って、すぐにオリニを連れ出すことは危険です。

ギルドンは、行録の‘車人’という欄にオリニの名があると教えました。

ギルヒョンは、すぐにソン・ドファンの元に行きました。盗賊を捕まえた功を行録に記入し、守貴単の一員になったので、車人を使う事ができるか?・・・と問いました。

でも、まだ無理みたいですね。

 

ガリョンはノクスの命で女楽の一員となりました。オンナンやオリニと同じ‘運平’という下の地位ですが。

その中から選ばれた者が、興清となり、王の傍に近づくことも可能になるのです。

ガリョンは、オンナンやオリニに様々な習慣を教わり、燕山君の様子を遠くから見るうちに、王というのが、如何に横暴な存在であるかを知りました。

立派な人物だったら、ギルドンが死んだ理由にも納得できるかもしれません。でも、あんな人間によって無残に殺されたかと思うと、ガリョンは余計に悔しく思うでしょうね。

 

民の中でも、ギルドンたちの意志を継ごうとする者たちが現れました。

そして、燕山君の治世に対する不平不満を書き連ねた貼り紙をするようになったのです。

でもね、すぐに捕まって、酷い拷問を受ける羽目に。

 

ギルドンたちは動きだそうとしています。

密かに民を助けるのではなく、正々堂々と王と対峙することで、民にも悪政に立ち向かう勇気を持ってもらおうと考えたようです。

「王から民を盗むのです。」

仲間を前に、ギルドンはそう宣言しました。

 

力士とはただの怪力を持つ者と言う意味では無い。王への逆心を持つ者のことだ・・・と巫女は言いました。

だから、王が恐れるのだ・・・と。

 

やっと、ギルドンが表舞台に出てくるのね。

ガリョンとの再会はいつになるのかしら。

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『逆賊 民の英雄ホン・ギルドン』22話まで

2018-05-22 11:52:21 | 韓国ドラマのエトセトラ
逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET2
クリエーター情報なし
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レビュー一覧は、こちらから。

 

オリニは、兄ギルドンと別れた時のことを、殆ど覚えていません。恐怖のあまり、記憶を失ってしまったのでしょうね。

でも、磔にされたギルドンを見た時、ほんの少し、おぼろげな記憶が甦りました。

喉が渇いたまま死ぬのは可哀相だから・・・と思ったのです。ギルドンが水を欲しがったので、汲みに行った時、何者かに捕まったのでね。

最後の記憶がそれだったのでしょう。

 

廃妃ユン氏の書簡の話を聞いた燕山君は、もう怒りを抑えることはできませんでした。

ソン・ドファンの言うように、母を宮廷から出したのは先王成宗だけど、それを誰も止めなかったばかりか、追放した事実を隠すために結局は死に追いやったのだ・・・と思いました。

この時から、燕山君の残虐さに加速度がつきました。

 

母を死に追いやった者は、官職を剥奪しただけじゃ無く、流刑、あるいは死罪となりました。

既に死んでいる者は、墓を暴かれてまで首をはねられました。

讒言した成宗の側室は、彼女たちの息子によって殴り殺されました。勿論、燕山君が命じたのです。

地獄です。

 

また一方で、民を虐げる事も厭いませんでした。

村を潰して狩り場を作るために、住人を暴力で追い出したりしました。

モリは、内需司のとなり、そう言う仕事を任されました。

 

書簡を燃やしたのがギルドンの父アモゲだと聞いた燕山君は、磔にされているギルドンのところに行き、ただちに自分の手で斬り捨てようとしました。

が、慌てて駆け付けたギルヒョンに、

「盗賊の血でお手を汚してはいけません。」

と言われ、思い留まりました。ギルヒョン、必死の阻止です。

 

それを、ガリョンが目撃しました。

噂を聞いて駆け付けると、ギルドンは虫の息で磔になっています。

燕山君が宮殿に戻った後、ガリョンはよろよろとギルドンに近づきました。

他にも二人の女性が水を持って近づきました。

泣きながらギルドンに縋りつき、縄を解こうとしました。でもね、役人にそのまま引っ立てられ、3人とも牢に入れられてしまったのです。

ま、翌日には釈放されましたけどね。

役人も、ギルドンに同情してる者はたくさんいるようです。

 

ギルヒョンは、あの手この手でギルドンを救おうとしました。

このまま磔にしておいて、万が一生き伸びたら、また民は怪力童子だともてはやします。いっそ、牢に入れ、別の使い道を考えては?・・・と。

ギルヒョンは、王様はギルドンの使い道を考えているから、何としても生かしておけ・・・と牢番に命令しました。

これで生き延びられそうです。

ただ、世間はギルドンがとうとう死んだと思いました。

ガリョンも、それを聞き絶望的になりました。

 

牢で意識の朦朧としているギルドン。燕山君は、そんなギルドンに本音を吐露しました。

「私は人間を信じない。」

・・・と。

人間は骨の髄まで邪悪だと信じている。だから、人を治める術は暴力だけだと信じている。世間は、私が幼い頃に母親を失った所為でこうなったと思っている。確かに母上は可哀相だ。しかし、私は昔から人を統治できるのは暴力だけだと知っていた。それゆえ、孔子や孟子の言葉で国を治めようとする輩をいつも鼻で笑っていた。見ておれ。私がどう国を治めるのかを。

 

ギルドンの意識が戻りました。

知らせは牢番を通じてソプリたちにも伝わりました。皆が喜びました。

意識が戻ったら、ギルドンは必ず復活すると信じていましたからね。これでトンネルの出口が見えて来た思いだったでしょう。

 

知らせを聞いた燕山君は、今度はギルドンを獲物として狩りを楽しむようになりました。

なんて酷い

仕留めるのではなく、ぎりぎり当たらないところを狙って矢を放ち、ギルドンが逃げ回るのを楽しんだのです。

ノクスは、それを見て泣きました。

密かに、ギルドンに会いに行きました。

それで、ギルドンはコンファが今をときめく燕山君の側室ノクスだと知ったのです。

ノクスは、この時が最後だとギルドンに言いました。今後は一切関わり無い人として振る舞う・・・と。

 

意識が戻ったギルドンは、すぐに労役につかされました。

それは、ギルドンの仲間にその惨めな姿を見せつけてやろうという燕山君の企みでした。

ソプリたちは、立ち上がる事の出来ないギルドンを見て、驚きました。駆け寄ろうとすると、役人がよってたかって彼らを打ちのめしました。

その様子を見て、従来のギルドンなら、必ず彼らを助けてくれていたのに、立ち上がることすらできず、泣き叫ぶだけだなんて・・・。

ソプリたちは泣きました。

どれほど酷い目に遭わされたを思って泣きました。意識が戻ったからといって、これから先の補償はないと知ったのです。

 

燕山君は、今度は妓女たちを集め始めました。

女楽の人数が足りないと言うのです。

才色兼備の女性を集めて朝鮮の音を作る・・・と言いました。その者たちは“興清”と呼ばれました。

それを聞いたガリョンは、自分もそれに応募しようと決心しました。

王に会うなんてことは、簡単じゃありません。興清となって、王に会い、ギルドンを本当にそんな残虐な方法で殺したのか確かめようと思ったのです。

そして、それが本当ならば、自分が敵を討つ・・・と。

 

まだ人数が足りない・・・と言う燕山君。

ノクスは、民だけじゃなく、両班の娘も集めてはどうかと進言しました。

燕山君はすっかりその気です。

ジャウォンは、流石に不安でした。このところの燕山君の言動は、常軌を逸しています。

ノクスに、なぜ焚きつけるような事を言うのかと抗議しました。

でも、ノクスは言いました。どんな忠臣であっても、一夜にして罪人になる今の世です。何としても生き伸びるためには、燕山君の真意を汲み取り行動しないと・・・と。

彼女は生き残る事だけを考えていました。そうしないとギルドンを救う事は出来ないからです。

 

ある日、燕山君の衣が血まみれにされて釣り下げられると言う事件が発生。

すぐさま、内官を投獄しました。

輿に乗ろうとした時、踏み台が壊れる事件も発生。転びそうになりました。

燕山君は、このところ自分がたくさんの臣下を罰したり殺したりした所為だろうか・・・と怖じ気づきました。

でも、ノクスは、天の子である王は、何も恐れることはないと背中を撫でたのです。

 

ギルヒョンは、燕山君の所業をつぶさに目で見、感じて、理想とはかけ離れて行くことを実感していました。

失望感はますます強くなっていました。

それより、怒りの方が強くなってるのは事実でした。昔、父やギルドン、仲間たちと戦っていた時の、権力者への反発心が甦ってきたようです。

 

燕山君は、次に、ギルドンを山に放ち、本格的な人狩りをしようと考えました。

ノクスやオリニたち女楽の者も引き連れての狩りです。獲物はギルドン。

いつものように、矢で脅し、逃げるギルドンを追いました。

 

ギルドンは必死に逃げました。

その時、女楽の女性たちが、ひそひそと話すのを耳にして立ち止まりました。

彼女たちは燕山君が怖いと言っていたのです。

その一人の少女に目が留まりました。

オリニ・・・。

生きていた、オリニが生きていた・・・とギルドンは近づきました。

血みどろのギルドンが近づいて来たので、女性たちは皆驚き立ちすくみました。

その時、兵が網を投げました。

 

網に捕われたギルドンを、燕山君はあざ笑いました。

オリニを思って泣くギルドンを、笑いました。

そして、ギルドンに世の中を見せてやると言って、街中に連れて行かせました。

そこで、ギルドンは権力にひれ伏すしかない民の姿を見ました。

どっちを向いても涙ばかりの世の中です。

 

ギルドンは泣けました。

それまで、自分は世の理不尽さに怒り、悪人を罰してきたつもりでした。

でも今は、民の嘆きを目にし、それがガリョンやオリニ、そしてソプリたち仲間の涙と同じだと感じました。

怒りより泣けて来たのです。

燕山君が暴力で世を治めている・・・と感じました。

 

将軍となって王様から褒美の剣を貰うんだ・・・とアモゲはギルドンに言っていました。

でも、ギルドンは思いました。

王様の剣を貰う将軍ではなく、剣を授ける人間になろう・・・と。

ギルドン、覚醒です。

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『逆賊 民の英雄ホン・ギルドン』21話まで

2018-05-22 09:26:08 | 韓国ドラマのエトセトラ
逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET1
クリエーター情報なし
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燕山君は不思議でした。

民は、何故いる筈の無い‘怪力童子’の話をしたり、待ちわびるようになったのか・・・。挙句の果てに、たかが盗賊を‘怪力童子’ともてはやすようになっているわけで・・・。

だからこそ、捕えられたギルドンに会ってみたくなったのかもしれません。

 

燕山君は、ギルドンの顔を覚えていました。

チュンウォン君の件で証言した幇間だ・・・と。

ギルドンは、正々堂々と名乗りました。

そして、“行録”を献上しました。

 

“行録”とは、ソン・ドファンを中心とする守貴単たちがこれまで行って来た事を、書き記した物です。彼らにとっては正しい事でも、国の綱紀を正すという口実が会ったとしても、その残虐なやり方は重臣たちに眉をひそめさせるに充分でした。

ギルドンたちに対する評価も別れました。

盗賊は悪事だけど、その残虐な行為を行った者を咎め、女真族を追い払ったことは称えるべきだと。

 

ギルドンが行録を燕山君に差し出したのは、それに載っている者たちを、燕山君がどう扱うかと言う事を知りたかったからでした。

その者たちを罰してくれるならば、自分は死んでもかまわない・・・とギルヒョンに言いました。

そして、その者たちを見逃し、自分だけを罰するのなら、もう王とは思わない・・・と。

ギルドンは、燕山君を信じたいと思っていました。ギルヒョンを取りたててくれる人物なんだから、いっそう信じる気持ちが強くなったのは確かでした。

でもね、事はそう簡単には終わりませんでした。

 

ギルヒョンはできる限りのサポートをしました。

燕山君に、これまでのギルドン達の働きを報告しました。女真族を追い払った事は勿論、銀山を献上しただけでなく、内需司の倉も満たして来た・・・と。重臣たちもこれを評価している・・・とね。

愚かな真似はしたが、燕山君に忠誠を誓ってきたのは確かだと。

「辺境の地に送り、女真族と戦わせてはいかがでしょうか。」

と、ギルヒョンは言いました。討ち死にさせるべきだと。

逃げることも可能ですわな、外に出たら。

 

燕山君は、直接ギルドンと話をしてみました。

罰せられると分かっていて、何故自ら名乗り出た?・・・と燕山君はギルドンに問いました。

命を賭けて燕山君に聞きたい事があるからだ・・・とギルドン。

ギルドンは、守貴単の残虐な行いや、役人、両班たちの民への仕打ちを知っているのか・・・と聞きました。王と言う、あまりにも高い地位にいるから、見えていないだけなのでは?・・・と。

この言葉で、燕山君は初めて行録に目を通しました。

流石に眉をひそめました。

それを知ったギルヒョンは、すぐにギルドンに知らせました。二人は、これで燕山君が真実を知って、奴らに何らかの裁きをすると期待しました。

 

確かに、燕山君はソン・ドファンを呼び、注意しました。

こんなものに書き残すな、やっている事は憂さ晴らしではないか・・・とね。

でも、それだけでした。今回はギルドン達を捕まえる事が出来た功績を認め、何のお咎めも無しとしたのです。

ひれ伏していたソン・ドファンは、ほっとしました。

これはギルヒョンの口添えがあったからだと思ったソン・ドファンは、ギルヒョンに礼を言いました。そして、ギルヒョンも、行いを記せと行録を渡したのです。

言われたギルヒョンは、愕然としました。何も変わらなかったからです。ということは、ギルドンの命が危ないってことです。

 

ノクスは、ギルドンの命を案じていました。

なんとしても助けたいと思いました。で、燕山君に、それとなく、助言したのです。

一気に殺してしまうより、力を失くさせた方が哀れだ・・・とね。一見すると、より残虐な処罰です。でも、力を失くしても、命さえあれば・・・とノクスは考えたのでしょう。どんな姿でも、生きていてほしいと。

 

燕山君は、内官のジャウォンに命令しました。

ギルドン一味と内通していないという証拠を見せろ・・・と。内需司の倉をギルドンたちのお陰で満たす事が出来たと聞いたからですね。

ジャウォンは、命令に従うしか命を守る方法はありませんでした。

ギルドンの食事に毒を盛ったのです。

すぐに効き目が現れる毒ではなく、動いたり体に傷がついたりしたら、一気に症状が現れると言う毒だそうです。

ジャウォンは、彼なりにギルドンに憧れていました。ギルドンのように自由に生きたいと思って来ました。だから、殺したくはないのですが、仕方がありません。

 

ギルドンは、毒を盛られた状態で、“人狩り”の場に出されてしまいました。

勝てばギルドンは生きられるが、捕まっているオム・ジャチやソプリたちは殺され、負ければ、彼らは生きられるという酷い条件です。

そして、ギルドンの前に立ちはだかったのは、モリ。

ギルドンと同じような怪力を持っていることを、チュンウォン君から聞いた燕山君が対戦させたのです。

 

燕山君は、ソプリたちがギルドンに負けてくれと望むと思っていました。

仲間だと信じてきた者に死んでくれと言われる惨めさをギルドンに味わわせようと考えたのでしょう。でもね、ソプリたちは違いました。

口々に、ギルドンに勝てと叫んだのです。

あてが外れた・・・と燕山君は思いましたが、ギルドンが勝つとは思えませんから、鼻で笑いました。

ギルヒョンは絶望的な気持ちでその様子を見ていました。

どんな結果になろうと、ギルドンか仲間のどちらかを失うのですから・・・。燕山君のやり方に怒りを感じても不思議はないです。

 

モリとギルドンは互角に戦いました。

でも、モリの刀がギルドンの身体を傷つけた時、形勢が一気にモリに傾きました。毒が効いて来たのです。

とうとう、モリがギルドンを押さえこみ、刀を振り上げました。

だけど、そこで動きが止まりました。以前、ギルドンが自分の命を救ってくれたことを思い出したのです。

 

ギルドンを殺さず、モリは燕山君の前に跪きました。

殺せ・・・と叫びそうになった燕山君を、ノクスが抑えました。民が見ています・・・と。

そして、ギルヒョンも口添えしました。敢えて殺さずに笑い者にするのです・・・と。

二人とも、お互いの素性を知りません。ただ、ギルドンを生かしたいと、それだけを願っているのです。

 

これで怪力童子の噂も消えるだろうと、燕山君は思いました。

ギルドンの身体を砕き、門の前に磔にして、さらしものにしたのです。

モリは、王命に背いた罰として、獄につながれることになりました。

 

この一件は、これで終わったかと思われました。

が、重臣たちは人狩りなどという残虐な事を行った燕山君に、いっそう反発するようになったのです。

これまで、燕山君が嫌うからと、諫言をする役も有名無実化してしまっていました。

でも、もうこのまま見過ごしてはならないという意見が重臣から挙がって来たのです。

 

贅沢によって国庫は空になり、宮廷は乱れている。何の資格もない内官や女官、官職も無いよそ者から知恵を得るのはおやめください。

我々を頼ってください・・・と重臣たちは、燕山君に対して意見しました。

これは重臣たちの総意でした。

ギルヒョンは、彼らから諫言してもらうことで、ギルドンを救う策が見つかるかもしれないと期待しました。

 

‘よそ者’と言われたソン・ドファンは怒りました。

で、とうとう、奥の手を出してきたのです。

チョ参奉の妻パク氏とスハクを伴って燕山君に会いに行きました。

燕山君の亡き母廃妃ユン氏を信奉していたチョ参奉。信奉者は、廃妃ユン氏の書簡を持っていました。今は既に焼き捨てられて手元には残っていないのですが、内容を覚えているとパク氏は言いました。

成宗の妃で、子までもうけたのに、それを妬む者によって陥れられた、その恨みを絶対に忘れてはいないということ。そして、宮廷に残して来た子が心配で仕方がない、何としても巻き返し、宮廷に戻るということが、書かれていたとパク氏は言いました。

ただでさえ、母親が廃妃として宮殿をだされたことで引け目を感じてきた燕山君です。

母が如何に惨めな境遇で死んで行ったか、そしてそうなるよう仕組んだ者がいたことが分かり、怒りで涙がこぼれ落ちました。

口では、自分を欺こうとする嘘だと言ってはいましたが。

でも、パク氏の言葉で、一気に信じるに至ったのです。

「書簡の最後には、こう書かれていました。『ぺクトルの母ユン氏』・・・と。」

ぺクトルというのは、燕山君の胎名だったのです。それを知る者は、少なかったのでしょう。少なくとも、パク氏は知る筈がありません。

燕山君の表情に怒りが満ちて来ました。

 

一方、宮門の前に磔にされたギルドンを、世話になった者たちは辛そうに見ていました。

助けたら、自分も罰せられるので、迂闊に手を出せません。

年老いた両班が、水を飲ませようとしました。娘が殺された一件でギルドンに恨みを晴らしてもらった人物です。

だけど、あっという間に引っ立てられて行きましたよ。

 

ノクスも、ギルドンが気になって心配で仕方がありませんでした。

で、下働きの娘に様子を見に行かせたのです。オリニとオンランです。

ガリョンも噂を聞き、慌てて身支度しています。何としてもギルドンを連れ戻すために。

 

オリニは、見張りがいない時を狙って、ギルドンに水を飲ませました。

理由は分からないけど、何か気になる存在のようです。

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「婿殿オ・ジャクドゥ(原題)」衛星劇場さんで日本初放送

2018-05-22 07:27:54 | 番組放送予定、DVD等発売レンタル予定

キム・ガンウssi、ユイさん共演の「婿殿オ・ジャクドゥ(原題)」が、衛星劇場さんに登場決定

 

全24話で、7月からの放送開始です。

 

キム・ガンウssiも、ユイさんも、私はお久しぶり。

そう言えば、「グッバイミスターブラック」を寝かせたままだ・・・と、思い出しました。

今回は、随分違った役柄のようですね。

 

詳細はこちらから。

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