まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『秘密の森』12話まで

2018-05-17 19:48:33 | チョ・スンウ関連

レビュー一覧は、こちらから。

 

シモクとハン刑事は、パク・ムソンの家の地下室を調べました。

鑑識が調べた筈なのですが、見落としもあったようです。

そこに、突然、チーム長が来ました。実は、チーム長は一人でギョンワンに謝罪に来たのです。

自白を強要し、暴行したことを・・・。

チーム長は暴行に加わってはいなかったようですが、傍観者も罪は同じだと考えたのです。

膝をついて謝りましたが、まだギョンワンは許す気にはならなかったようです。

 

地下室を調べた結果、シモクたちは、ここにガヨンが一日監禁されていたと推測しました。

拉致してすぐに殺さなかったのは、死なせるつもりはなかったからじゃ?・・・と考えました。

未成年が出入りしている場所に、わざわざ被害者を置くなんてことは、見つかるのを承知の上としか思えません。地下室で殺して置き去りにする事だってできたのに・・・。

シモクは、ギョンワンに、大音量で音楽を賭けてみてくれと頼みました。かすかに音が聞こえます。

一日、ここに監禁されていたのなら、この場所に関する何かを覚えている可能性は高いです。あの‘0と7’という単語の意味も分かるかもしれません。

 

ソ検事は、忍ばせた携帯にイ首席秘書官とイ・ユンボムの会話を録音することに成功しました。

ただ、盗聴を警戒して、音楽を流していたので、切れ切れにしか聞き取れない状況ではありましたが。

 

シモクは、ヨンジェに会いに行きました。

病院のガヨンの元に行った事を確認しようとしたのです。

でも、相変わらず知らぬ存ぜぬで、認めません。なので、シモクは容疑者として召喚するしかないと立ち上がり、帰ろうとしました。

その時、ヨンジェは苛立って言ったのです。

「どういう子か見に行っただけよ。その何が悪いの?あの人の所為で、私がこんな目に。」

そして、署長が何かで顔を抑えつけていたのを見た・・・と言いました。

 

ソ検事が、盗聴した内容をシモクに知らせて来ました。

ただ、きちんと聞き取れて無くて、内容は要領を得ない感じでした。

でも、シモクは気付いたのです。

丁度その時、国防部が何かの武器を輸入する決定をしたというニュースを聞いたばかりでした。それに関与しているのは、イ・ユンボムのハンジョグループとトバングルーープ、国防部、そして松山と言う日本人。

せんだって、この4人とイ首席秘書官が宴席をもうけていたと言う情報を、ソ検事から受けていたので、その会合の意味がこれだったと。

この取引には裏があって、関係者には莫大な利益が入ることになっていたのです。

 

ヨン検事は、まだ諦めていませんでした。

ガヨンに会って、イ首席秘書官との関係の有無を聞こうとしました。

ところが、丁度病院でソ検事と一緒になってしまったのです。ま、一人で躊躇していたところでしたので、都合が良かったかもしれません。

ヨン検事は、イ首席秘書官の写真をガヨンに見せ、知っているかと問いました。

つい先日シモクも聞いたのですが、ガヨンの反応は全くありませんでした。この時も、そうかと思ったのですが・・・。

突然ガヨンが発作を起こしてしまい、その場は大混乱に。

ガヨン母は、シモクと同じ写真だったのに、何故今日はこんな事に?・・・と不思議でした。

 

実は、ガヨンは、写真越しにソ検事の顔を見たのです。

自分が拉致された日、追いかけて来た男だと、思い出しました。で、パニックになってしまったと言うわけです。

 

シモクは、検事の収賄疑惑を最初に報道したソンムン日報を訪ねていました。

通報者が誰なのか、聞きに来たのです。

応対したキム社長は、シモクの訪問に興味が湧いたようです。

で、分かったのは、女子高生だということ。知らない男から10万wで頼まれたということでした。

そして、通報内容は、さほど重要なモノでは無かったのに、報道したのは、ハンジョグループに対する個人的な恨みがあったからでした。

ハンジョの婿になりそびれたとキム社長は言いました。

それがどれほど大きな損失だったか・・・とね。

通報者は、キム社長の恨みを利用した・・・とシモクは考えました。だからこそ、大手ではなく、ソンムン日報を選んだんだと。

女子高生の身元を・・・と言うと、キム社長も、見返りを求めました。

シモクは、例の武器輸入の件をばらしましたよ。

 

通報者は3つの事実を知っている・・・とシモクは考えました。

一つ目は、イ首席秘書官とパク・ムソンの関係。二つ目は、ソンムンとハンジョの間で流れた縁談。そして3つ目は、キム社長の怒り。

これを全て知っている者が、通報者だ・・・と。

 

ソンムン日報は、すぐに武器輸入の疑惑をトップ記事として報道しました。

 

ハンジョとトバングループに対する風当たりは強くなり、イ・ユンボムは対応に苦慮しました。

情報の出所を掴むのは簡単でした。

ソンムン日報のキム社長の弱みを掴み、イ首席秘書官がそれをちらつかせたら、すぐにキム社長は、シモクの名刺を差し出したのです。

 

イ首席秘書官は、ソ検事からシモクに情報が流れたと察していました。

何か、ソ検事を罠にかけようとしているのかな?

そして、とうとう特任を解散させるよう、庁長に圧力をかけてきました。

庁長から連絡が入りました。特任は解散、資料はすべて中央捜査部に移送しろと言う命令が下ったのです。

 

シモクは、メンバーを部屋に留め、誰も入れないよう言い置いて、庁長のところに走りました。

「方向を提示してくれる人、基準になってくれる人、本来の姿を国民に見せてくれと言った方と同一人物ですか?」

シモクの言葉に、庁長は怒りました。

誰の命令なのかとシモクが聞いても、自分の考えで自分の決定だと言って譲りません。

そこに、カン部長検事たち6人の検事が乗り込んで来ました。

彼らは、特任の継続を要求しました。

「韓国の検察は庁長のものではありません。ましてや、個人のものになってはいけません。」

 

庁長も板挟みになって苦悩していたのです。

カン部長検事たちの気持ちは充分分かっていました。

結局、解散は取り消されました。

 

シモクは、イ首席秘書官を呼び出しました。法廷です。

昔、シモクが、検事としてどういう道を歩むべきか、この場所でイ・チャンジュン検事を見て目標を決めたのです。

3年前、父親のように慕っていたヨン・イルジェをはめ、今回は特任を何故恐れるのか・・・と問いました。

「お前を特任に送ったのも、今回も、邪魔だったからだ。」

イ首席秘書官は言いました。

 

邪魔だと言う事は僕の進む道が合っているということですね?・・・とシモク。

俺は、生きている限り被告としてここに立つことは無い・・・とイ首席秘書官。

「もっと努力します。」

シモクは姿勢を正してそう言いました。

 

ヨン検事は、シモクに渡す物があって、自宅を訪ねたのですが、留守と見て、ドアの前に資料を置いて行こうとしました。

エレベーターが閉まる寸前、シモクの部屋のドアが開いた音を聞き、確かめようとしたのですが、そのままエレベーターのドアが閉まっちゃって。

でもね、その時、シモクは留守だったのです。誰?あれは。

 

特任チームのメンバーは、解散しないと聞いて大喜び。さっそくお祝いをしようと、ハン刑事の屋根部屋に集まりました。

そこに、ヨン検事も。チャン刑事も集まり、賑やかな食事会となりました。

ヨン検事がシモクに連絡して来たのを、ハン刑事が受け、誘ったのです。

 

この時、驚く事が。

ユン課長の背中に、刺青が

その模様が、O.T・・・。飾り文字で描かれていたので、見ようによっちゃ、“0.7”に見える・・・

ヨン検事が、誤って水をかけちゃって、シャツが濡れて、透けて見えたんです。

ユン課長・・・。何者

 

ところで、イ・ユンボムもシモクたちを狙っているようで、怖いわ。あの秘書の目が怖い。

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『秘密の森』11話まで

2018-05-17 16:17:00 | チョ・スンウ関連

レビュー一覧は、こちらから。

 

イ首席秘書官は、地検の面々と一人一人握手し、祝意を受けました。

そして、勤務中だから・・・と、ワインを一人が代表して飲んでほしいと、グラスを差し出したのは、シモク。

今、一番苦労している人間だから・・・と言いながら。

「君には聖域というのは無いようだな。皆も気をつけるように。いつ標的にされるかわからないぞ。」

勿論、冗談です。カン部長検事たちも、苦笑しましたが、シモクは笑いませんでした。で、言ったのです。

「罪を犯した人は気をつけないと。」

 

シモクは、飲むのかと思いきや、グラスを棚に置きました。車で来たので・・・と言って。

なかなか大胆な怖いもの知らずの行動です。

 

ハン刑事は、ヨンジェと相対していました。

病院の看護師が姿を見たと証言した・・・とハン刑事。

呼吸器に触りましたね?枕で何を?

ヨンジェの返事を待たずに、次々と質問しました。

ガヨンの写真を見せましたが、ヨンジェは動じません。

防犯カメラを見てないの?・・・とヨンジェが問いました。

見ました・・・とハン刑事が答えると、見てないわね・・・とヨンジェが言いました。

「ま、そのままの筈ないわね。素人じゃあるまいし。」

その言葉で、防犯カメラに何か写っているとハン刑事は確信しました。だから、原本をキム刑事が持ち去ったのだと。

ヨンジェの姿だけじゃないと思ったでしょうね。

ヨンジェに対して出国禁止令を出します・・・とハン刑事。

ヨンジェはヒステリックに笑いました。

彼女、精神的に不安定なようですね。相当な種類の薬を常用しています。

 

防犯カメラに写っていたのは、署長でした。

ガヨンの呼吸器を外したのも、枕で顔を押さえて殺そうとしたのも、署長なんです。

ヨンジェはそれを目撃したわけです。まぁ、手慣れてる感じでしたもんね。

 

地検の面々が帰った時、署長からイ首席秘書官に電話が入りました。

焦っています。今すぐ駐車場まで来いと言いました。

もち、助けてくれというものです。

渋い顔のイ首席秘書官ですが、仕方がありません。辞表を出して待ってろ・・・と言いました。落ち着いたら連絡すると。

署長は、これで助かったと思いました。詳細を知らなくても、何とかしてくれるって信じてるのね。権力って怖いわ

この二人の様子を、まだ駐車場でいたシモクが目撃しましたよ。グッドタイミングです

そのまま、署長を尾行し始めました。

一方で、ハン刑事に連絡し、ある計画を開始したのです。

 

病院を変えて匿っているガヨンを、又別の病院に移送すると見せかけました。

で、後をつけて来たキム刑事が署長に連絡するように、わざと見逃したのです。口を封じろとイ首席秘書官に言われていましたからね。絶対に会おうとするとシモクは踏んだのです。

車いすに乗ったガヨンを、署長が無理やり奪い、どこかに連れて行くように仕組んだのです。

まんまと引っ掛かりました。

ハン刑事は、協力したキム刑事を手錠でベッドにつないだ後、署長を追いました。

その様子は、防犯カメラの映像でシモクがチェックし続けていました。で、屋上に行ったのを確認し、シモクもハン刑事も向ったのです。

 

屋上で、署長はガヨンに懇願しました。

お金も全部あげるから、知らないと言ってくれ。ミナや・・・二人の仲じゃないか・・・と。

そこに、シモクとハン刑事、そして龍山署の面々が現れました。

ハン刑事が同僚たちを呼んでいたのです。

直前に、ハン刑事とチャン刑事はチーム長から散々に叱責されていました。仮にも自分たちのトップである署長を取り調べるなんて・・・と。

仲間を売る様な事が、良くできるな・・・とね。

だからこそ、現実を見せて、真実が何なのかを分からせたかったのです。

署長がガヨンだと思っていたのは、特任チームのチェ・ヨン事務官でした。

本物のガヨンは、直後に母親とユン課長に伴われて現れました。

そして、シモクとハン刑事の問いかけに、指差しました、署長を。

毎週月曜日に会っていた人物は?・・・という問いの答えです。

 

「青少年保護育成条例違反、拉致容疑で逮捕します。」

チーム長が言いました。

龍山署の面々は、皆、何とも言えない表情をしていました。失望、怒り、情けなさ・・・ですかね。

 

ヨンジェの出国禁止令が出ました。

イ・ユンボムは、それが殺人事件の関係者と言う理由だと知り、シモクに対していっそう警戒感を持つとともに、怒りも込み上げてきたようです。

イ首席秘書官は、この事を告げられると、動揺しました。

まさかとは思ったでしょうが、狙われたのがガヨンだということは、予想できたのかもしれません。

で、ソ検事にイ・ユンボムの元を離れて、自分の下につけと言いましたよ。

どーいうつもり

 

ヨン検事は、イルジェの再審請求をしました。

絶対に無罪になると確信してのことでした。

でも、イルジェ本人は、期待していません。9割方、棄却されるモノだと知っているからです。

それより、娘が傷つくことが心配でした。

そして、それはイルジェの予想通りになりました。棄却されたのです。

ヨン検事は、それがイ首席秘書官の仕業だと思いました。で、秘書官室に乗り込んで怒りをぶつけたのですが、相手が悪かった。

まだまだ彼女は世間知らずの若造なのです。イ首席秘書官の相手じゃありませんでした。

そんな小さな事まで自分は預かり知らない・・・という態度を取られてしまったのです。

 

署長の尋問は、カン部長検事が担当しました。

やはり、気が重いものでしょう。

でも、シモクの活躍には内心驚いているようで、嬉しそうでもあります。

カン部長検事が取調室に入って来た時、署長は電話を貸してほしいと頼みました。

かけた相手は、イ首席秘書官。

でもね、用件を話す前に、きっぱりと言われてしまいました。

「どこにいるか知っている。よく聞け。お前はもう終わりだ。秘密は守り通せ。さもなければ、お前の家族が傷つく。」

愕然とした署長。がっくりと肩を落とし、絶望的な表情になりました。

 

ガヨンに、シモクは、イ首席秘書官の写真を見せました。知っていますか?・・・と。

でも、無反応です。

帰ろうとした時、ガヨンが小さな声で呟きました。

「0、7・・・。」

それだけです。

まだ意味は分かりません。

 

ガヨンは、“寒い、湿っぽい”という言葉も呟いていました。

それが、何を意味するのかと考えた結果、シモクは、監禁場所だったのでは?・・・と思いました。

あれは、パク・ムソンの家の地下室かしら?

 

それにしても、ソ検事は、いったいどういう考えで動いているのでしょうか。

イ・ユンボムについたと見せかけて、実はイ首席秘書官の秘書的な地位についてるし・・・。

かと思うと、二人の会話をひそかに録音しようとしてますし。

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『秘密の森』10話まで

2018-05-17 10:21:31 | チョ・スンウ関連

レビュー一覧は、こちらから。

 

キム・ガヨンの目が開きました。

意識はまだ朦朧としていて、喋る事も出来ません。でも、意識が戻ることは奇跡に近いと皆思いました。

そして、ハン刑事が話しかけると、たった一言、“オンマ・・・”と言ったのです。

ガヨンの母が駆け付けて来ました。

母の顔を見て、やっと安心したような表情を浮かべたガヨンでした。

 

これは彼女と接触のあった人物にとっては脅威でしかありません。

まず、署長がチーム長に状況を聞いて来ました。そして、キム刑事を交代要員として送ると言うのを聞いたハン刑事は、このままではガヨンに危険が迫ると察し、シモクと共に、別の病院に移送しようと決めました。

一刻を争う事です。

 

そんな時、ヨン検事からシモクに連絡が入りました。

キム・テギュンが逃走している・・・と。

誰?・・・とシモクも一瞬思いました。

キム・テギュンはヨン検事の父イルジェにお金を渡した人物です。イルジェの無実を晴らせる鍵を握る人物で、シモクもユン課長に調べさせていましたが、ヨン検事も独自に追いかけていたようです。

ユン課長とヨン検事によって、どーにかキム・テギュンを捕まえる事が出来ました。

でも、一切供述はしません。

シモクも到着し、現状を見せつけるように、パク・ムソンの死とガヨンの災難を打ち明けたのです。

それでも、キム・テギョンは迷いました。やっぱり怖い相手ですもんね。

だけど、最終的に、真実を述べました。

 

ヨン検事は、ほっとしました。

これで、父の無実が証明されると思いました。

シモクにお礼を言いました。

でも、シモクは怒りました。

「誰が誰の為に?君の為じゃ無い!」

珍しいです、声を荒げるなんて。

だけど、ヨン検事は、シモクへの信頼、もしかしたら信愛の情も深くなったようです。

 

ハン刑事は、ガヨン母にこっそり転院するよう指示しました。

誰にも言わず、こっそりと準備が始まりました。

 

ソ検事は、イ・ユンボムと交渉していました。門前払いされたわけじゃなかったのね。

ソ検事が持ってる秘密に興味が湧いたと言うことでしょう。

ソ検事は、ヨン検事の母がシモクに呼ばれた事実を打ち明けました。

これは、イ・ユンボムにも意外な話しだったようです。

実際、特任は検事の不正を調査する部署として作られました。3年も前の事を今更調査するとは思っていなかったのです。

ソ検事は、自分を助けてくれたら、特任が何を狙っているのか、捜査内容を調べて報告すると言いました。

あくまでも、イ・ユンボム自身は、3年前の件に一切関わりは無いと言う体を装っている以上、その条件を飲んだとは言いません。

でも、ソ検事は自分の首がつながったと感じたようです。

 

ガヨンの移送が、一気に進められました。

見張りをしていたチーム長を呼び出し、その隙に一気に運び出したのです。もう一人、新人のパク刑事がいましたが、ハン刑事を信頼する彼は、指示に従いました。

交代に来たキム刑事に見つかりそうになった時も、機転を利かせて目を逸らしてくれたので、なんとか無事に移送する事ができたのです。

この時、協力してくれた看護師が、重要な事実をハン刑事に話してくれました。

ガヨンが襲われた件です。

看護師は、ガヨンが発作を起こしたため、酸素吸入のマスクが外れ、枕も床に落ちていた・・・と考えていました。

そして、直後にヨンジェを見て声もかけたことも。

俄然、ヨンジェが関係者の一人として浮上して来ましたよ。

 

シモクは、カン部長検事を事情聴取に呼んでいました。

が、キム・テギョンの一件で随分待たせることになってしまい、カン部長検事はご機嫌斜めでした。

しかし、遅れた理由をシモクが説明した瞬間、表情が変わりました。

キム・ガヨンの意識が戻ったこと、そして、3年前のイルジェの収賄疑惑・・・。

カン部長検事は、イルジェの一件の時、指揮を取っていました。無実だと心の底では感じていたのですが、証拠が揃い過ぎてて、疑い様の無い状況でした。イルジェと言う人間が、そんな事をする人だとは思えなかったというのも大きかったようです。

何も出来なかった事を、カン部長検事はずっと傷として抱えて来たように見えます。

当時、現役長官の収賄容疑でしたから、必ず特任が組まれると誰もが思っていました。なのに、捜査開始2日目で捜査は終結し、捜査チームは解散、捜査に関係した者たちは皆左遷されたのです。

カン部長検事は、そうさせた人物に心当たりがあるようです。

でも、自分の将来を考えた時、それをシモクに明かすのは勇気がいりました。だから、少し時間をくれと言いました。

 

ハン刑事とチャン刑事は、ガヨンがクォン・ミナ名義で定期的に利用していたホテルで調査をしていました。

ガヨンが会った人物の特定です。

そして、とうとう突き止めたのです。

ハン刑事がいる署の署長でした。

 

シモクは、現在までの捜査結果をマスコミに発表しました。

まず発表したのは、ヨン・イルジェ元長官の収賄容疑に関すること。これが無実だと発表した瞬間、記者たちはどよめきました。

次に、ガヨンがパク・ムソンの手引きによって会ったのは、龍山警察署署長だと発表。

3つ目は、検察の捜査は継続中だと言いました。1名は拘束令状請求中だが、名前はまだ明かせない・・・と。ソ検事ですね。

ところが、そのソ検事、会見場の隅で、全く悪びれる事もなく、会見を傍聴していたのです。シモクは勿論、チーム員たちも、その図々しさに呆れた表情を浮かべました。

 

ヨン検事は、父イルジェに満面の笑みで会いました。

家族の3年間の苦しみが消えたからです。

でも、イルジェはまだ何かを隠しています。メモリ?娘にも隠すつもりのようですが、ヨン検事はその存在が気になっています。

 

イ・ユンボムは、娘に会うために海外に行こうとしていたイ元検事長を呼びもどしました。

ヨンジェも一緒に戻って来て、父親に不満をぶつけました。

イ・ユンボムは何かを画策していて、イ元検事長の辞任もその一環だったようです。でも、その計画が少々狂ったと言いました。

その計画の中に、特任を解散させることも含まれているようです。

えーっもう

 

署長への事情聴取はハン刑事が担当しました。

社員が社長に石を投げた様なものだ・・・とチーム員も言いましたが、やはり仲間を売ったようで、ハン刑事も憂鬱でした。

失望感も大きかったでしょうが・・・。

署長は、一切を知らないと言いました。

証拠が無いから、濡れ衣を着せようとしているんだろうとか、自分には妻も子もいて・・・とか、或いはハン刑事を恫喝したり・・・。

そんな姿を、ハン刑事は悲しそうに見ていました。

署長が嘘を言って罪を逃れようとする姿を見せれば見せるほど、彼女の失望感や悲しみ、苦しみは強くなって行くようです。

ガヨンなんて、知らない、指一本触れた事も無い・・・と言って席を立とうとした署長ですが、ハン刑事が見せた防犯カメラの写真を見た瞬間、特任が確たる証拠を掴んでいるからこそ、発表したのだと分かりました。

「否定し続けていたら、公開するしかありません。認めて、謝罪してください。それが署長に私が言ってあげられる・・・。署長、あなたが私たち警察に、龍山署の部下にできる最後の心遣いです。お願いします。」

ハン刑事は、署長に向って深く頭を下げました。

 

呆然と歩く署長。

その姿を見て、まさか、自殺なんてしないだろうな?・・・と思った私が甘かった。

署長は、部下であるチャン刑事に必死に縋りましたよ。

ハン刑事が見せた写真が、防犯カメラの映像だったことを察し、それをコピーしてくれと言うのです。盗んでくれとか削除してくれとか言うのではなく、コピー・・・?

チャン刑事は、やっぱり上司への忠誠心とか温情とかで、コピーしちゃいそう・・・。

コピーくらいならと思うよね。でも、それって、何に使うの?

もしかしたら、イ元検事長辺りを脅すとか

 

そのイ元検事長、なんと、大統領の首席秘書官に任命されましたよ

これが、イ・ユンボムが骨を折ったと言うことですか。

ソ検事も、意外な発表だったようです。また何か思うところがあるようで・・・。

 

シモクは、ソ検事をイ・ユンボムの元に送りこむつもりのようです。カン部長検事も、それを了承しています。

彼らは、ソ検事を信頼しているわけではなく、イ・ユンボムと組んでいることを想定の上、利用しようとしているのです。

 

ハン刑事が、ヨンジェに会いに行きました。

 

イ元検事長・・・いえ、イ首席秘書官が着任した日。

例のホテルの防犯カメラの写真が送られて来ました。プレゼントとして・・・。

署長です。送り主を隠すつもりは無さそうです。

流石に慌てました。

直後に地検の面々が挨拶に来たので、慌てて写真をポケットにねじ込みました。

 

シモクは、机の上に乱雑に置かれたリボンのかかった箱が置かれているのを、ちゃんと目に留めています。

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