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この時は、ボラ、キム・ブノンを知らないと嘘をついていたと言う事だけを、ユチャンに打ち明けたようですね。
嘘をついて自分に近づいたと言う事だけでも、ユチャンとすると腹立たしいってことのようです。唯一顔を認識したほどに信頼していた人と言えますからね。
ユチャンは、ミン・テジュとナム理事、そしてプロジェクトチームのメンバーを集めて、温めて来た計画を打ち明けました。
『ビッグファイル』という個人情報から公的な情報まで、全ての情報が個人のPCとつながるプログラムだとか。
皆、突然聞かされて、戸惑いました。
多額の資金が必要だし、本当に作れるかどうか分からない困難なプログラムですから。
でも、ユチャンはそんな戸惑いや反対意見など全く意に留めず、一気にプログラムの開発を進めて行く旨、指示したのです。
ミン・テジュは、ユチャンの計画に協力することを決意しました。
彼は、ユチャンの能力を本当に信じているようです。
チョン次官にも報告しました。
チョン次官のお気に入りのボラが無断欠勤しているのを知ったミン・テジュ。
ユチャンに聞くと、担当から外すと言うのです。
その理由を聞きました。パーティで何かあったのか?・・・と。
ユチャンは、キム・ブノンの件を打ち明けました。
ミン・テジュは、ユチャンには内緒にしておいてほしいとボラに頼んでいましたから、話してしまったことが意外でした。
ボラは何も知らないと嘘を言って自分をもてあそんでいたんだと怒るユチャン。
ミン・テジュは、自分の指示だったと打ち明けました。内緒にしろと言ったのは自分だ・・・とね。正直者です、ミン・テジュ。
ビッグファイルの開発は、なかなかはかどりません。
そんな時、驚くべきニュースが飛び込んで来ました。テサン電子が、‘マイファイル’という似通ったシステムを作ったというのです。
チョン次官に問い合わせてみると、殆ど同じ内容なんだとか。
情報が漏れたのは、ネクストイン側からでは?・・・とチョン次官は言いました。
スパイがいるのか?・・・と皆動揺しました。
「いい機会だ。どっちの技術が優れているか勝負してやる。」
ユチャンは強気でした。
でも、ナム理事が言いました。相手は大会社だ・・・と。資金は豊富だし、これでは理事たちを説得することは不可能だと。
言う事はもっともです。ユチャンも苛立ちました。
ミン・テジュは自分にしか出来ない対策を取ろうとしました。
テラに相談しました。
解決策は一つしか無いとテラは言いました。父親を説得して手を引いてもらうか或いは援助してもらうかだ・・・と。
テラはユチャンの為にも協力すると言いました。
それよりも彼女が気になっていたのは、ユチャンがボラの顔を認識していたこと。
その状況を、どう説明すればよいの?・・・とテラはミン・テジュに聞きました。
勿論、ミン・テジュにも驚きの事実でした。そして妹のテラがそのことを気にしている事にも気付いていました。
ボラさんって何者?7年も一緒にいるお兄さんの顔すら覚えていないというのに・・・とテラ。
ミン・テジュは気にしないよう言うしか出来ませんでした。彼にも説明できない事だったのです。
ミン・テジュは、その足でボラの家に行きました。
無断欠勤した上に、連絡が取れない状況だったからです。
そして、ボラから事情を聞きました。
ユチャンに正直に話して謝ると言うボラ。
でも、ユチャンはボラに会いたく無いと言っているし、テサン電子との一件もあって、会わない方が良いとミン・テジュは思いました。だから、自分からユチャンに話をすると言いました。
ボラは、キム・ブノンとのことを、全て打ち明けました。
キム・ブノンが療養所に入っていたのは、末期がんだと診断されたからでした。
だから、ユチャンの前から姿を消したのです。
そして、ボラと知り合って親しくなったある日、亡くなってしまったのです。ボラはガンが末期だとは知らなかったようです。
7年前の事でした。
ボラから聞いたブノンの話を、ミン・テジュはユチャンに話しました。
必死にPCのキーボードを叩いていたユチャンの指が止まりました。
もしかしたら・・・と思ったこともあったでしょう。でも、生きていると信じようとして来たユチャン。ショックを受けました。
そして、とりつかれたようにいっそう仕事に打ち込み始めたのです。辛い時、彼はいつもそうやって来たのです。
ミン・テジュはその様子を見て、テラにユチャンを仕事部屋から救い出してくれと頼みました。
やっぱり優しいですよね、ミン・テジュ。父親や兄のようです。
テラは、ボラを今後ユチャンに会わせないでほしいとミン・テジュに言いました。不吉な予感がするのでしょう。
そして、兄のテジュがボラを好きだと察しているからです。
テラは似顔絵を描いていた青年画家イ・ドンハに自分の絵を描いてもらいました。
その絵を見て、テラは改めてドンハの才能を確信しました。
そして、その絵に2000万wという金額を支払ったテラ。
ドンハは驚き、何か不安になったようです。
でも、テラは、ドンハの才能を認めているからこそだと言い、これから、彼の作品は全て自分が買うから、どんどん描いてと言ったのです。
ドンハは感激しました。
テラはユチャンを食事に誘い、気分転換させようとしました。
助手席で眠ってもらおうと、あれこれ演出もしました。
ドンハが描いた自分の絵を、テラはユチャンの家に飾りました。そうやっていつも見てくれたら、いつか自分の顔も覚えてくれるに違いないと思ったのです。
ユチャンも、それに異存はありませんでした。
以前飾ってあったキム・ブノンの絵は、既に物置に仕舞いこんでいたのです。
ミン・テジュはボラを呼び出し、ユチャンに全てを話したと報告しました。
ネクストインを辞めるしか道は無いだろうと言われ、ボラは納得しました。ミン・テジュが就職先を紹介すると言いましたが、断りました。
こうなった責任は自分にあるのだから、ミン・テジュは責任を感じる必要は無い・・・と。
おいおい・・・ボラ、なんて鈍いんざんしょ。
そう言われてしまうと、何も言えなくなってしまったミン・テジュ。
でも、意を決して、告げたのです。
責任ではない。ボラが好きだから・・・と。
ミン・テジュは、反目している父親に会いに行きました。
そして、跪いて頼んだのです。テサン電子とネクストインとの事業提携を。
そこまでするテジュを、テラは驚いて見つめていました。
朝起きたユチャンの目に、テラの絵が飛び込んで来ました。
ふいにブノンの絵を思い出し、物置で見つめました。
でも、彼が認識できるのは、今は、ボラの顔だけだったのです。
夢の中で、‘ブノン’と呼びかけた相手は、ボラの顔をした女性でした。
ボラからユチャンにメールが届きました。
ブノンとの思い出が詳細につづられていました。
ブノンの事が大好きだったから、ブノンが好きなユチャンも自然に好きになった・・・と書いてありました。
7年前、南海にブノンを探しに来たユチャンとも会った・・・と。
横断歩道を渡ろうとしたボラの前にユチャンが現れました。
一旦は、バイクで何も言わずに通り過ぎました。
でも、引き返して来て、彼女の名前を呼んだのです。
「キム・ボラ忘れようとしても、君の顔だけ思い出すんだ。」