被告人 DVD-BOX2 | |
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確かに、ジョンウの妻が殺された事件当時、ソンギュは隣に住んでいました。
そして事件現場から消えたハヨンは、警察の捜査が続いている時、ソンギュの部屋にいたのです。
ソンギュは、深夜、事件が発覚する前、ジョンウの部屋から寝込んでいたハヨンを密かに自分の部屋に連れて来ました。
ジョンウは仕事があって、母は病気だから・・・という理由を目覚めたハヨンに話して聞かせました。
その部屋から、取調室にいるジョンウに電話をかけて、ハヨンの声を聞かせたのです。全て、誰かの指示に従っていました。
ハヨンを救うために、自白しろと言ったのも、ソンギュでした。ジョンウが犯人になることが、ハヨンを救う唯一の道だと言ったのです。
だから、ジョンウは自白したのです。
ソンギュの役割は、ハヨンを誘拐し、ジョンウが持って出たスーツケースに入れる事だったようです。
でも、出来なかったのでしょう。妹がいたソンギュには、無理ですよね。
今、ハヨンと一緒に逃げていますが、これからどうすれば良いのか、混乱し、迷っています。
ジョンウは、ソンギュがハヨンを伴って自分の面会に来たと察しました。
で、周囲にいた刑務官たちに、ハヨンがいると叫びますが、テスですら信じてはくれません。
結局、興奮した挙句に倒れてしまったようです。
しかし、この騒動で、ジョンウの記憶がまた少し戻りました。
妻ジスが腹部を刺されて倒れているのを発見した時のことを思い出したのです。
ジョンウがジスを発見した時、まだ息がありました。
「ハヨンがいなくなったの。」
それだけを話すと、ジスは息絶えてしまいました。
その時一人の男がいたのを確かに見たジョンウ。でも、顔が思い出せません。
ソ弁護士が面会に来ました。
ソンギュの妹は既に亡くなっていて、事件当時、ジョンウの隣の部屋に住んでいたという調査結果を聞かされ、流石に驚きました。
でも、事件の時に部屋にいた男は、ソンギュじゃないと言う事だけは判断出来ました。
記憶が戻りかけていると分かったソ弁護士は、すぐにでも上告の手続きを取るべきだと言いました。
そうすれば、死刑は確定せず、調査を続けるための時間稼ぎができるからです。
ところが、ジョンウは上告しないと言いました。
なぜなら、自分が犯人となるよう、現場に証拠を作ったのが、彼自身だったからなのです。自分が犯人に成る必要があったのですから・・・。
「証拠は全て俺が作った・・・。」
事件当夜の記憶が戻ったのです、ほぼ完璧に。男の顔以外・・・。
検事としてのジョンウが作ったのですから、証拠も完璧でしょう・・・。ソ弁護士は呆然として言葉が出ませんでした。
ジェニファーと言う女性、なんと、ソノの恋人ですって
おまけに、ヨニの友人・・・。
つまり、ヨニは、夫と友人の不倫関係を見て見ぬふりを続けていたということです。
自分に気づかないなんてことはあり得ないわけで・・・。ジェニファーは新聞記事から、事故の一件を知り、死んだのはソノで、ミノが入れ替わっているとすぐに察しました。
ヨニから事情を聞いたミノは、慌てて取り繕いました。
事故のことがトラウマとなって、記憶喪失になっている・・・と。治療中で、徐々に回復しているが、まだまだ完全じゃない・・・なんてね。
にわかには信じられない言い訳です。
一応、納得したような表情を浮かべたジェニファーですが、やはり疑っていました。
ソノに執着していたと聞いたミノは、やはり手を打たないといけないと考えたようです。
殺すと最初から決めていたかどうかは分かりません。
騙し切れたら、それが最良と思っていたのかもしれません。でも、それが無理だと察した瞬間、殴り殺してしまったのです。
おまけに、その犯行の瞬間を、ヨニに聞かれてしまいましたよ
ジェニファーが、ミノだと確信を持ち、ヨニは気づいていないのかと連絡入れた時で、通話中になっていたのです。
ヨニは流石にショックを受けました。
どうすれば良いのか分からないくらいに混乱しました。
で、泥酔した挙句、今度は彼女が人身事故を起こしてしまったのです。
ヨニに聞かれたと気付いたミノ。
彼の不祥事の後始末をするのはいつもキム・ソクでした。
この時も、駆け付けたソクに後始末をさせ、秘書と共にヨニの行方を追っていたミノは、事故を起こしてパニックになっているヨニを発見したのです。
すぐさま、ミノはヨニの身代わりになりました。
自分が犯人だという完璧な証拠を作り上げてしまったジョンウ。
今更上告しても、どうにもならないと感じていました。
ジョンウは脱獄を決意しました。
囚人の中に、脱獄のプロがいると聞き、その人物と話をしに行きました。
ところが、今いる刑務所は小規模であるがゆえに、監視の目が行き届いていて、脱獄は無理だとあっさり言うのです。
「だがな、君には脱獄する方法がありそうだ。君は方法を既に知ってる。良く考えろ。」
そして、意味ありげに呟きました。イソウだな・・・と。
ジョンウは、脱獄の方法を思い付きました。
その作戦の第一歩は、上告を断念するということです。つまり、死刑を確定させるということです。
死刑が確定したら、刑場のあるところに送られるんだそうです。
その移送を狙うのです。出られる方法がある筈だ・・・とソ弁護士に言いました。
気は確か?・・・と血相変えて言うソ弁護士に、これしかないとジョンウは冷静に言いました。
死刑囚と確定したジョンウは、囚人服もそれ用に変わりました。
同房の囚人たちも、流石に緊張した表情になりました。テスも、願っていた筈なのに、決して気持ちが晴れた様子は見えません。
静かに記憶をたどっていたジョンウは、事件の夜部屋にいた男の顔を、とうとう思い出しました。
「チャ・ミノだ」
ミノは逮捕され、カン検事の取調べを受けました。
そして、何を思ったのか、手心を加えず、自分を刑務所に送ってくれと言ったのです。ジョンウがソンギュと会った後、上告をしないと決めたと言う報告を受けて、気になっていました。
ジョンウがどんな魂胆があって、命を捨てるようなことを決めたのか。
そして、死刑が確定しているのだから、殺しても良いか・・・などとも考えています。
ジョンウがミノが真犯人だと気付いた瞬間、同房にミノが来たのです。新入りとして・・・。
流石に驚いたジョンウですが、必死にそれを押し殺しているように見えます。目の前に憎むべき人物が突然現れ、怒りが沸騰しそうなんでしょうが、必死に押さえています。