被告人 DVD-BOX2 | |
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第1審の1週間前、裁判の準備をしていたジョンウ。記憶はまだ完全じゃありませんが、少しずつ戻ろうとしていました。
その時、突然煙草を隠し持っていたという罪を着せられ、懲罰房に入れられたのです。
刑務所長は、誰かに指示されていました。勿論、ミノです。
流石に、何故ここまでジョンウを目の敵にするのかと刑務所長も思いました。で、ミノに聞くと、
「弟は問題児だったけど、パク・ジョンウ検事のために自殺に追い込まれました。」
と、言いました。あくまでも、弟の復讐だということです。
懲罰房に入ったことで、ジョンウは裁判の為の資料を全て取りあげられてしまいました。
必死に濡れ衣だと叫ぶジョンウ。せめて、ノートだけでも・・・と。裁判が近いんだ・・・とね。
テスが来ました。テスも、刑務所長と保安課長がジョンウをターゲットとしていることに気づいていました。でも理由は分かりません。
だからと言って、何か善処することはありませんでした。
ジョンウは記憶を失って、事件のことを全く覚えていないと訴えますが、テスには信じられないのです。
「前回も記憶を失って出られた。記憶を失わない限り出られない。」
そう言ってテスは去って行きました。
刑務所長は、ジョンウの記憶が失われるのを待ちました。
ジョンウは、懲罰房の床に必死に爪で思い付くままに何かを刻みました。おそらく、事件の謎に迫るヒントとなる言葉だったのでしょう。
忘れてはいけないと自分に言い聞かせ、必死に刻みました。爪が割れて血だらけになっても、刻んだのです。
そしていつか、記憶が失われていったようです。その仕組みと言うか、記憶が失われるようにどうやって操作したのかは、謎です。誰もがそうなるとは思えませんからね。
刻んだ事すら忘れてしまっていたジョンウ。
先日、同じ懲罰房に入れられたことで、気付いたのです。
ところが、今度入れられたのは隣の部屋。おまけに、狙った部屋に入っていたのは、ジョンウに恨みを持ってるシン・チョルシク。
すんなりと読み聞かせてくれる筈はありません。
だいたい、チョルシクは無実だったのですから。チョルシクも確かにボスを狙ってはいましたが、あの事故はミノを怪しんだ医師を殺すために指示した一件で、ボスは巻き添えをくっただけなんですから。
ジョンウを恨むのも当然ですわな。
その時、刑務所長が保安課長と共にやって来ました。
懲罰房にジョンウが何かを隠したと思ったみたいです。
何か見たのかと、シン・チョルシクを問い詰めました。チョルシクも流石一筋縄じゃ行かない男。刑務所長の剣幕に、事の重大さを感じとったようです。
上手く誤魔化しました。
天秤にかけているようです。ジョンウと刑務所長のどちらにつけば自分に有利か・・・と。
懲罰房から出してくれれば、書いていることを教えるとジョンウに言いました。
同じ囚人のジョンウなのにね。ジョンウの頭脳と行動力を信じているってことになりますよね。
ソ弁護士は、カン検事に会いに行きました。
自分のボールペンで騒動を起こした後、どうなったかが気になっていたのです。
カン検事は、肝心な時にジョンウが記憶を失うことが、信じられないと言いました。記憶喪失がが芝居だと思えるようです。
だけど、そうすることが自分を死刑に追い込むことになると分かっているのに、芝居するなんて、ソ弁護士には思えないのです。
親友であるジョンウに死刑を求刑したカン検事。
勿論、彼も苦しみました。葛藤しました。その中には、ジョンウへの感情とは別に、ジョンウの妻ジスへの想いもあったのです。
元々、ジョンウとジス、カン検事は、親しい間柄でした。
カン検事もジスを想っていたのですが、告白できないでいるうちに、ジョンウに先を越されてしまったと言う状況でした。
ミノは、ソノに成りきったつもりでした。
でも、ソノの妻ヨニの冷たい視線や母の何気ない言葉に気が休まりません。
父チャ会長も、気づいているのかいないのか分かりませんが、ソノが得意だったフェンシングを披露しろと言うし・・・。
ミノは先端恐怖症のため、フェンシングなんぞ、無理です。
どうも、昔、ソノと練習している時、目を怪我して以来、怖くなってしまったようです。
ソノのフリをすることも、ストレスがたまる一方です。ジョンウは控訴審を諦めていないようだと言う報告が入るしね。
そんな時、今度は“先端恐怖症”という診断が書かれたミノの身上書が届きました。
慌てて部屋を飛び出すと、何者かが階段を駆け下りるのを見つけました。後を追いかけ、ビルのエントランスまで来た時、怪しい人物が今まさにドアから出て行こうとしているじゃありませんか。
「動くな!」
叫びました。
周囲にいた社員たちは、皆、驚き、立ち尽くしました。
そっとその男に近づいて、あとちょっとで顔を確認出来る・・・と言う時、チャ会長が来たのです。
何事だ・・・とチャ会長。
なんでもありません・・・とミノ。
その隙に、男の姿は消えていました。
ジョンウかと思いましたが、あの混乱しきった様子じゃ、こんな指示は出来ないと思えました。
どうも、ジョンウの元部下コ捜査官のようです。
彼は、ジョンウがミノを追っていた事を知っています。ソノに成り済ましているということも聞いていたのかしら?
どちらにしても、コ捜査官はジョンウと言う人間を信頼しているようです。絶対に人殺しをしたりはしない人間だと。妻と娘をどれほど愛していたかも。
ところで、ヨニは、ミノともつきあっていたようですよ。
で、結婚はソノと・・・。複雑だわ。
息子のウンスが父親そっくり・・・とミノ母やチャ会長が言うと、ヨニもミノも複雑な表情を浮かべます。
ジョンウはどういう手を使ったのか分かりませんが、チョルシクを懲罰房から出しました。テスに何かを伝えていましたが・・・。
そして、自分も懲罰房から出るために、嘘をついたのです。
「ハヨンを埋めた場所を思い出した。」
そんな言葉を言いたくはなかったでしょう。罪を認めると言う事じゃ無く、ハヨンが死んだということを嘘でも口にするなんて、どれほど苦しいか・・・。
テスは、独断で懲罰房からジョンウを出しました。
勿論、保安課長から厳重注意を受けましたがそれ以上の問題にはならず・・・。この辺がちょいと曖昧ですね。
この対価としてチョルシクが教えたのは“呼び鈴”という言葉だけ。
一つに対して一つだけ教えると言いましたよ。
ソ弁護士はジョンウに接見に行きました。確かめたかったのです。記憶喪失が本当かどうか。
そして、それが真実だと察しました。その上で、大事な質問があると言いました。
「私の接見を一度も拒まなかった理由は?依頼する気はないのに、何故、私が来るたび会ってくれたんですか?」
期待したのでは?・・・とソ弁護士。
確かに、ソ弁護士はジョンウと比べると、圧倒的に力不足の新人です。でも、今、頼れるのは彼女しかいないと感じていたのです。
「裁判のためには、走り回る人が必要です。私が足になります。」
自分に自信があり、ソ弁護士を頼り無く思ってきたジョンウ。誰を信じれば良いのかも分からない今、目の前のソ弁護士だけがジョンウの縋れる“藁”なのです。
差し出したソ弁護士の手を、ジョンウはそっと握りました。
「来週も会おう。」
ジョンウが穏やかに言いました。静かだけど、決意がこもっている声でした。
その夜、ジョンウは不意に思いだしたのです。“呼び鈴”を聞いたことを。
ハヨンの誕生日を祝った夜、彼がベッドに入った後、夜遅くなって玄関の呼び鈴が鳴ったのです。
「あの夜、誰かが家に来たんだ!」
朝になってすぐにジョンウはカン検事に会いたいと言いました。
カン検事は、ジョンウを検察に呼びました。
「思い出した事がある。ハヨンの誕生日の夜、誰かが家に来た。確かだ。呼び鈴を聞いた。」
でも、捜査記録には無い・・・とカン検事。
自分が調べると、カン検事は言いました。
が・・・。なんと、来たのは、カン検事だったんです