被告人 DVD-BOX1 | |
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「お前は誰だ」
と、ジョンウがソンギュに掴みかかりました。涙をこぼしながら。
深夜の大声です。騒動になりました。
すぐに刑務官が駆け付け、ジョンウはそのまま懲罰房に入れられてしまいました。
ソンギュは、事情を聞かれ、何の事だか自分にも分らないとしらばっくれました。
懲罰房でも、ジョンウはソンギュの名前を呼んで騒ぎました。
でも、ちょっと落ち着いて、ソンギュとのやりとりを思い起こしてみたのです。
誘拐について聞きたい・・・と言ったことを。そして自分に優しく接してくれたこと・・・。
ソ弁護士に連絡を取ろうとしたのかな?次は、電話をかけさせてくれと騒ぎました。が、勿論、そんなことさせてくれる筈はありません。
ジョンウの様子を見に来た刑務所長の携帯が鳴りました。
ジョンウは、その着信音に聞き覚えがありました。
そしてまた一つ記憶が戻ったのです。
逮捕当日、取調室で一人待機していたジョンウ。その時、取調室のスピーカーから、ハヨンの声が突然聞こえて来たのです。
元気な様子でした。
そして母親の死を知らない様子でした。どうも誰かの携帯からかけて来たようです。
「泣かないで待ってて。すぐに迎えに行くから。」
と、ジョンウは泣きながら言いました。
「自白するんだ。ハヨンを救うために。」
ハヨンの声が消え、代わりに男性の声がそう告げたのです。そして電話は切れました。
その声、ソンギュ?
だから、ジョンウはカン検事に自白したのです。
次長検事は、カン検事に、事件をとっとと終わらせろとせっつきました。ハヨンの遺体が出ないと、生存説が浮上し、厄介になるから・・・とね。
でも、カン検事は、そんな気にはなれませんでした。必ずハヨンの遺体を発見し、遺族のもとに帰したいと言いました。
ソンギュは結局、罰金刑を言い渡され、釈放されました。
キム・ソクが裁判所に駆け付けた時、既にソンギュの姿はありませんでした。
刑務所に新任の女医キム・ソンファが着任しました。内科だけじゃなく、精神科の専門医でもあるようです。
囚人たちの健康管理を行うことになり、ジョンウが懲罰房に長い間入れられたままだということを知りました。それまでも記憶喪失があったと言うのに、診察の記録が無い事を指摘。
強引に連れて来させました。
実はその時、ジョンウの顔にはテスに殴られて傷がありました。
その治療もしていないのを見て、法務部には報告しないでおく・・・とキム医師は言いました。恩を売ったってことですね。
そして、保安課長を退出させ、ジョンウと二人になったのです。
キム医師、カン検事と知り合いだと言いましたが、確か、ミノとも知り合いですよね?
力になりたい・・・とキム医師は言いました。
ジョンウは、突然、キム医師の口をふさぎ、電話をかけさせてもらいたいと言いました。
かけた相手はソ弁護士。
丁度その時、自信を失ったソ弁護士は、ジョンウの弁護人を辞任しようとしていたところでした。
一旦提出した辞任届を、係の手からひったくるように取り戻しました。
「同じ部屋にいたイ・ソンギュを探してくれ。ハヨンを知っている。」
急いでくれ・・・とジョンウ。
ソ弁護士は俄然元気になりました。
キム医師は、上手く理由をつけてジョンウを懲罰房から出すよう保安課長に指示しました。
ソ弁護士は、ソンギュには手術を控えた妹がいるとジョンウから聞き、病院を当たりました。
で、ようやく消息を掴んだのですが、なんと、ソンギュの妹は1年も前に亡くなっていると言うじゃありませんか。
その病院、なんと、ミノの母が入院している病院でした。
偶然見舞いに来ていたミノは、ソ弁護士が受付でソンギュの名前を出しているのを聞いてしまったんです。
彼女が動いているのは、ジョンウの指示だと察しました。
ソ弁護士は、地道な聞き込みで、ようやくソンギュが住んでいた家を探し当てました。
なんとそこは、ジョンウのマンション。おまけに、隣の部屋だったのです。
事件当時、ソンギュは事件現場の隣に住んでいたわけです。
防犯カメラには、住人の姿しか写っていなかったというのは、そう言う理由だったのですね。
ところで、ミノの母親は、ソノの恰好をしたのがミノだと、やはり気づいていました。
そして、ヨニとソノが結婚するに至った経緯も知っているようです。
母親の前では、ミノもヨニもソノだと訂正したりはしません。
ただ、ソノが死んだ事は知らなかったのかしら?事故だったとミノがヨニに話すのを、寝たふりをして聞き、震えていましたけど・・・。
ジョンウは、シン・チョルシクが無実だと言う事にも気付いていたようです。
逮捕された時、留置所にはシン・チョルシクが先客として入っていました。前日にジョンウが逮捕したばっかりでしたからね。
自分は無実だと訴えるチョルシクに、ジョンウは知っていると言いました。
狙われたのは、あの事故で死んだもう一人の男で、それは科捜研の解剖医だった。捜査するには、被疑者が必要だった。だから、敢えてチョルシクを逮捕した。奴を捕まえれば、終わる。もう少し待ってくれ・・・。
チョルシクは、ジョンウのその言葉に怒りましたが、一方で信じたのです。
なのに、3日後、ジョンウは記憶を失ってしまったのです。チョルシクが、約束が違うと恨むのも無理は無いですよね。
チョルシクからその話を聞かされたジョンウ。
奴とは?・・・と問いました。
でも、チョルシクは聞いていませんでした。
新しい登場人物が現れました。
どうも、ソノと関係があったようです。ジェニファーという女性です。元恋人?
ジェニファーは海外から帰国し、馴染みのホテルにチェックインしました。
そこで、ソノを見たのです。
勿論、ソノに成り代わっているミノ・・・ですね。
当然、ミノはジェニファーに気づきません。気づかない筈はないのに、完全に他人の振る舞いのソノを見て、ジェニファーは変だと感じました。
ソンギュは地方の教会にいました。
ソクは、やっとのことで探しあてたんですが、到着した時はタッチの差でソンギュは出かけた後だったのです。
ソンギュの行き先は、ジョンウのいる刑務所でした。
面会に行ったのです。
流石のジョンウも、まさか、ソンギュが現れるとは思ってもみませんでした。
裁判で指導してくれたおかげで罰金刑で済んだと礼を言うソンギュ。
「もう話してくれ。」
ジョンウは言いました。
迷ってる様子を見せるソンギュ。躊躇してるように見えました。
でも、結局、ソンギュはあの言葉は出まかせだったと言ったのです。自殺を止めるために嘘を言ったと。
ジョンウが今にも泣きだしそうな勢いで真実を話してくれと叫びました。その剣幕に負けそうにも見えたソンギュでしたが、
「行くね。すぐ戻る約束だから。」
と言って、席を立ったのです。
その瞬間、ジョンウは察しました。すぐ戻る約束をしたのは、ハヨンだ・・・と。
「ソンギュ。ハヨンを連れて来てるだろ。そうだろ?」
でも、ソンギュは背を向けて出て行きました。
ジョンウは刑務官に出してくれと叫びました。半狂乱になりながら、丁度来たテスにも頼みました。
無理ですよね。
確かに、ソンギュはハヨンと一緒でした。