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ソノ部族長へ・ジウォルとへ・モヨンへの罪を問うと決まりはしましたが、実際に罰を受けるのは別人。
あれは、奴婢かな?
その者が、2人の代わりに棒で打たれる刑を受け、2人は形だけ謝るわけです。心から悔いて・・・と言うものではありません。
ピョンガンは、呆れてしまいました。納得できません。
売り飛ばされそうだった女性たちは、コ・ゴンによって無事に帰されました。
ピョンガンは、やっとコ・ゴンを味方だと信じることが出来そうです。
ただ、この一件で、コ・ウォンピョが気分を害していることは確かです。
コ・ウォンピョは、気を引き締めなければいけないと改めて警戒の念を強くしていました。
家臣・・・特に部族長たちの反発、それは平原王が一番感じている事でした。
チン王妃から、この処分で家臣たちが機嫌を損ねているとか、ピョンガンの謹慎も解いたのかと不満を言われ、苛立ちました。
しかし、ウォンは、父の判断は正しいと言いました。難しい決定だが、大王としての威厳を示したわけだからと。
「心から感服いたしました。」
息子からそう言われたのは初めてだったかもしれません。いつの間にか自分の味方をしてくれるほどに成長した息子が傍にいるということに、気づいたでしょうね。
薬に頼るのを止める気にもなりました。
天誅房のトゥ・ジュンソは、都で占いの店を開きました。
当たると評判で、多くの人が占ってもらおうと、押しかけています。
評判が王宮に伝わり、王自ら彼らを呼び寄せるのを待っているのです。剣を使わずに、王宮に、王の傍に行こうと企んでいるってわけ。
なんか、気の長い話だよね。
ピョンガンは、8年前の一件で没落したスンノ部族を再起させねばならないと平原王に言いました。
出来るのは、王だけだと。
自分が今ここにあるのは、スンノ部族のお陰だと言いました。王女だと知っても・・・。
平原王は臣下たちの反発を気にしていました。まだまだ自信が無いのです。
それを、ピョンガンは必死に盛り立てようとしました。
大王の決定を誰が覆せるのか・・・と。私とスンノ部族が力になります・・・と。
平原王は、ピョンガンとウォンの言葉で少しずつ王としての自信を取り戻そうとしていました。
部族長たちや家臣を呼び集めました。
そして、部族長会議に関する意見を述べようとしたとき、コ・ウォンピョが言葉を挟んで来ました。
王の言葉を遮って自分の意見を述べるなんて・・・
コ・ウォンピョは策を考えついていました。
息子コ・ゴンとピョンガンの縁組です。
話を聞いたピョンガンは会議に乗り込み、縁談を拒否しました。
「縁談は余が断じて許さん。王女は然るべきが来た時、自ら望む相手を迎え、余の祝福を得て婚姻する。」
平原王がきっぱりと言いました。
これは、コ・ウォンピョにとって意外な反応だったようです。まさかこの場で即拒絶されるとは思ってもみなかったのでしょう。
ピョンガンは、少し不安そうな目で父を見つめました。
案ずるなと、平原王はピョンガンに言いました。
「余が許さぬ限りコ・ウォンピョの家に嫁ぐことは無い。」
ピョンガンは嬉しかったでしょう。
しかし、コ・ウォンピョがそのまま引く筈はありません。
言葉でダメなら、力で・・・と、平原王を脅しにかかったのです。
王を脅すんですよ
ピョンガンとウォンの命を守りたいなら・・・と言われたら、平原王はもう従うしかありませんでした。
ヨン王妃ですら、殺されてしまったのですから。あの喪失感をまた味わうことは断じて避けたいですよね。今でもその後悔に苛まれている平原王としたら。
コ・ウォンピョは民に王女の縁談を告示しました。
候補者を募集すると言う貼り紙が街中に貼られました。
しかし、コ・ゴンが最有力だということは、周知の事実でした。
ピョンガンは突然の事に、平原王に猛抗議しました。
が、平原王は会う事も許しませんでした。また薬に溺れてしまったのです。
あまりにも無力な自分が情けなく、娘に会わす顔が無かったのでしょう。あれほど大丈夫だと言っておいて、その舌の根も乾かないうちの変心ですから。
ピョンガンは、王の部屋の前に座り込みました。
ウォンが止めに入っても、座り続けました。
挙句の果てに、倒れてしまいました。
コ・ゴンも素直に喜ぶことは出来ませんでした。
父が自分を利用しようとしていることは分かっていますから。
コ・ウォンピョは、婚姻でピョンガンを抑え込みたいとコ・ゴンに言いました。
お前の本当の望みは何だと、父に聞かれ、コ・ゴンは答えられませんでした。
おそらく、純粋にピョンガンの心が欲しかったのでしょう。
コ・ウォンピョが王と姻戚関係になることは、他の部族長にとっても動揺を与えることです。
それでケル部族は怖いもの無しになってしまいます。
部族それぞれに思惑が交差しています。
クァンノ部族は、コ・ウォンピョにすり寄るつもりのようです。
へ・モヨンは表向きコ・ウォンピョに協力すると言いましたが、縁談は潰すべきだとへ・ジウォルに言いました。ケル部族に権力が集中するのを防ぐため、密かに動くべきだと。
ピョンガンの意識が戻りません。
ウォンは、薬に詳しいへ・モヨンを呼びました。謹慎中ではありましたが、太子の命令です。治療に当たりました。
その甲斐あって、ピョンガンは意識を取り戻しました。
へ・モヨンはピョンガンの気持ちが理解できると言いました。
そして、逃げろと言いました。
しかし、これくらいで逃げ出すなら、戻っては来なかったとピョンガンは一蹴しました。
ピョンガンは、剣の練習をしました。気を紛らわせるためです。
そこにコ・ゴンが現れました。
もう剣術の師匠は辞めるとコ・ゴンは言いました。
「王女様の夫になります。結婚してください。永遠の味方になります。親同士は悪縁ですが、私たちは違います。」
聞かなかったことにする・・・とピョンガン。
コ・ゴンは切々と想いを訴えました。
ごめん・・・とピョンガンは言いました。
「私の心には、他の人がいる。あの人が私の夫で運命を共にする人なんだ。」
決して諦めませんと、コ・ゴンは言いました。
この瞬間、コ・ゴンの心が決まりました。
「縁談を喜んで受け入れます。すぐに進めてください。」
と、父コ・ウォンピョに言いました。
理由を聞かれ
「心から欲しいと思うものは、奪い取ってでも手に入れるべき。そう気づいたのです。」
と、言いました。
コ・ウォンピョは、ピョンガンが拒んでいると察しました。
ピョンガンは、平原王がコ・ウォンピョに脅されて縁談を許可したことを知りました。
彼女自身も脅されましたし。
「王である前に、私は父なのだ。お前と太子を守りたかった。」
平原王はピョンガンに謝りました。父の無力さを謝りました。
オン・ダルも、ピョンガンの縁談の告示を見ました。
コ・ゴンが最有力候補だという噂話も耳にしました。
オン・ダルは、へ・モヨンを訪ねました。頼みがある・・・と。
偽の出自をへ・モヨンに作ってもらい、王女の夫候補に名乗りを上げたのです。
運命だとオン・ダルは言いました。ピョンガンと自分は必ず夫婦になる、だから縁談は食い止めると。
へ・モヨンと利害が一致したってことです。
しかし、オン・ダルは密かに心に誓った事がありました。
父と部族、そしてピョンガンのために、コ・ウォンピョを殺すということです。