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ジェイ父からソンオン父、左議政に宛てた密書は、ある墓碑が見つかったと言う話から始まっていました。
自分の家門とは関係の無い墓碑でした。
墓碑が発見された場所が問題でした。
そこは風水によると、王が生まれる場所とされていたので、王に献上された土地だったのです。
そんな重要な土地に、勝手に墓を作ったというわけです。子孫を王にしようと考えたとしか思えません。
墓碑に記された名は、“ソン・スチョン”。
10年前、謀叛を起こしたと処刑された碧川の宋家の家長の名前だったのです。
そして、墓碑に記されていた名はもう一つありました。
“ソン・ヒョン”と言う子供の名でした。ソン・スチョンの息子です。
ソン・ヒョンの生年月日も記されていました。
それを見た時、ファンは全てを悟ったのです。
ソン・ヒョン=ミョンアン大君だと。
左議政もまた、気づきました。ミョンアン大君は月足らずで生まれたことを。
“墓碑はかまどの奥に隠した。密かに調べてほしい”
と、密書にはありました。
このために、ジェイの家族は殺されてしまったのです。
シム・ヨンは死ぬ前に家の中を漁っていたと言う情報がありました。恐らくこの墓碑を探していたものと思われます。
ファンは、ミョンジンとガラムにすぐさまジェイの実家に行き、墓碑を探せと命じました。
そして、見つけたら、ミョンジンの父領議政に預けろと。
チョ王妃は、元妓女でした。
ソン・スチョンが彼女の借金を立て替えてあげ、後に結婚したのです。
王妃にとってソン・スチョンは恩人であるとともに、心から愛する人でした。
幸せな生活を一変させたのが、10年前の事件だったのです。
ファンがミョンジンのところから王宮に戻った時、大事件が起こっているのを知らされました。
世子嬪が殺され、犯人としてジェイが捕まったと言うのです。
引っ立てられていくジェイを見て、ファンはすぐさま手を離せと命じました。
しかし、王命だと兵は言いました。
ジェイも自白したと。
あり得ないとファンは血相変えて言いました。
本当の事を言えと、ジェイに言いました。
しかし、ジェイは泣きながら言ったのです。本当のことです・・・と。
その上、自分は本当はミン・ジェイだと叫んだのです。
「世子を殺すために内官を装い東宮殿に入り、世子嬪も持っていた短刀で殺しました。」
凶器の短刀を、東宮殿の内官たちもジェイのモノだと証言しました。
ファンは何もできず立ち尽くしてしまいました。
世子嬪を殺したのは東宮殿のチェ尚宮でした。
チェ尚宮は、ファンの兄の前世子付きの尚宮でした。
前世子がファンによって殺されたと思い込んでいたようです。だから、王妃からの指示を引き受けたようですね。
直後に、チェ尚宮は自殺しました。
遺書がありました。ジェイから世子嬪を守れなかった責任を取ると書かれていましたが、それは偽の遺書。
クォン尚宮によって本当の遺書とすり替えられていたのです。
この一件でも、ジェイの犯行は間違いないものとされてしまいました。
ソンオンも動転しました。
あり得ないことです。
ジェイが自白していると言う事も信じられませんでした。
すぐにでも会おうとしましたが、部下から止められてしまいました。
今ジェイに関わっては、ソンオン自身の立場も危うくなってしまうのは目に見えていますから。
ファンは冷静になって考えてみました。
内官から事件に至るまでのジェイの行動を聞いて、ジェイはこれが罠だと察したに違いないと思いました。
そして、自分の正体が明らかになる前に、全てを自分の責任だということでファンには何の関係も無いと思わせようと考えたのだと察しました。
多くの者の前でそう言う事で、ファンを守ったと言えます。
ジェイを救う方法を必ず考え出さなくてはならないと、ファンは思いました。
これをチャンスとしたチョ右議政やチョ氏一族は口々にファンの廃位を王に訴えました。
そして、同時に、左議政の家門出身の世子嬪は、本来、揀拓に出る資格が無いと言う事もぶちまけました。
これを承知の上で、世子嬪にしようとした左議政をの処罰も要求したのです。
王は、その事情を十分知っていました。自分から領議政と左議政に内々に指示したのですからね。
しかし、そう言うわけにはいきませんよね、王様。
牢にいるジェイのところに、ファンが現れました。
どうして自白したのだと、ファンはその理由を察しているのに、つい、責めてしまいました。
世子様にはすべきことがある筈ですと、ジェイ。
呪いの書を完成させるつもりの敵を、何としても止めなければなりません・・・と。
「だが、そちが死んだら・・・そばにいなければ、私にはもう全てが意味を持たぬ。」
と、ファン。
無念を晴らせるのは、世子様だけになりました・・・とジェイは言いました。
「そして、この国の王となり、私の父が信じていたとおりの偉大な王となってください。私の望みはそれだけです。」
ただ、想いを告白できずに逝くのが心残りです・・・と。
ジェイは、思い切ってファンに告白しました。
「決して想いを寄せてはならない方なので、一生胸に秘めておくつもりでしたが、最後にどうしてもお伝えしたかったんです。世子様に出会い、恋慕うことができて、とても幸せな人生でした。」
ファンは、本当にジェイの気持ちを知らなかったの
ファンは何も言わず、涙を一筋流し、ジェイを見つめました。
ミョンジンとガラムが、墓碑を見つけ出しました。
ソン・スチョンと、ソン・ヒョンの名前、生年月日が刻まれています。
王の元には多くの意見書が届いていました。
そのすべてが世子の廃位を要求するものでした。
チョ右議政も、王に直々要求しました。
そんな時、ファンが席藁待罪を始めました。自分を廃位してくれと言うのです。
さすがのチョ右議政も、これは予想していなかったようです。
何か、引っ掛かるものがあったようです。
が、ラッキーとも思ったんじゃないでしょうかね。
王は悩んだ挙句、結論を出しました。
世子ファンは廃位の上、江華島へ流罪。
左議政ハン・ジュンオンは、官位をはく奪、外出を禁じて屋敷に軟禁し、兵に監視させる。
そしてジェイは、斬首刑に処すと。
ファンを江華島に送る役目はソンオンが命じられました。
ソンオンは、チョ右議政から、将来の出世を条件に、ファンを暗殺しろと言う命令を受けていました。
ソンオンに声をかけた人がもう一人。王妃です。
ファンのために煎じたお茶を渡すよう言われたのです。
2人とも、ソンオンの性格を見誤っていますよね。
真面目は真面目でも、クソがつくくらいに真面目で、ファンのためなら命をも投げ出す覚悟を持っていることを、全く分かってないのですから。
お金で動く口先だけの友じゃないのです。
ファンの行列を賊が襲いました。
しかし、ソンオンが上手く立ち回り、ファンと共に姿を消したのです。
同時に、刑場に向かうジェイの列も、何者かに襲われました。
そして、ジェイが拉致されたのです。
拉致したのは、テガンでした。
全て、ファンの指示です。
ジェイを何としても助け、同時にファンの地位を守る方法を考えてくださいと、ソンオンは以前ファンに言っていました。
ファンとジェイの想いを確認した後に・・・です。
憎くないのかと、ファンが聞きました。
「憎かったです。もっと早く言ってくださっていれば、世子様のお気持ちも楽だったでしょう。1人で重荷を背負わずに居られたはずです。」
ソンオンにとっては、ジェイよりファンなのです。
「お忘れですか?私はずっと世子様の友でした。この命を賭してジェイを助け、世子様の地位も守ってみせます。」
と、ソンオンはきっぱり言ったのです。
実は、王がファンを廃位にしたのも、左議政の処分も、ファンと左議政が提言したことでした。
王妃一派とチョ氏一族の目を欺くためです。
ジェイ父からの密書も王に見せました。
そして、ファンが流刑地に行くと見せかけて、碧川の民が隠れ住む谷に向かう手筈になっていたのです。
チョ氏一族の罪を暴く前に、碧川の民を救うためです。
ファンとソンオン、ジェイまでも姿を消したと知らせを受けたチョ右議政は激怒しました。
そこに、チョ・ウォノが慌てふためいでやって来ました。
碧川の生き残りの民が都に隠れ住んでいると分かったと言うのです。それも、自分たちの罪を知っている民が。
マンドクとボクスンのことですね。
手下をすぐにマンドクの家に向かわせました。
既にマンドクの家はもぬけの殻。
親しくしていたミョンジンの研究室を調べた手下は、そこに残されたメモや覚書を持ち帰りました。
チョ右議政は、それを見てこれまでの一連の呪いのような事件を起こしたのが全て碧川の民だったと知りました。
アジトが谷にあると言う事も分かりました。
そして、ここでようやく重要な情報を手下が口にしたのです。
以前、報告しようとしたけど、チョ右議政がイマイチ真剣に耳を傾けなかったことです。
「パク・ハンスの言葉を覚えていますか?ソンの女房が生きていると。その女が右議政様の屋敷から出て輿に乗ったと・・・。」
チョ右議政、ようやくその言葉の意味を理解しました。
王妃のことだと。
呆然とし、次の瞬間、怒りがこみ上げて来ました。
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