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オ・チョリョンの告白本が出版されるかもしれないと、面会に行ったチャン・ソンチョルは聞かされました。
なんとしても阻止したいと思いました。
被害者遺族は、犯罪によって刻まれた傷を忘れようと必死に生きています。なのに、告白本によって新しく傷をつけられることになるのです。
どう説明しても、オ・チョリョンはその意味が理解出来ません。必ず出版すると言い張るのです。
チャン・ソンチョルは、今更オ・チョリョンを改心させられるとは思っていません。それが、面会を繰り返しながら嫌というほど分かったようです。
「お前を理解するために面会を続けて来た。絶望を味合わせてやるから楽しみにしていろ。」
と、オ・チョリョンに言いました。
チャン・ソンチョルとドギの仇は、同一人物、オ・チョリョンでした。
復讐したいのは二人とも同じです。
しかし、その気持ちに縛られた挙句、自分が間違った道を進んでしまったとソンチョルは身に沁みて分かっています。
「相手を壊すだけじゃ復讐は完成しない。どんな時も自分の人生をちゃんと歩んでこそ復讐は完成するんだ。」
と、ソンチョルはドギに言いました。
そして、キム・チョルジンを模範タクシーに乗せたわけだから、見捨ててはいけないと言いました。
「我々は依頼人を傷つける復讐はしない。今回の復讐は、私と君の依頼でもある。」
ムジゲ、活動開始です。
ソンチョルが面会の中で気づいた事が一つありました。
オ・チョリョンは息子を心から愛していると言う事です。執着と言って良いほどに。
ゴウンが既にドンチャンと改名したオ・チョリョンの息子の情報を掴んでいました。
同じ刑務所の刑務官だと知り、ドギたちは驚きました。
オ・チョリョンが気づいていないのは確かだけれど、息子が父親の事を知っているかどうかは分かりません。
ドンチャンの母は、入院中でした。
その費用の支払いが滞っているうえ、借金も抱えています。
ドンチャンは、母がやっていた屋台を引き継ぎ、何とかお金を稼ごうとしていますが、借金は減りません。
ある日、借金取りが屋台で暴れているところを、ドギが助けてくれたことで、親しくなりました。
ドギは、父親の生存をドンチャンが知っていると気付きました。どうも、死んだと聞かされて育ったようです。
しかし、父親がオ・チョリョンだと言う事は知らない口ぶりでした。
良い父親の記憶しかドンチャンには残っていないようです。
突然消えた事を恨んでいるのも確かだけれど、会いたいです・・・と、ドンチャンは言いました。
「捜しましょうか?」
と、ドギが言いました。
一瞬、ドンチャンの表情が強張ったように見えました。
本当に、ドンチャンは父親がオ・チョリョンだと知らないの知っていても、決して口に出来る事実じゃありませんけどね。
ドギがオ・チョリョンの面会に行きました。
ドンチャンと偶然会いました。
ドギは、ドンチャンが刑務官だと知り、驚いたフリをしました。
「お父様がいい人じゃなかったどうします?悪人だったら。」
と、ドギが聞きました。
「がっかりすると思うけど、父親は父親です。」
と、ドンチャンは答えました。
父親の事を知っているかどうかは抜きにして、ただ一つ確信できるのは、ドンチャンが本当に良い人だと言う事です。
ドギはオ・チョリョンに言いました。
自分が復讐代行人だと。そして今回は自分のために復讐すると。
俺を殺すのか?と、オ・チョリョンが聞きました。
「俺の狙いはお前の息子だ。」
と、ドギが言った途端、オ・チョリョンの態度が変化しました。これまで見た事の無い余裕の無い表情です。
「息子に罪は無い。手を出すな。」
と、オ・チョリョン。
それは俺の母さんも同じだ・・・と、ドギ。
ドギは、父親に会いたがっている息子に、オ・チョリョンの事を話すと言いました。
いつが良い?今日?結婚するとき?と、揶揄するように言いました。
ドギが本気だと察したオ・チョリョン。息子の人生を壊されてしまうと思ったのでしょう。
ドギの前に跪き、止めてくれと頼みました。
何でもすると、必死です。
「お前が殺した人たちも、そうやって縋っただろ。どんな気分だ?」
と、ドギが冷たく言いました。
そして、条件を言いました。まずは移監を申請しろ・・・と。
これは、ドンチャンと引き離すためですよね。
息子に事実を告げるかどうかは、ドギは約束しませんでした。
息子の写真が欲しいというオ・チョリョンの願いも聞き入れませんでした。
ドギは、ドンチャンに言いました。入院中の母親を別の療養所にいれたらどうかと。費用は青い鳥財団が持つからと。
ドンチャンは泣き出しました。
こんなに親切にしてもらったのは、初めてだったのです。
ドギは、父親を探し出すことは出来なかったと謝りました。
ドンチャンは、母親の事だけで十分だと泣いて感謝しました。
ドギは、カン検事に事情を打ち明けました。
そして、オ・チョリョンの移監申請を了承してくれと頼みました。オ・チョリョンには息子の事を絶対に話さないように・・・とも。
それが復讐だとドギは考えたのです。
ところで、ペク・ソンミは、チャン・ソンチョルに監禁場所を貸しただけだと供述しています。
地下牢の監視カメラの映像にソンチョルが写ってる筈だと言いました。それが証拠だと。
しかし、映像にソンチョルの姿は一切ありません。
ゴウンが遠隔で削除していたのが、この映像データだったようですね。
だったら、被害者に聞けば、誰が監禁したか分かると、ソンミ。
カン検事は、犯罪者の言葉は信用できないと言いました。
ソンミは、カン検事がソンチョルたちを庇おうとしていると察しました。
ドンチャンの母が亡くなりました。
お葬式で泣きじゃくるドンチャン。なんと、右腕と右足を骨折してます
いったい何があったの
・・・と思ったら。
なんと、オ・チョリョンが移監する日に、置き土産のようにドンチャンに暴行を加えたのです。
ドンチャンの姿を見たソンチョルとドギは、怒りがこみ上げて来ました。
ソンチョルはその足で、移監先にオ・チョリョンを訪ねました。
もう面会には来ない、移監させたのは、私だ・・・と、ソンチョル。
オ・チョリョンは、自分が暴行したとチクったのがドンチャンだと思い込んでいたのです。ドンチャンのために、自分を移監させたと。
だから、去り際に散々痛めつけたってわけ。
しかし、ソンチョルの言葉に、オ・チョリョンは凍り付きました。
「お前のせいで全治4か月の重傷を負い、入院中の母親の看護に行けなかった。不安にさいなまれた母親は、一人で病室を抜け出し、階段から転落。そのまま死んでしまった。息子を公務員にするのが夢だったそうだ。病気にならなければ、息子は父親がいる刑務所で働かなくて済んだのにな。」
あの刑務官はお前の息子ヒョンスだ。
そして、写真を示しました。
オ・チョリョンは食い入るようにその写真を見つめました。妻とあの刑務官が笑顔で写っている写真でした。
「お前は息子からも唯一の家族を奪ったんだ。お前の狂気が自分の息子まで被害者にした。」
嘘だと言ってくれと、オ・チョリョンが叫びました。
チャン・ソンチョルは、親友のチョ次長検事に模範タクシーで犯罪者を浚ったのは自分だと告白しました。
チョ次長検事、あまりにも突然の告白を信じることが出来ません。
「面会に来いよ、暇だろ。」
と、ソンチョルは笑顔で言いました。チョ次長検事は、笑うどころじゃありません。
カン検事は、ドギを逮捕しませんでした。証拠不十分だと言いました。
ペク・ソンミと交渉したのです。
検事を辞める覚悟でした。ドギを助ける事は、検事と言う仕事と交換しても価値があると思ったのです。
「犠牲者たちを守ってくれてありがとう。」
カン検事が言いました。
しかし、カン検事、辞められませんでした。
彼女より先にチョ次長検事が辞表を提出してしまったのです。
チョ次長検事は、カン検事の気持ちを察していたのです。
「逃げずに検事として戦え。命令だ。」
と言い、辞表を破り捨てました。
ムジゲは解散しました。
ゴウンは公務員試験を受けて女性警官に。ギョングはレーシングカーの技術者に復帰、ジノンは何とロケット開発と言う思いもよらない職場に復帰しました。
ドギは旅に出ました。
ソンチョルは、これまでと同様、ムジゲ運輸の社長として本来のタクシー業に戻りました。
キム・チョルジンの再審裁判が始まりました。
オ・チョリョンが証人として出廷。自分が真犯人だと供述。
そして、キム・チョルジンの前に跪いたのです。
初めてオ・チョリョンが人並な感情を持ったと言う事です。
ちなみに、キム・チョルジンの弁護人は、チョ元次長検事です。
これで世の中から悪人や犯罪者がいなくなったわけではありません。
日々、酷い犯罪が行われています。
やはり“ムジゲ”は必要でした。
活動再開しました。
新しくメンバーに加わったのは、何と、カン検事。
続編が見たくなるラストでした。
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