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ソンアは、欧州プロジェクトを離れ、帰国したところでした。
自分の意思でした。
会社で手続きを済ませたその夜、偶然ヒョンスンに会ったのです。横断歩道で。
ソンアとヒョンスン、1年前に別れていました。
これも、ソンアの意思でした。
気持ちが離れたわけではありません。
お互い忙しい時間を割いて連絡を取り合っていました。そして、時間が取れた時には、直接会おうとしました。
しかし、外せない仕事が急に入って、ヒョンスンが出発準備をしているところにソンアからのキャンセルの電話が入ったり、ソンアが何等かの理由で出国できなかったり・・・。
その度に、ヒョンスンは仕方ないよと理解を示してくれました。決して怒るなんてことはありませんでした。
怒る気力も無いくらいにガックリしていたと言うのが正直なところなんでしょう。
そして、1年前、やっとヒョンスンがパリに来てくれた時も、ソンアの仕事が終わらず、ヒョンスンは一人レストランで待ちぼうけ。
閉店まで粘った挙句に、ソンアは現れず、結局、ヒョンスンはソンアの部屋で出前のピザをとる羽目になったのです。
ソンアが帰宅した時、ヒョンスンはソファーで眠り込んでいました。
済まないと思いました。
いつもいつもヒョンスンだけが我慢していると。
ソンアは、我慢し続けるヒョンスンを見ている事が出来なくなったのでしょう。
私を酷い女だと思わないの?と、目覚めたヒョンスンにソンアは言いました。
平気だなんて嘘を言わないで、辛いくせに・・・と。
「確かに辛いよ。でも、こうでもしないと会えないじゃないか。会いたいんだ。会えただけマシだよ。」
もうやめよう・・・とソンアが言いました。泣きながら言いました。
ヒョンスンはそんなソンアの意思を黙って受け入れました。
そして、1年後・・・だったのです。
突然ソンアに会っても、ヒョンスンはどんな態度をとればよいのか分からなかったのでしょう。
だから、思わず背を向けて避けてしまったんだと思います。
別れを選択したソンアの意思を受け入れたんだから。
ソンアは、元のチームに戻って来ました。課長として。
ヒョンスンは平気だと言いました。
同僚として、ごく普通に相対していました。
平気じゃ無いのは、ソンアの方でした。
ソンアが帰国したのは、ヒョンスンへの想いを再確認したからでした。
吹っ切れたようなヒョンスンにやり直そうとは言えませんでした。そんな図々しい事は。
ただ、会えるだけで嬉しいと思っていました。
チームの面々は、2人の様子を注視していました。
恋人同士だったことを知ってるだけに、別れた2人がどういう態度をとるのか、気になって仕方が無かったのです。
1人、セリムだけが不安そうでした。
セリムはヒョンスンがソンアと別れてどれほど苦しんで来たかを知っていました。
だから、ソンアが帰国したことで、また苦しむことになるのではないかと、心配しているのです。
ソンアに言いました。
ソンアが思ってる以上にヒョンスンは苦しんだ・・・と。
ソンアはセリムの言いたいことが分かりました。大丈夫だと言いました。心配するようなことはしないから・・・と。
ヨンスンは仕事を始めていました。
そして、ウヒョンとはそれまでと同じように暮らしていました。離婚していません。
ウヒョンが別人のように明るくなっています。口数も多くなっているし、表情が豊かになりました。
自分を少しずつ解放することが出来ているようです。
ヨンスンは仕事をすることで家に閉じこもる事が無くなり、自分に自信が持てるようになったようですね。
ジェシンの仕事は軌道に乗りかけたようです。
仕事の関係で、偶然ヒョジュに再会しました。
ジェシンの方が気まずそうな表情を浮かべました。ヒョジュは自分の力で立ち直ったようです。
ジェシンのことを冷静に見つめることが出来ました。
この二人も良い関係になれそうです。
ある日、ソンアは別の課の飲み会に誘われました。
久しぶりと言う事で、参加したのですが、そこで散々お酒を勧められましてね。
正体無く酔っぱらってしまったソンア。バス停で眠り込んでしまいました。
そのソンアを見つけたのは、ヒョンスン。
見捨ててはおけず、家まで送り届けました。
ごめんね、今でも好きなの・・・。
酔っぱらったソンア、本音がこぼれ出ちゃった
翌日から、気マズイったらありゃしない、ソンアです。
でも、やっぱり謝っておかなくてはいけないと思いました。
「昨日はごめん。変なこと言っちゃって。まだ心の整理がつかなくて。もう迷惑はかけないわ。」
分かりました・・・と、ヒョンスンが言いました。冷静に・・・です。
ヒョンスンが本当に平気だった筈はありません。まだ彼も整理できていないのですから。
ジェウンに悩みを打ち明けました。
あと少しで義理の兄になる予定のジェウンは、ヒョンスンにとって良き相談相手です。お酒を飲みながら正直な気持ちを聞いてもらうのは、やはり男兄弟なんでしょうね。
平気だと思ったけど、ダメでした・・・とヒョンスン。
「大事なのは君の気持ちだ。」
と、ジェウンが言いました。時間をかけて考えてみろ・・・と。
会社で終業後、消防設備の点検と避難訓練が行われました。
その案内が知らされた時、たまたまソンアは外に出ていたため、訓練だと言う事を知りませんでした。
火災警報が鳴り響いた時、ソンアは咄嗟にヒョンスンの手を取って駆け出しました。
早く避難しなきゃと。
緊急事態が起こった時の行動で、その人の気持ちが分かると昼間クォンBMたちと話した直後だったヒョンスン。嬉しくなりました。ソンアはやっぱり以前のソンアだと。
「やってみたら?俺を口説いて見ろよ、ユン・ソンア。」
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