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手術を必要とする患者が3人。
誰から手術をするか・・・。ドンジュは迷いました。
父のことがあるので、余計に迷いました。先に来た人から行うべきか、或いは・・・と。
特に、大動脈解離の患者には妻と幼い息子が付き添っていました。それが自分と重なってしまうのです。
キム・サブは準備の時間がかかることを理由に、一番最後に来たアル中の腸炎の患者を先に手術すると決定。
ドンジュは自分の意見が受け入れられないことに苛立ちを見せました。おそらく通常だったらそこまで苛立つことは無かったと思います。でも、その時はキム・サブが自分の父よりVIPを優先したという事が頭にあり、どうしても腹が立ってしまったのです。
「そうやって放置したんですか?あの日、父より後から来たVIPを執刀したのは。先生ですよね?」
ドンジュは、憎しみ、怒り、裏切られたという思いが入り混じった表情をしていました。
何故あの日、父を後回しにしたんですか?と、ドンジュは聞きました。泣き出しそうです。
いったいなぜだ・・・と、ドンジュは叫びました。
後回しにされた患者が父だと言う事を知っていましたか?・・・とドンジュ。
覚えてる・・・とキム・サブ。
順序は俺が決めた・・・と。
「VIPだからじゃない。命が危険な患者の方を優先した。それが真実だ。」
動揺しているドンジュに手術は無理だとキム・サブ。インボムに執刀させると。
でも、ドンジュは自分がすると言いました。意地に見えます。
その頃、オ記者は、昔の事を調べていました。
で、ドンジュ母にドンジュ父が亡くなった当時のことを聞きに行きました。
ドンジュが病院のやり方に激怒し、救急室で暴れたため、病院の設備等にかなりの損害を与えてしまいました。約2億もの弁償を要求されたようです。
それを肩代わりしてくれた人がいますよね?・・・とオ記者。
確かに、弁償することもなく、事件として扱われることもありませんでした。何事も無かったかのように収束していました。
でも、ドンジュ母の詳細は知らなかったようです。
ただ、後日、病院側から告訴もしないし、補償金も請求しないと連絡があったんだそうです。
ドンジュはアル中の腸炎の患者の手術を担当。
キム・サブは用心のためでしょうね、オ看護師長とナム麻酔医、インボムを助手として付けました。
そして、キム・サブは大動脈解離の手術を担当。
しかし、こうなったら、腹部にガラスが刺さった患者の家族が黙っていません。
先に来たのは自分たちだと、チョン・インスに猛抗議したのです。
重篤な患者が優先されるといくら言っても聞かないで大騒ぎし始めました。
まぁ、この気持ちも分からないではありません。
で、チョン・インスは手術中のドンジュにそれを報告。
早く終われないのか?なんて言う会話を、腸炎の患者の家族に聞かれちゃった。これまた家族とすると、適当にされるんじゃないかと思っても不思議はありません。
勿論、キム・サブにもこの騒動は連絡されました。
でも、キム・サブは手術中、こんな雑音は一切聞かない主義のようで。
全く惑わされないまま手術を続けました。
惑わされたのは、ドンジュです。
急いで終わらせようとして、些細なミスをしてしまいました。でもまぁ、何とか事無く対処できたので良かったですが・・・。
気持ちは焦っていたけど、適当にするようなドンジュではありません。彼なりに一生懸命最善を尽くしたのです。
手術を受けた2人はそのまま集中治療室に入りました。
先住者であるシン会長は、次々に集中治療室に患者が入ってくるのを見て、手術を受ける患者の多さに驚きました。
「この病院、この辺じゃとても有名なんです。医者の腕はいいし、たまにツケにもしてくれます。」
そう言ったのは、シン会長の隣のベッドにいるウェブ漫画家の男性患者です。ペースメーカーをつけている男性です。
最後に腹部にガラスが刺さった患者の手術が行われ、ドンジュが担当しました。
手術を終えたドンジュは、キム・サブに聞きました。
だから、救急室で暴れた僕を助けたのか?・・・と。死亡した患者の息子だと知って・・・と。
「一度もあの選択を後悔したことはありませんか?」
と聞いたドンジュに、キム・サブは答えました。
「死にかけている患者とまだ大丈夫な患者だった。今考えてみても、間違った選択はしてないと思う。」
医師としては当然の選択だったかもしれません。ドンジュもおそらくそうするでしょう。
でも、自分の父だと思うと、患者の側からの感情がこみ上げてくるのです。
「俺に聞いても答えは出ない。自分に問いただすべきじゃないか。もうお前は父親を失った子供じゃない。医師だろう。」
ドンジュは混乱する気持ちをどうすればよいのか、分かりませんでした。
でもね、キム・サブはドンジュ父が先に来たということを本当は知らなかったのです。
だから、症状だけからVIPの治療を優先したんです。
どうしてそれを話さないんだとナム麻酔医に言われました。
「知っていても同じ選択をしただろう。知らなかったと言っても、何の慰めにもならない。言い訳にしか聞こえない。」
と、キム・サブは言いました。
ト院長がまた姑息な手に出ました。
今回のシン会長の手術はコサン大学病院が国内初に行ったとマスコミ発表したのです。
執刀医のキム・サブの名前は出さず、携わった他のスタッフたちの名前は載せてあったようです。
チャン・ギテやオ看護師長は激怒しました。
でも、キム・サブはへっちゃらです。
「今までで一番やって良かったことは、本名を捨てた事です。肩の荷が下りたし名声を捨てたら自由になれました。今のままが気楽でいいんです。」
なんてね。
オ記者が次に訪ねたのは、ノ元看護師のところ。
丁度、ノ元看護師は、シン会長の手術の記事を読んでいるところでした。
「その手術はプ・ヨンジュ先生が行ったんです。」
と、オ記者。でも、プ先生の名前は出てませんよね・・・と。
「14年前、全ての罪をプ先生になすりつけ、まるで彼は存在しないかのような扱いだ。どう思います?」
何も話すことは無いとノ元看護師が背を向けようとすると、話を記録するつもりは無いとオ記者は言いました。
「ただ、当時何があったのか教えてほしいだけです。何が真実なのか。」
ト院長が、手術スタッフ全員を招待すると言って来ました。労をねぎらうと言うのです。
キム・サブは行く筈ないだろうから、声をかけていないとソン外科長は言いました。
そしたら、キム・サブが行かないんだからと、誰も行くと言いません。
インボムですら、行かないと言いました。自分だけが言っても歓迎されるわけがないからと。
腹部にガラスが刺さった患者の家族が、今度は集中治療室に何故入れてくれないのかと抗議し始めました。
でも、集中治療室も満床なんで、無理なんですよ。
そう説明しても、引き下がりません。
まったく・・・自分の事しか考えてないんだから
集中治療室に入っているアル中の患者の容体が急変。禁断症状が表れたのです。
家族に状況を説明しているところに、集中治療室に何故入れてくれないのだと抗議していた家族がやって来ました。
生きるか死ぬかの瀬戸際にいる患者の家族の前で大騒ぎです。ドンジュが一生懸命説明しても全く聞く耳を持ちません。
皆が感情的になってしまって、手術を後回しにされた、せっつくから手術を適当に済まされた・・・なんて、家族同士が言い争いを始めてしまいました。
その時、アル中患者が心停止
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