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ドンジュは勿論、ソジョンも、キム・サブも必死に蘇生措置をしました。
でも、結局、そのまま患者は亡くなってしまったのです。
家族にそれを告げたドンジュ。
泣き崩れる家族はくどくどと言いました。
「助けられないのに、何故手術をしたの?ちゃんとと手術すれば、死ななかった筈。」
ドンジュがいくら適当にするなんてことは絶対に無いと言ったにもかかわらず、家族とすると、やり場のない気持ちを医師に向けるしかなかったようです。
我慢していたドンジュも、とうとうキレてしまいました。
「亡くなったのはお酒のせいです。手術のせいではありません」
ドンジュの気持ちも分かるわぁ・・・。医師だって人間なんです。患者が死んで平気な筈ありません。
その時、ソジョンが家族に言いました。
「最後の挨拶をいてください。」
流石に気マズイ表情になったもう一人の抗議していた家族。
「これでご主人は集中治療室に移れますね。」
ドンジュは捨て台詞のように言い放ちました。これも、私とすると、よくぞ言ったとすっきりしたんですが、キム・サブには許せないことでした。
お前が患者の家族に怒るなんてどういうことだと、キム・サブ。
でもね、ドンジュは感情を抑えきれません。
最善を尽くし、何一つ自分に責任は無いのに、何故あれほど責められないといけないんだ・・・と。
「先生も僕に怒鳴りたいでしょ。あの時、父に対してなすすべがなかった。あの状況では最善を尽くした。だから自分を責めるなって。」
その気持ちがよくわかるから、余計に腹が立つんです・・・と。
「先生を恨みたいんだけど、それもできない。僕も医師だから。」
静かにキム・サブが言いました。
「外科医が良く言われる言葉だ。“助けられないのに手術するな”とか、“悪化したのは手術のせいだ”とか。患者の命を救うために頑張ってる筈が、多くの恨みを買い、悪くも言われてしまう。患者の体にメスを入れるから仕方がない。」
そして、落ち着いたら家族に謝罪しろ、そこまでしてやっと治療は終わりだ・・・と。
でも、今のドンジュにその言葉は受け入れがたいものでした。
とうとうノ元看護師が口を開きました。
オ記者に全てを話したのです。
「プ先生は何も悪くありません。病院を出たのは責任感のためです。」
キム・サブは代理手術の件を公表するとト院長・・・当時は副院長に抗議しました。
その決意は固かったのです。
でも、ト副院長は、代理手術に関わったスタッフの人生を持ち出したのです。
否応なしに従わざるを得なかった者たちにも責任は勿論ありますが、公表することで彼らの人生、家族をも巻き込んで不幸にしてしまいます。
そう言われると、もう口を噤んで自分が引くしかなかったと言うわけです。
本当にズルい
一人になったドンジュにナム麻酔医が声をかけました。
ナム麻酔医は、14年前の代理手術の件の真相を打ち明けました。
キム・サブが庇ったのは、関わったスタッフだけじゃなく、ドンジュもその一人だったのです。
チャン・ヒョンジュのお葬式の日でした、ドンジュが救急室で暴れたのは。
キム・サブが病院側と話し合って、刑事告訴と賠償金の請求を断念させたのです。それも病院を去る条件の一つだったのかもしれません。
何も知らずに生きて来たことを、ドンジュは知りました。
そして、さっき捨て台詞を吐いた患者の家族にきちんと謝りました。
「でも、これだけは知っておいてください。トルダム病院に来た患者は平等に扱っています。患者を助けたいと言う思いは嘘じゃありません。」
激怒していた家族は、却って自分が恥ずかしくなったようです。
キム・サブに分厚い封筒が届きました。
中に入っていたのは、代理手術を受けた人の名簿、手術記録等の詳細な資料でした。
オ記者が集めた真実の記録でした。
時効が過ぎているので訴訟を起こすことは出来ないが、ト院長と闘う武器にはなります・・・とオ記者は言いました。
公表は出来なかったが、真実を知るべき人に伝えたい・・・と。
キム・サブがト院長の招きに応じると言いました。
ソン外科長は驚き慌てました。行くとは思わなかったからです。
そして、手術に関わったスタッフ全員で出かけて行ったのです。
出陣と言った方が合ってる感じです。
パーティ会場にキム・サブが現れ、ト院長はもとより、居合わせた医師たちも皆驚きました。
何故来た?と言われ、
「主人公は俺たちだから。」
と、キム・サブ。
ト院長は、仲違いより、共存の道を探ろうと言いました。
そんな言葉に乗るキム・サブではありません。
キム・サブはオ記者から渡された代理手術の資料が入った封筒を、ト院長に投げつけました。
「ほんの手始めだ。」
法的な効力は無くても、次期院長にはなれないだろうな、道徳的にも倫理的にも・・・と。
周囲がざわつき始めました。
それを見たト院長は、交換条件とばかりに、自分が院長に再選されれば、キム・サブが夢だった外傷専門病院を作ってやると言い出しましたよ。
バカにするな・・・とキム・サブ。
「お前みたいな人間を若者たちはこう呼ぶ。“ノータブ”。答えが無いと言う意味だ。」
お前の望みは何だ・・・とト院長。
「黙って静かに院長の座から降りろ」
辺りが静まり返りました。
ドンジュたちはしてやったりと嬉しくなりました。
背を向けて帰ろうとしたキム・サブをコサン病院の医師たちが取り囲みました。
先日の手術の鮮やかさに魅せられたようです。
それを見たト院長、突然殴りかかって来ました。
応戦したキム・サブ。
争った二人がテーブルにぶつかり、乗ってた氷の彫刻が上に
キム・サブの右手が
キム・サブはそのままコサン病院の救急室に運ばれました。
ソジョンとドンジュにとっては旧職場です。
しかし、いくら医師でも、2人はもうコサン病院の職員ではありません。治療室から出されてしまいました。
待っていると、ソジョンを呼ぶ声がしました。
コサン病院の救急室の看護師です。ソジョンは知らなかったけど、ムン・テホが二股かけてた相手です。
ソジョンには結局何も話しませんでした。子供のことも・・・。
その頃、インボムはパーティ会場に落ちていた封筒の中身を見ていました。
代理手術の資料です。
父のしてきた悪事を知りました。
ト院長も怪我をしていました。軽傷ですが。
インボムが治療しました。
インボムは初めて父の命令に背きました。
戻ってこいと言う父に、まだトルダム病院に残ると言ったのです。
父のコネが通用しないところで初めて自分と言う人間がどういう人間か分かったと。ト院長の息子ではなく、ト・インボムとして生きると。
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