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『ソ・ジアンはチェ・ウンソクではない』
ジェソンの表情が固まりました。
つい先日、ジェソンはずっと‘娘ウンソク’に渡したかったプレゼント(・・・まだ何か分かりませんが)が、開けられないままタンスの中に入れられているのを見ていました。留学を言い出した時の、ジアンの混乱した表情にも不審な感じを抱いていました。
それらの原因がこれか?・・・と思ったのです。
ジェソンは、ミン部長に、ジアンをウンソクだと断定した時の経緯を聞きました。
確かに、DNA検査はしていたが、2本の歯ブラシのうちの1本が該当し、それがジアンのモノだというのは、ミジョンの言葉だけだと分かりました。
その上での再検査をしてはいないことも。
ウンソクを誘拐したチョ・スノクの現在の状況も、把握していないとミン部長は言いました。
ジェソンは、自ら、ジアンの髪の毛で鑑定することにしました。
ジアンは、ドギョンに対して、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちとがあると、ミョンシンに話しました。
事情を知って腹立たしい筈なのに、行事までは見逃さなくてはいけないし、仕事においても迷惑をかけられたり・・・。なのに、ジテの結婚式に連れて行ってくれたり、山道を助けに来てくれたり・・・。
有難くて申し訳ないのに、ドギョンに頼るしかないことに呆れていました。両親が警察に行かなくて済むようにしてくれるのではないかと期待してしまう自分に・・・。
恋愛感情を抱いているのじゃないのね?・・・とミョンシンに言われ、すぐに頷きましたが、一方でドギョンに惹かれている自分の感情にも気付いてはいるようです。
ドギョンは、ジアンが会社の宿直室に泊まると両親に報告しました。
ジアンが言い出した事ですが、ドギョンが指示したということにしました。
家政婦に着替えを用意させたりもしました。本当に気が利く人です。
ジアンは、ドギョンからもらったネックレスを返しました。
妹にあげようと思っていたモノです。ドギョンは受け取りました。
二人は、別れる準備も始めていました。
また一方で、事が明らかになった後のことも、ドギョンは考えていました。ジアンは職を失い、大きなダメージを受けることは確実です。
なのに、その後の事を何も考えていないのを知って、再就職先を準備しているのです。友人の会社のようですが。
友人は、ドギョンがこのところ世話を焼いてる女性がいると気付いていて、今回もその女性の事だと察しています。いつものドギョンじゃない・・・とね。
一応、ドギョンには婚約者がいるわけですから、その謎の女性がどういう存在なのか、友人なら気になるのは当たり前ですね。
ジスは、ナムグからパンの試食をヒョク姉のカフェでしてもらえと命令され、気が進みませんでしたが、カフェに向かいました。
丁度、ヒョクも手伝いに来ていて、二人に試食をしてもらい、好感触を得ました。
その時、ジスが同い年だと知ったヒョクが、
「近所の気楽な友達になれるな。」
と言いましてね。ジスは、大喜びです。
いろいろな欲や緊張を無くして、心を空にしたら友達になれた・・・と。それだけで充分なのです、ジスは。
ところで、ソヒョンとリュ運転手とは、すっかり恋人同士の雰囲気です。いつから?
勿論、内緒の関係です。
でもね、ジホはクラブでリュ運転手についての良く無い噂を耳にしたのです。
一見、真面目そうに見えるリュ運転手なんですが、女癖がかなり悪いんだとか。狙った相手は必ず落とすなんて言われています。
ソヒョンが、今回のターゲットなのかしらね。何者かが、彼らの写真を撮ったりしてますし。脅しのネタ
ジホはジアンを介して親族的な関係とも言えるソヒョンが心配になりました。で、邪魔しようとしてますが・・・。どーなるかしら。
40周年記念行事が始まりました。
一生懸命準備したイベントが始まり、ジアンたちも大勢の招待客の応対に追われました。
ジェソンやミョンヒ、チョン社長とジニも満足そうに見て回っていました。
ところが、突発的に問題が起ってしまったのです。
でも、それも、ジアンの迅速な行動によって解決。何事も無かったかのようにイベントは終了しました。
打ち上げが行われました。
皆、達成感を感じ、満足していました。ジアンの活躍を、課の皆が認め、ほめたたえました。
でも一人不満げな顔をしている者が。ハジョンです。
ジアンの能力が自分より上なのは認めますが、だからこそ一緒に仕事をしたくないと言い、会社を辞めると言い出しました。父親に別の会社を紹介してもらうから・・・なんてね。
「いいんじゃない?あなたの所為で無念な思いをしてる人がその席につけるから。」
ジアンも容赦ありません。
「どこにでも入れるでしょうね。でも覚えておいて。コネ入社だと知る全ての人があなたを軽蔑してるってこと。顔で笑いながら心の中であざ笑ってる。実際にはあなたが敗北者だから。」
「そうでしょうけど、私はあんたよりいい暮らしをする。」
と、ハジョンも負けてません。
「そうでしょうね。あなたの正体を知る人たちに侮られながら。父親のお陰で職を得られたことを恥じながら生きなさい。」
ここまでジアンが言うのは、これが最後だと思ったからでしょうね。
お開きになった後、ジアンが一人で座り込んでいるのを見つけたドギョン。
「私は今日、大きな手柄を立てましたよね?副社長。」
酔っ払ったジアンが見上げて聞きました。
「ああ、よく頑張った。」
ジアンの膝のスリ傷を見つめながら言いました。
「お前が今日・・・いや、今日だけじゃなく、今日までよく頑張った。ご苦労さま。ソ・ジアン。」
ジアンも、頑張ったでしょ?・・・と何度も言いました。
よくやった・・・とドギョンがジアンの頭を撫でました。
「今は本当の兄さんみたい。兄さんだった時は本当に良かったのに。5日後には終わりますね。」
その日は、挨拶ができなさそうだから、今言いますね・・・とジアン。
「ごめんなさい。ありがとう。どうか、お元気で。」
ぽろぽろ流れる涙を、ドギョンはそっと拭ってあげました。
「僕たち、もう会うのはよそう。」
うんうん・・・と、ジアンは頷きました。
そして、ドギョンはそっとジアンにkissしたのです。