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逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET3 |
クリエーター情報なし | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
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燕山君の悪行はますます酷くなって行きました。
女楽の女性の中には、子供がいる人もいました。が、女楽に必要なのは本人だけで、子供は必要ないと、殺す事を命令したのです。
で、モリがその任に当たったのですが・・・。あれは、殺したと見せかけて、本当は助けてるようですね。
そこまで非人間的じゃないのですよ、モリは。
牢が壊され、罪人が逃走したとの連絡が入りました。
ギルドンですね。
覚醒したからね
燕山君は、自らの手で逃走した罪人を捕まえると意気込んで山に向かったのですが。途中で供のジャウォンや兵たちがいなくなり、一人取り残されてしまうんです。
目の前にギルドンが現れました。
身体を痛めつけられ、立つ事も出来ない筈のギルドンが、ぴんぴんした姿で自分を見降ろしているじゃありませんか。
そして、燕山君向って、大きな岩を投げつけようとしたんです。
思わず悲鳴を挙げて座り込んでも仕方がありません。ま、ギルドンは投げませんでしたが。
「また会おう。」
そう言って、ギルドンはどこかに去って行きました。
ギルドンの前に、巫女が現れました。アモゲに神木を与えた人物です。
ギルドンが、問いました。自分はどう死ねばよいのですか?・・・と。
大木の根元を訪れよ・・・と巫女。
ギルドンが仲間たちと行くと、そこには洞窟のような広い場所があって、巫女と共に‘力士’の現れるのを待っている民がいました。
私の民も連れて来てよいですか?・・・とギルドンが聞くと、巫女は頷きました。
ギルドンたちは、それぞれに困っている民を連れて来て、匿ったのです。
燕山君は、あんな怪我をしていたのに、あっという間に回復した事を考えると、やはりギルドンは怪力童子なのでは?・・・と考え始めていました。
少々びくついています。
それを見たノクスは、燕山君の手を取って落ち着かせるように言いました。
いくらそうだったとしても、王様には多数の兵がいます・・・と。太刀打ちなどできましょうや・・・と。
その言葉で落ち着いた燕山君ではありますが、ギルドンをそのままにしておく気などありません。
ギルヒョンを呼び、内々にギルドンを捕まえるよう命じたのです。
逃げた等と言う事が公になったら、また民はギルドンを怪力童子だともてはやすに違いないからね。
ギルヒョンは浮かんでくる笑みを必死に堪えていました。
そして、ギルドンは死んだとお触れを出す事を提案。これ以上ギルドン達の事が噂されないようにする・・・と言いました。
燕山君はその案に乗りました。
貼り紙を読んだチュンウォン君やパク氏は、泣かんほどに喜びました。
上を敬わない者は、やっといなくなったとね。
でも、ガリョンはこれでも希望は失われたと、大きなショックを受けたのです。一縷の望みも断たれたと思いました。
燕山君は重臣たちもお互いに監視させ、少しでも上に逆らったり批判したりするようなことがあったら、密告するよう命じました。
その所為で、重臣たちはお互いに非難しあうばかりで、会議の場はぎすぎすした緊張感だけが漂っていることに。
些細なことでも密告されてしまい、民だけじゃなく両班でもすぐに処罰されてしまいました。
国中が喜びを忘れたような状況になって行きました。
ソン・ドファンなんぞは大喜びで、これで上の者を軽んじる事は無くなったと、燕山君をほめちぎりました。
ところが、こうなると、またチュンウォン君は面白くないのです。一緒に頑張ったのに、ソン・ドファンのみが手柄を一人占めしていると。
パク氏にも、愚痴をこぼしました。
このままだと、スハクは一生ソン・ドファンに仕えて終わるかもしれませんよ・・・なんてね。パク氏、ちょっと焦ったかしら?
ギルドンはガリョンを迎えに行きました。
でも、既に家はもぬけの殻。荷物を持って出て行ったと近所の人が言いました。
モリだ・・・とギルドンは思いました。
でもね、モリも行き先を知らなかったのです。
やっと会えると思っていたのに・・・。ギルドンは途方にくれました。
その頃、ガリョンは、禁標にいました。
そこは、燕山君が狩りをする場で、誰であっても入ったら処罰されることになっていました。
でも、ガリョンは王に会うためには、そこしか無いと覚悟しました。
そして、喪服を着て、禁標に入り込み、歌を歌いながら近づいたのです。
夫の恨みを晴らして死にたい・・・と跪くガリョンを見て、燕山君は心を動かされました。
本来ならば、殺されても仕方が無い状況だったのですが、命を助けられたのです。
ノクスは驚きました。
勿論、ガリョンも、ノクスに会うとは思ってもみませんでした。でも、チャンスでした。
ギルドンと結婚したとは言わず、夫が獣に殺されてしまった・・・と言いました。
ノクスはガリョンの命乞いをしようと思ったのですが、それは必要ありませんでした。燕山君がガリョンに心を動かされたと知ったからです。
ノクスは、それを知った時、今後自分以外の女性に燕山君の気持ちが移ることも充分考えられることに改めて気付きました。そうなった時、新しい女性が自分の味方だったら、今後も自分の権力は維持できる・・・と考えました。
こういうところが、ノクスの凄いところでしょうか。嫉妬せずに、次の手を冷静に考えられるところです。
ところで、スハクは、ギルヒョンの事を怪しみ始めています。
ギルドンを取り逃がした時から、引っかかっていたようですが。今回、ギルドンが死んだとお触れが出たけど、その遺体を吊るして見せしめにしない理由は何なのか?・・・と思ったのです。
ギルドンほどの罪を犯してない人でも、さらし首なんぞになってるわけですから。
だから、本当は生きているんじゃないかと思ったんです。勿論、ギルヒョンは上手くかわしましたけどね。
だけど、スハクは、ギルヒョンの素性を洗ってみようと考え、部下を本当のパク・ハソンの実家に向かわせましたよ。
あいやぁ~っギルヒョンの正体がばれるのも時間の問題かも。
ギルヒョンとギルドンが再会しました。
これ以降、二人は密かに連絡を取り合う事になりました。
ギルドンは、オリニを見た・・・とギルヒョンに言いました。女楽の中にいた・・・と。
で、ギルヒョンはオリニに会いに行ったのですが、呼びかけても全く反応がありません。兄を忘れてしまっているのです。
だからと言って、すぐにオリニを連れ出すことは危険です。
ギルドンは、行録の‘車人’という欄にオリニの名があると教えました。
ギルヒョンは、すぐにソン・ドファンの元に行きました。盗賊を捕まえた功を行録に記入し、守貴単の一員になったので、車人を使う事ができるか?・・・と問いました。
でも、まだ無理みたいですね。
ガリョンはノクスの命で女楽の一員となりました。オンナンやオリニと同じ‘運平’という下の地位ですが。
その中から選ばれた者が、興清となり、王の傍に近づくことも可能になるのです。
ガリョンは、オンナンやオリニに様々な習慣を教わり、燕山君の様子を遠くから見るうちに、王というのが、如何に横暴な存在であるかを知りました。
立派な人物だったら、ギルドンが死んだ理由にも納得できるかもしれません。でも、あんな人間によって無残に殺されたかと思うと、ガリョンは余計に悔しく思うでしょうね。
民の中でも、ギルドンたちの意志を継ごうとする者たちが現れました。
そして、燕山君の治世に対する不平不満を書き連ねた貼り紙をするようになったのです。
でもね、すぐに捕まって、酷い拷問を受ける羽目に。
ギルドンたちは動きだそうとしています。
密かに民を助けるのではなく、正々堂々と王と対峙することで、民にも悪政に立ち向かう勇気を持ってもらおうと考えたようです。
「王から民を盗むのです。」
仲間を前に、ギルドンはそう宣言しました。
力士とはただの怪力を持つ者と言う意味では無い。王への逆心を持つ者のことだ・・・と巫女は言いました。
だから、王が恐れるのだ・・・と。
やっと、ギルドンが表舞台に出てくるのね。
ガリョンとの再会はいつになるのかしら。