宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

裁判所も警察も何か変だ

2007年05月19日 12時11分38秒 | 社会・経済

 最高裁は参議院選挙の5倍を超える票の格差について、合憲とししている。(2006年10月4日、最大格差5.13倍) とてもじゃないが、この連中の頭の具合がまともとは思えない。日本国憲法は国民の平等を保障しているはずだ。例えは悪いかもしれないが、一人の男が5人の女性を妻としても良いと言ってるようなものだ。1.5倍を超えたら違憲に決まっている。子供にどう説明できるのか。明らかに政府に配慮した、政治的な判断である。このような異常な格差は違憲とした上で、例えば、期限を設けた改善を勧告すべきであろう。

衆議院選挙で同時に実施される、最高裁判事の投票も、選択肢を信任、不信任の二つとして、いずれかに丸をするようにしてほしい。自動的に全員が信任されるようないかさま投票をいつまで放置するべきではない。最高裁判事の情報公開をもっともっと積極的に実施することも当然のこととして。

 ここのところ、政府に有利な判決が出るようになっている、その原因として、裁判官と総務省の積極的な人事交流、最高裁からの人事権をバックにした管理が有るらしい。これは3権分立の基本的な構造を根底から打ち砕くものだ。日本は救われない。例えば、今後、自衛隊が憲法違反との判決は出ないことになったらしい。世界中の誰もが自衛隊は軍隊と思っているのにである。詭弁、ごまかしはやめてくれと言いたい。私は、自衛隊のイラク派遣には賛成だが、その前に憲法を改正して欲しい。

 福山の女性殺害男に懲役20年の判決(5月17日)とは滅茶苦茶軽すぎる刑だ。20年後にこの男が出所して、同じような犯罪を犯す可能性は高い。自分の欲望を満たそうとし、見つかったためにその女性を殺している。死刑が当然である。判例では複数の人間を殺さないと死刑にはならないという。刑務所の管理官に良い印象を与えれば、刑期はさらに短縮される可能性がある。死刑反対論も根強い。多分、死人に口なし、いない人の体験は絶対に理解できない。死刑反対者を対象に、無残に殺されるシミュレーションを実施し、死ぬ直前で止めた場合、どのような感想を述べるだろうか。裁判では是非、殺される側の恐怖、無念さ、家族の気持を徹底的に実感し、検証すべきだ。

 無期懲役が現実には、ある年数を服役すると出所することになるという、とんでもない扱いがなされている。無期懲役はやめて、懲役年数無制限の判決が良いと思う。例えば大罪については懲役500年となれば、多少の恩赦が有っても、間違って出所し、社会に迷惑をかけることはないだろう。

 2009年(平成21年)5月に開始される 裁判員制度では、裁判官2名が同席し、先に裁判官が意見を陳述するという。これは、プロの裁判官が結果を誘導しようとする意図が見えている。順番を逆さまにしたら、幅広い意見が出るだろうし、本来はその方が望ましい。素人の裁判員が裁判官と異なる意見を述べることは、事の重大性、専門的知識の無さから極めて困難だろう。そして、結果についての公平性は一般の市民が参加したことにより確保されたとされる。官僚の考えそうなことだ。見えてくる目的は裁判の迅速化だ。迅速化も重要だが、鹿児島で起きた、強制的な取り調べと自白による冤罪事件など、正すべきことは多い。大切なことは徹底的に事実を解明することである。

 詐欺企業を警察に届けたら、100%の悪、つまり真っ黒でなければ警察は動かないという。調査もしてくれない。要は、何が起ころうと100%の完全な証拠が無いと警察は動かないと公言し、悪を野放しにしている。民事不介入という門前払いの決まり文句も用意されている。何のために警察が有るか分からないし、警察が悪を意図的に放置(公認)することにより、ますます犯罪企業、犯罪者は元気になり、増加の一途をたどる。裁判という手はあるが、大変な時間・労力・費用を要する。裁判は金持ちに有利であることは間違いない。幸い、公正取引委員会はわずかに動いてくれた。

 そんな警察も痴漢、セクハラに対しては厳しすぎるほどの対応を実施する。多分、既得権の体制維持とは無関係なところにあるからだろう。名誉棄損などは半年以内に被害者届しなければならないという決まりがあるが、セクハラなどは期間が除外されている。大学では時々、セクハラが問題になるが、おそらくこれは氷山の一角もいいところで、セクハラオンパレードだと予想されるが、被害届が出ない。出れば、厳しい処置がある。ところがである、女性自衛官に対する上官のセクハラ事件は警察も簡単には動かない。上官を守るのもみっともないが、そもそも、こんなことを迅速に適正に処理できない自衛隊で、どうやって日本を守れるというのか。

 現状の裁判所、警察の方向性を見ると、権力者の悪を容認することによって、このいかさまだらけで腐敗した社会の安定を保とうとしているのだと判断される。日本という国が正常さを実現しない限り、未来の発展は無い。

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