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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

最新宇宙論は風前の灯

2009年11月23日 19時33分12秒 | 宇宙

 ホーキング博士他世界の物理学の天才たちが数学理論、量子力学を操りこねくり回して、ビッグバン宇宙にレーザーのような鋭く明るい世界を切り開いてきたように思えた。然しながら、アインシュタインやノーベル賞受賞者たちの宇宙理論も極めて脆弱な土台の上に建てられたというべきだろう。

 天才たちによれば宇宙卵はどこか分からないが、鍋の中の煮えたぎる反物質との混じりあいでから、反物質とのアンバランスから生じるらしい。是非、宇宙物理学者に聞きたいのは、物質と反物質が混ざり合い煮えたぎるような奇妙奇天烈な、物理学者にとって都合の良い世界がどのように出来たか、物質と反物質が混じり合い打ち消し合うのが真空なら、宇宙の真空は全て宇宙卵の卵巣なのかだ。

 宇宙卵の鍋は、時間が虚数になっているのだ。何故、宇宙卵が生まれる前が虚数の時間でなければならないのか分からないが、時間虚数=宇宙卵の誕生前と言うのが面白い。もし、時間の虚数があるのなら、我々が目の前にする世界で虚数時間とは何なのか?

 ホーキング博士の言う虚数時間は宇宙が誕生する前の固有の状況だ。宇宙卵に虚数時間のラベルが付く。もし虚数の時間が有るとすれば、今この時でも我々の前で虚数の時間が存在しなければならない。

 虚数が実際に用いられているのは例えば電気の交流理論である。無効電力を表すのに虚数を用いる。計算上は実態とよく合う。ところが、虚数の世界があるかと言うと、そうではなくて見かけ上虚数にすると計算が合うと言うに過ぎない。

 虚数と用いると実態と表わすように見える場合が有っても、現実に虚数の世界が有るわけではない。ところが数学者は完全に数学の表現するところの世界にはまってしまう。元々数学は人間が考え出したバーチャルなルールだ。現実を超えることはできない。ところが数学者にとっては数学のお告げがリアルワールドになる。

 何度も記述してきたように、生物や科学の世界では時間が逆進しない事例はあまりにも多いと言うか、殆どが非可逆性だ。老人が若者になり、縮小して卵細胞になるなんてことは起こり得ないことが科学的にも証明されている。物理の世界でも非可逆性はもうあきれるほど指摘でき、物理の許可書でもヒステリシス現象が良く知られている。

 この世界にあるのは変化であり、絶え間ないプロセスであり、ありとあらゆる組み合わせや可能性を試しているのだ。ビッグバンは拡散系の話だ。1点から大爆発してすべてが遥か彼方へ直線的に飛んでゆく世界では、議論すべき何物でもない。

 私が唱えているのは循環系の話で、銀河系では太陽系をはじめとする恒星グループが循環しているし、太陽系では地球などが循環しているし、地球には月が循環している。我々の体には血液が循環し、毎日の生活は同じようなサイクル(循環)となっており、電子は陽子の周りを循環している。つまり、我々は人間という循環系システムで、循環系の世界に住んでいる。

 循環系の人間だからあらゆる現象を観察できるし、考えることもできる。拡散系では観察者も存在せず、確認もできない。つまり、拡散系だけの世界は有るかもしれないがその存在は観察できない。すなわち無いに等しいのだ。

 時間が有るとするのは物理学者の願望であるが、実は存在しない。絶え間ないプロセスの中にいると考えると、実は今この時、宇宙が存在するという事は、永遠に存在す続けるということだ。もし、宇宙のエネルギーと物質が枯渇するのなら、現時点で存在していない。ただし、太陽系や人類が永遠であるという保証はない。人類は宇宙が試してきた一つの可能性とプロセスにすぎない。