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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

早稲田の箱根駅伝総合優勝おめでとう

2011年01月03日 21時14分57秒 | スポーツ

 今年の箱根駅伝は昨年に引き継ぎ、またも東洋大学の完全優勝かと思われた。5区を終えて、27秒のリードは東洋には十分すぎる余裕だった。何しろ前日、怪物柏原はまたしても3分のビハインドをひっくり返して往路優勝、片や早稲田は主力選手が故障で、勢いは完全に東洋大学にあった。この予想をひっくり返した最大の功労者は早稲田6区の高野だった。

 佐久長聖出身の高野は期待されて早稲田に入りながら、鳴かず飛ばずで、最後の最後に箱根駅伝に起用された。諦めずに努力してきたことが、多分主力選手の故障で出番が回ってきた。しかし、4年生になって初めてデビューした彼の頑張りはものすごかった。東洋大学としては早稲田に大きな差をつけて優勝に勢いをつけるはずだったが、逆にひっくり36秒差で返されてしまった。

 高野は10回程度抜きつ抜かれつの中、坂道の中央で氷を踏んでひっくり返ってしまった。しかし、瞬間に立ち上がり、先行く東洋の選手を抜く。影響が出るのでははないかとの視聴者の心配をよそに、頑張り続け、何と平地に降りては、リードし始めた。バトン地点の数百メーター手前で、アナウンサーが、高野が何か言ったみたいですと言うと、瀬古俊彦が「おらー」と叫んだようですと言った。やったーぞーと叫びたかったのであろう。

 涙の出るような話だが、高野の頑張りが薄日のような早稲田の優勝をもたらしたと言える。復路で早稲田が勝ったと言えるのは6区と7区だけ。残りは悉く東洋が区間賞を取りながら、猛追したのだった。最終的に21秒差まで追い詰めたが、負け犬だった早稲田の選手も必死の思いで耐えてリードを許さなかったのだ。渡辺監督も今年のレース運びは昨年までと異なり、相当考えたようにも思えた。

 これまでの早稲田のレースは、とてもネームバリューほどの戦略で展開されたものではなかった。タスキを引き継いだ後、懸命に後続を引き離すが、最後に追いつかれ、逆転という場面が多かった。今年は違った。渡辺監督が走り出した選手に、「力を抜いて」などと言う。当たり前のことだが、最初にスピードを出しすぎると後半、ぱったり足が止まってしまう。渡辺監督も練習中、一緒に走ったと言うことで、やっと地に足がついた指導ができるようになったか。

 ともかくも、18年ぶりの?早稲田の総合優勝!!おめでとうございます。

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