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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

ハイパーインフレになれば願ったりのV字回復!安倍ノミックス

2012年12月21日 11時20分55秒 | 社会・経済

 お札を大量に刷るとハイパーインフレになる・・・などと叫ぶ経済学者は頭が異常でおかしいと言わざるを得ない。戦争中の物の無い時代なら有り得た話だ。かつてのドイツでは、まじめに貯金した兄が破産し、飲んだくれで酒瓶を倉庫に大量に放り込んでいた弟が酒瓶を売って成功した話もある。

 残念ながらハイパーインフレになれない理由は二つある。一つ目は過剰な供給力、二つ目は戦略的要因。

 日本は、過度の円高に耐えて何とか生き残っている製造企業が多い。流石に1ドル50円にでもなれば、壊滅状態になるが、現状は製造力・供給力は超過剰とも言える。もし、円安になれば干からびた苔のようになっていた製造業が一気に復活する。

 ハイパーインフレとは例えば1ドルが1000円とか1万円のレベルだろうが、そのずっと手前の1ドル120円あたりで中国(人件費が急上昇)や韓国(ウオン高で頭打ちになりつつある)との競争力がひっくり返るだろう。1ドルが150円だと、もうよだれの出るような美味しい話。日本は向かうところ敵なしの製造力を持ち得る。世界の工場を中国から取り戻すことになる。

 かねてから申し上げているように私のインフレ目標は土地価格の年間上昇率1%だ。土地価格が安定して上がるようになれば、企業は競って投資を始める。工場の立地が進み、新しい家やビルが建設される。現在でも、土地価格の下がらない地域のマンションはあっと言う間に売り切れる。

 インフレのディメリットは石油や小麦が高くなることだ。一見マイナスのようにも思えるが、実は国内生産のチャンスが生じる。円高では割に合わなかったバイオ燃料、農業をはじめ各種の生産がペイできるようになる。休耕地で栽培した菜種油の方が輸入するジェット燃料より安く、国産旅客機は全て国内菜種油で飛ぶ時代が来るかも知れない。

 私のブログを読んできた人(いないか)は分かると思うが、アメリカ、中国は軍事戦略をベースにしている。戦争を起こせない状況ではその主体は経済であり、更に経済戦略のコアな部分は為替だ。為替は決して自由な取引の必然的なバランスで成り立っているわけではない。

 目には見えないが、アメリカをはじめ、様々な手段で自国の利益のために為替を操作している。例えば、多分、日銀は実質的なアメリカのコントロール下にある。中国は軍事力や密約を背景に元をドルにフィックスさせることをアメリカに認めさせている。

 これまで円高だったのはそれがアメリカ、中国、ヨーロッパの利益に叶うからだ。一人日本だけがインフレ・円安で潤うことを、世界の強豪国が許すはずがない。特に、アメリカはバブル時代、日本が豊富な金をバックにアメリカを買い、アメリカを実質的に攻撃したことを忘れてはいない。

 安倍ノミックスには大賛成であることを安倍次期総裁に大前提に申し上げれば、私なら、日銀が200兆円ぐらいを低利子(もしくは無利子)で20年間程度、政府・民間プロジェクトに貸し付け、政府・民間プロジェクトはレアアースや石油資源、有力企業などを買うのが良いと思う。摩擦を避け、目立たぬよう世界を買うことだ。

 世界を買い(将来への含み資産)、円安(V字回復)になり、そして元金返済はもとより、成功報酬として多額の金利を受け取る。

追記:安倍総裁の要望により、日銀が来月インフレ目標を2%(アメリカやイギリスと同様)にすることを決めたのは良かった。安倍首相が誕生し、積極的な金融緩和などが実行されれば、今後、日経平均は調整場面をこなし、今後14000円を目指すことになるだろう。

 日銀の独立性は単に日銀や官僚の既得権を維持拡大するだけで、日本の発展や利益に結びつかなかった。1秒でも早く、日本一の戦略家を日銀総裁を就任させ、大改革を成し遂げるべきである。

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