木製のバットが砕けてピッチャーの方に飛んで行くのは大リーグ中継でも時々見る場面。ピッチャーが木片をよけたりしている。然し、まさか金属バットが壊れるとは夢にも思っていなかった。
打劇王草津の屋内バッティングセンターに通うようになって３年。この２年間はＳＳＫの最も長く、最も重い金属バットを取り寄せて使っていた。動機は不純で、少しでも目立つ、インパクトのある音が出せるバットが欲しかった。
ところが、購入後気付いたのは、甲高い音の出るバットはおもちゃのような安いバットで、高額のバット（と言っても１２，０００円）では大きな音は出ない。
昨日、ケースからバットを出そうとすると引っかかって出ない。無理やり出すと、まるで地割れしたように激しく壊れていた。そう言えば、最近ちょっと鈍い音がすることがった。見えないひびが進行していたか。ショックだった。
打っている最中でなくてよかった。まさか、まさか金属バットが壊れるなんて。放心状態で、打劇王を出、緑井のスポーツデポに向かった。現在のバットは軽く、最も長い８５ｃｍだと７００ｇしかなかった。不満だったが注文せざるを得なかった。
私のバッティングは高齢者のスタイルではない。最も速い球（残念ながら打劇王では最高で１４０km/h）を満身の力を込めて振り切る。打劇王に来始めた頃は最初からがちがちに握り、チップが多く、ゴムの焼け焦げた臭いが漂っていた。
今は４番ボックスではフルスイングしない。余りに縦横に球がぶれるので、最初から力を入れると芯を外しやすい。２番ボックスは比較的ブレが少ないので、パワーを全開する。振り切ると遠くにある的（６番ボックスの前）の方向に飛びやすい。
打撃音もちょっとした優越感なんですね。音も激しいが周波数がちょっと高い。芯をとらえて、ライナーで壁に打ち込んだ時はスカッとしますが、喜ぶ暇なくまた次の球が来るところがバッティングセンター。
観客が時々いる。ずっと見ていたらしいのにボックスを出ると急にどこかへ行ってしまう女性、すごく緊張した様子になる女性、ただぼーっと見ている男性、一番多いのは「このおっさん、球当たるんかいな」みたいに笑って見ていて打ち始めるとぱっといなくなるケースである。
２０歳ぐらいの若者が２５球打っては休んで、漫画を読んだり、スマホをいじったり。私なんか今日はやるかと思ったら連続２２５球。対抗して頑張る人で１００球ぐらいまでかな。
中にはハイヒールの女性もいれば（女性は増えた）、現役の高校野球の選手もいる。先日やってきた高校野球の選手のうち、ごっつい体格の高校生は振りも鋭いし、狙った的の方に鋭く球が飛んでおり驚いた。
大体打ち負けたなんて記憶は無いが、その高校選手が横のボックスに来た時は、相当意識し、力が入り、最後まで自分のバッティングは出来なかった。ここから勝負という時、マシンが故障した。それでもその時１本を的に当てることが出来た。
何度も書いたが何かの間違いで２年連続ホームラン王になった。今年はもうダメだろうと思っていたのが７月初旬で合計２５本を打ち、２位に１５本差をつけて３年連続ホームラン王をほぼ手中にした。
最近のニュースは、３位が合計８本から９本になった事と、２位の人が来て差が大きくなったので驚いていたと店のアルバイトが伝えてくれた事。追いかけてくる人はいない。
