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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

永遠に生きる方法(もしくは超長寿命)とは? 無制限分裂するガンが鍵 これしかないだろう

2016年02月20日 18時00分26秒 | 生命
 誰しも健康で長生きしたい、できれば永遠に生きたい。僕もそれはずっと考えていた。一つの光が射したのは山中教授のiPS細胞だった。ただ、iPS細胞で新臓器を作っても、各臓器ごとの手術を伴うし莫大な費用を要する。

 小保方氏のSTAP細胞が発表された時は少しハードルが下がった思いで期待した。しかし、ご存知の状況である。過去の再生手術では劣化臓器にES細胞を接着させるだけという乱暴な方法も試みられ、目の場合は失明したり、万能細胞とは言え、単純に臓器が再生できるわけではない。

 私的な話だが、僕は独自の進化論を10年以上追及している。10年間はただ、空想の世界に浸っていた。新たなアイデアを思いつき、あるいはマイ進化論を肯定する材料を見つけると電気学会に発表してきた。前にも書いたように学会でもお邪魔虫で際物扱いだろうと想像される。

 10年を過ぎたころ、医学や生命科学の世界の情報を得る必要性を感じて、時間が有れば分子生物とか、器官の進化とか、たんぱく質とか、書籍を読み始めた。ヤナセでは洗車や点検をお願いするので、図書館のように場所を借りて読みふけってきた。

 今日も脇田さんがいると聞いたので、12時過ぎてお邪魔し、「新しい発生生物学」を読んでいた。ページの最後の方にガンや老化のことが書かれていた。進化論に直接役立つ情報ではないが、興味深い。ガンのことは、殆どの医学・薬学関連の書籍に書かれている。

 ガンはご存知のように制限無く細胞分裂する。これに対し、通常の細胞は遺伝子の端にあるテロメアが細胞分裂回数のカウンターになっていて、テロメアが短くなり無くなると細胞分裂が出来なくなる。これが老化であり、死に至る原因だ。

 若さとは正常に細胞分裂出来ることだ。覚えておいて欲しい。重要な器官などが十分再生できないから、劣化がひどくなる。顔の皮膚の細胞分裂が十分出来なくなるからしわやたるみができる。

 ガンの場合はテロメラーゼと呼ばれる酵素が細胞分裂する度に減少するテロメアを修復するという。テロメアのことは21世紀初頭には知っていたし、テロメラーゼのことも数年前に書籍で読んだと思うが、分かっていなかった。13時30分ごろヤナセを出て、宇品のドン・キホーテに行き、帰ろうとした時にアイデアが浮かんだ。

 車を出し、アイデアを確認しながら昼食のみほり峠(安佐南区)に向かって進みかけ、ふと時計を見ると14時37分(2016年2月20日)だった。

 テロメア修復は長年考えてきた。もし、全細胞にテロメラーゼを送って、テロメアを修復させたらガン細胞が活性化する。永遠の生命どころか逆に寿命を締めてしまう。・・というのは健康体でも毎日5000個程度のガンが発生し、免疫系が攻撃して常に完勝するから事無きを得ている。

 我々の細胞の中にはP53など10種類以上のガン遺伝子が存在するらしい。しかし、ガン遺伝子なるものは正常な状態では重要なたんぱく質を製造しており、僕はガン遺伝子と呼ぶ事には抵抗を覚える。必要な遺伝子だが、バランスが崩れると暴走するのだろう。

 そこで、ガンを狙い撃ちで攻撃し破壊する薬などの活用を図る。現在、ガン細胞だけを狙い撃ちする薬などが研究され成果を上げつつある。ガン細胞は通常細胞の変身なので薬や免疫系もなかなか識別が難しいが、ガンは血管内皮増殖因子を発生させ、血管を新設、大量の血液(酸素や栄養分)を消費する。

 また、新たに敷設した血管に異常に大きな穴が開けられ、大量に血液が供給されるなど、通常の細胞とは異なる状況を作り出す。通常細胞にはない特異な物質も大量に放出させている。これらのガン特有の性質や条件を活用してガンを狙い撃ちにして徹底的に叩く方法を開発する。

 併せて免疫系の活性化を図る(免疫の強い人はガンにならないことが知られている)。例えばガンは巧妙で免疫からの攻撃をかわす方法を知っている(ガンと識別させないなど)。免疫の活性化により、総合的にガンを見つけて直ちに破壊する総合システムを構成させる。

 その上で、テロメラーゼをミクロ薬品として全身に供給しテロメアーゼをキャッチ可能なレセプターにキャッチさせるか、あるいはレセプターがキャッチ可能な物質とテロメアーゼを分子的に接合させて供給させ、レセプターにキャッチさせる。細胞膜は強力に侵入を阻むのでレセプターを使うしかない。

 レセプターがテロメラーゼをキャッチすると、うまくいけばテロメラーゼ(酵素であり、たんぱく質)のフォールディング(折り畳み)が解かれひも状になって細胞内に取り込まれる。細胞膜を通過しうまく核膜の中に入ればテロメアを修復する可能性が出てくる。勿論、副作用のないことが条件になる。

 遺伝子が収納されている核膜は大きいのでたんぱく質は立体構造のままで(折りたたんで立体構造となっているのを長い紐に戻さずに)容易に通過できるとは言うものの、何か核膜内に届ける仕掛けが必要かもしれない。

 テロメラーゼは研究者の間では常識的なので、このようなアイデアが出てもおかしくはないが過去の調査網に引っ掛からなかったし、このたびネット検索した範囲では見つからなかった。実現には更に大きな課題も有るに違いないが、基本的な構想としてこの案以上のアイデアは考えにくい。

 
コメント
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