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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

東京電力は福島原発をメルトダウンさせ放射能を撒き散らせた反省が全く足りない 嘘作文の事務屋がトップを独占し続けるのは間違い

2017年07月17日 18時31分19秒 | 社会・経済
 電力OBの多くが、現役時代「原子力の絶対安全」について少しでも疑問を口にしようものなら直ちに圧力がかかった経験を忘れることはできないだろう。また巨額の宣伝費用をつぎ込んで、国民の脳にも原子力安全を刷り込ませたのだ。

 僕も本店課長時代に、原子力プラントに関して原子力部に質問した折には即座に担当取締役から圧力がかかった。まあ、原子力だけではなく、電力会社の基本的な問題について社内で話題にすること自体がはばかられた。

 メルトダウンはレベルの低いアメリカやロシアの話のように語られていた。日本は技術力が高いので、到底有り得ない話と聞かされた。僕は簡単には信じない人間だが、それでも、メルトダウンは日本では起こらないとの神話を信用していた。

 だから、福島原発でメルトダウンが判明した事は腰が抜けるような話だった。おまけに放射能を周辺に撒き散らした。死の灰が東京に降り注ぐ可能性が有り、一部のアメリカ人は東京から退避した。電力マンとしては非常に辛い事実だった。世界に対しても大変恥ずかしい。申し訳ない。

 その後、事実関係が次第に明らかになるにつれて、東電のお粗末すぎる従来の経緯が分かってくる。技術的には何度も書いたように、核分裂などの難しい問題ではなく、一般的な技術である全電源喪失が致命的だった。

 何故、全電源喪失に至るお粗末な対応になったか?答えは簡単、節約して利益を増やし、世界一の電力会社としての数字を向上させたかったのだ。テレビ朝日の朝まで生テレビでも、住民が非常用電源を安全な所に移して欲しいと要望し、東電がお金がかかるので出来ないと回答した事が語られた。

 安全は僅かな費用の節約では代えられない。

《僕も原発用の水理実験建設を担当していて、建設課長が屋根高さを1m下げるとした為苦労した。クレーンの法律上の安全性を保てない。元に戻すよう要請したが「元に戻したらいくら費用が掛かるのか分かっているのか?文句が有るなら副社長に言え」と言われた。

 解決のために1か月以上クレーン業者を呼んでは対策案を検討した。上司二人が持って来た案は安産上問題が有るとして却下した。僕は安全に対しては絶対に譲らなかった。これほど左様に当時、理由も無く安全性を無視して節約する事が当時の電力会社の内情だった。

 安全な方式を考えた僕は評価されたか?そんなわけがない。上司二人に逆らったのだから。当時は分かってくれる人はいなかった》


 欧米先進国から見て、東電の歴代社長がメルトダウンの責任を取らないの状況は、日本は何て野蛮で信用できない国だと思った事だろう。全電力喪失を防ぐ対策をとらなかった、予想された10m以上の津波対策をとらなかった事は当然、トップの意向もしくは、承認した内容だ。

 部下はトップに責任が及ばないよう最高レベルの忖度をする。そうでなければ電力社内で昇進は有り得ない。特に原子力の事は何も知らん事務屋のあほうが原子力安全本部長(エリートコース)を務め、社長になるなんてのは滅茶苦茶な世界だ。

 先の大戦で、ミッドウェイの大敗を隠し続け、戦争を無防備に拡大させ、310万人の命を失う結果になりながら(ミッドウエイで終戦させれば1万人の死者で済んだとされている)、英雄になった山本五十六の世界が今も健在だ。

 **電力会社の社長人事を見ると、事務屋ばかりが独占している。電力会社は設備産業であり、かつ原子力を始め高度な技術判断が求められる。然るに、技術どころか世の中のことも知らんあほーな事務屋が有りもせん嘘作文を書き続けてトップに上り詰める。

 事務系のエリートは確かに頭の回転が速いし鋭い。然し、よく観察すれば嘘のバーチャル世界で無責任に展開するから速いし、ディズニーの漫画の様にいくらでも美しい世界を描ける。美しい世界で済めば良いが正確な論理が無いからしばしば暴走する。先の大戦もバブルも暴走させたのはエリート事務屋だ。

 電力会社の社長は理工系を経営者として育てるのが望ましいと思う。事務屋はせめて、子会社に出向させ、経営実績を上げ、かつ正確な技術の知識を身に付けた者を登用すべきと思う。

追記・ 僕は電力入社1年目、自発的に火力発電所の事故予測に取り組んだ、ぶっ飛んだ新入社員だったが全電力喪失は基本の基本が出来ていなかったのだ。その年、僕は世界で初めてマイクロコンピューターを産業装置への応用、本店と発電所を結ぶための端末機設置を提案し認められた。

 2年めに当直に配置換えしなければ、発電所の事故予測について何らかの答えを出していたはずだ。