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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

NHKの「えん罪弁護士」は衝撃的だった 刑事裁判が絶望的となると民事と合わせて日本の裁判はかなり深刻

2018年05月11日 18時45分59秒 | 深刻な問題
 NHKが放映した「えん罪弁護士」は驚いた。日本の刑事裁判は勝ち負けじゃない。被告が負けることを確認する裁判で、救いようがなく絶望的だという。被告は必ず負ける。また、本来は検察側が被告の罪の有る無しを証明すべきところを、弁護士が証明しなければならない。出鱈目運用。

 前にも書いたように、民事では、多分 先進国で唯一、訴えた側が証明しなければならず、強い側が勝つという不公平性が高い。今後のインターネット関連トラブルが増える中、ユーザーが負け続ける重大な問題と考えていたが、刑事裁判は訴えられると99.9%負けで、絶望的とされている。

 日本の裁判は民事も刑事も深刻な問題だらけな事が分かった。日本は一体どういう国なんだ。中国の裁判が一方的過ぎると言えるのか?北朝鮮の裁判とどこが違うのか?かつて、司馬遼太郎氏が「日本は難しい」と書かれた大元が裁判に有った。

 登場した今村核弁護士は、99.9%負けの劣勢を跳ね返し、実に14件勝訴している。0.1%の勝率では、普通の弁護士が一生1回も勝てる可能性は無い。今村弁護士は常識では有り得ない異常な執念で取り組みひっくり返す。独身で生活費などが安く、かつ大事務所にいるから何とかやっていけるらしい。

 驚いたのは、今村弁護士が法律家なのに、理工系の人間以上に理工系な事だ。すし屋の経営者が保険金欲しさの放火犯人として裁判にかけられた県では、カンパを求め、大掛かりな火災実験で実証している。考察が専門家の判断を覆す科学的論理の積み重ねで素晴らしい。

 男性のあなたが、一旦痴漢として逮捕されるとえん罪であっても助からない。28日の拘留の間にそれこそ、99%の人がやってもいない痴漢を認め、取り敢えず解放される選択肢を選ぶ。残り1%が裁判に持ち込んでも、最高裁まで戦って、今村核弁護士も破れた経験を持つ。蟻地獄だな。

 今村弁護士と僕は、部分的に僅かな共通点がある。一つは理想家で、少し正義感があり、その姿勢をいつまでも捨てない事。片付けが下手で、部屋が散らかり乱雑な事。ワトソン・遺伝子の分子生物学、免疫の本を読んでいる事・・かな。

 会社を経営していると泣き寝入りしない限り裁判は避けられない。裁判長は高偏差値のエリートで、記憶の達人かもしれないが、判決文なんか読むとお粗末だね。論理性が無い。最初から結論が出ているわけだから、考える必要もない訳で、何を書こうが誰も文句の言いようがない。

 こんなことを書いていると、次に裁判を実施する際、また、中央から刺客裁判長を送られひどい目に遭うかもしれない。やれやれ。
コメント
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