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三毛猫は必ずメスというエピジェネティクスの妙 独自の解説を加えた

2018年05月28日 21時42分25秒 | 生命
 生物・医学分野でパラダイムシフトを起こしつつあるエピジェネティクス。そのエピジェネティクスの書籍で必ず記載されているのが三毛猫。白をベースに黒と茶の縞模様が入った3トーン・カラーの猫である。これには性染色体であるX遺伝子が絡んでいる。

 染色体は学校で習ったかもしれないが、忘れた?染色体は細胞の中で23対のペアー(合計46本)が有って、それぞれ23本目が性染色体となっている。あなたの性を決める特別な染色体である。これに対して普通の染色体を常染色体と呼ぶ。性染色体にはXとYが有り、YXの組合せがオス、XXがメスだ。

 つまり、人間ではYの入った組合せが男性、X二つが女性。しつこい?メス猫(三毛猫)の二つのX染色体の中に、それぞれ猫の毛の色を決定する遺伝子が有る。二つのX染色体はペアーで、片方が黒、もう一つが茶となっている。x染色体は二つあると不都合。

 卵に精子が入り、受精し、細胞がある程度分割を繰り返し、猫の毛の色を決定する細胞が現れる。この時点で毛の色を決定する細胞がいくつあるかは分からないが縞模様の数からざっと20~40個程度かなと思う(数字修正)。これら細胞の中の二つのX染色体のうち一つがランダムに選ばれ不活性化される。

 この不活性化がエピジェネティクスなのだ。難しい話だが、エピジェネティクスでは遺伝子をメチル化して、たんぱく質を作らないようにする。メスの二つのx染色体のうち、一つは全体がエチル化され、全体がタンパク質を作らない様にされる。

 どちらが不活性化されるかは妙な儀式で決まる。二つの染色体は2時間ぐらい寄り添い、その際、染色体のボディーの一部が接するので、キスと言われたり、情事と言われたり。これによりどちらが不活性化するかが決まる。優れた方が選ばれるという考えもある。茶の染色体が不活性化すると黒が選ばれる。

 ランダムというのは、サイコロを振って、偶数と奇数で、不活性化する染色体を決めるようなものだ 。そこで、細胞毎に茶と黒の染色体は不規則に選ばれる。今、黒の染色体が選ばれたとすると、受精卵の分割時に、黒染色体の幹細胞が次々分割して、黒のグループができる。これが黒の縞模様を作る。

 別の幹細胞では茶の染色体が選ばれ茶グループも作られる。これらとは別に白毛の遺伝子を持つ染色体も有り、これらの3つのグループが合わさって、3色による三毛猫模様を作るのだ。オスだとX染色体が一つで、そもそも、黒と茶の色を決定する染色体が無い。

 例外の例外として、オスでもYXXという三つの染色体が有る場合は、メス同様にX染色体同士のランダムな選択で三毛猫になる。

 お前の説明で益々分からんようになった?失礼しました。
コメント
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