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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

RNAワールドは無かった 科学最大の謎である 生命と宇宙の分野で作文が多すぎる 雑誌ニュートンやサイエンスはよく読むべきだ

2018年11月16日 10時03分11秒 | 生命
 プロテインワールドにおいて国内の第一人者である池原健二名誉教授(GADV仮説を主張)は僕の質問に対して、「RNA が別の鋳型RNA に対して、RNA を少し合成することもあるが、元来、思われていたようなRNA の自己複製ではない。したがって、RNA の自己複製は確認されていません」とこたえられた。

 中村運博士も著書の中で、「実際的なRNAの触媒は限定されている」というような趣旨を書いておられる。この際の触媒は、決して自己複製ではない。文字通りの触媒で、池原教授が返事された内容と同様であろう。

 RNAが自己複製できないのなら、RNAワールドの最大の根拠を失う。RNAワールドは無かったのだ。科学雑誌社が派手な書き方をして、読者受けの良い嘘を書きまくり、利益を上げている。一般誌ではない良識のあるべき科学誌のやることではない。

 池原教授は他研究者の論文も、うのみにせず自分で確認される方で、自らのGADV仮説も実験や確かな理論的根拠をもって主張されている。かたやRNAワールドは、そもそもRNAが誕生したプロセスも明確になっていないし、原始海を模擬した水中でのRNA合成実験もいまだ成功していない。RNAは水中で不安定なため自然発生的に合成が難しい。

 僕はRNAワールドに疑問を持ち、プロテインワールドが有り得るなと思い、金鉱が見つかるかもしれないと精力的に調べ始めた。然しながら、1990年代にはプロテインワールドが主張されておりがっかり。更にネットで調べ、池原教授のGADV仮説を見つけた。

 GADV?一瞬、変な名前で読むのを止めようかと思ったが、読んでびっくり。しっかりした具体的根拠を示してGADV仮説(*)を説明しておられる。そこでメールを送ったら何と返事が来て、お会いすることになった。偉い先生からは返事も来ないし、会えても議論すらできない。池原教授は気さくな方で、何でもこたえて頂き、僕の説も聞いていただいた。
*GADV仮説は、物質進化によりタンパク質ができたプロセスを実験結果や理論的根拠で明快に示している。

 先生は小柄だが精神的にタフで、許容力もお持ちだ。大学の先生にありがちな「俺は偉いんだ」みたいなところがみじんもない。以来、お付きあいさせていただいている。僕は嘘といかさままみれの電力会社に見切りをつけ、早々と辞めた人間だから、先生に対しても、疑問点は率直に質問し、先生の反対意見が有っても正しいと思えば妥協しない。

 科学界は、宇宙論にしても、訳の分からんことを書いて、数学理論で煙に巻いている。進化にしても、新ダーウィン説を読んで「よく理解できた」なんていう人がいるだろうか。科学の二つのラストミステリーは作文になっている。

 ビッグバンは勝負有った。ダークエネルギーに関して真空のエネルギーで理論値合計と計測値に120桁の差があり(ここを明確にしている点は立派)、検討チームが設立されているらしいが要は事実をはっきりさせないための時間稼ぎ。進化論でも新ダーウィン説がエピジェネティクスでがたがた。本来、両分野とも大混乱のはずが学会は微動だにしないように見える。

 科学が作文になったらおしまいだね。
コメント (1)
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