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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

カルロスゴーンは日産が日本のメーカーだからV字回復出来たが 同時に暴走を誰も止められなかった

2018年12月01日 22時01分48秒 | 
 親しい日産のOBは、かつて、カルロスゴーンがトップになる前、不採算な事業とか子会社などを全部整理し、優良事業や優良子会社を残したが、カルロスゴーンはその優良部門や優良子会社をバサバサと売り飛ばしたと言っていた。悔しい思いをしたらしい。

 首を切られた社員は2.1万人にのぼったというから激しい。多くの人の人生を破壊した。僕は学生時代に日産から奨学金をもらっていたから、他人ごとではない。このような非情な合理化は別にカルロスゴーンの専売特許でもなく、欧米では普通に実施されてきた。

 もしカルロスゴーンが新入社員として日産に入っていたら、様々な衝突や軋轢で早々と辞めていたかもしれない。ところが、権力を持ったトップとして落下傘でやってきたから、日本の組織ではやり易かったと思う。何しろ、日本の社会では経歴や人物に関係なく上の地位に就いたのが偉い。絶対的な権力を持てるし、何をやっても許される。

 確かにカルロスゴーンの利益優先型の徹底した合理的経営は優れていたかもしれない。しかし実は、日本の社会ではトップが押しなべてぼろすぎるのに反して、非エリート社員が非常に優秀だから、ちょっと合理的な判断ができる優秀なリーダーが就任すると業績は回復できる。行政の手厚い保護も半端じゃない。

 一方で、フランスでは一発でアウトになるようなことも、日本では大企業のトップということで許される。一般社員とは情報を遮断し、密室の独断経営をやり始め、ブレーキもかからないから暴走しちゃったんだろうね。残念なことだが。かと言ってリーダーに適した能力の高い社員は早くから排除されているので、なかなか代わりが見つからない。

 とりあえずは株式の不均衡を是正し、日本人がトップになり しばしは緊急体制で走るとしても、一旦、フランスから優れたリーダーを迎え、時間を稼いで日本人のリーダーを育てる必要が有るのではないか。
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