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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

僕がアメリカ政府に中国の危険性を報告したのはオバマ大統領就任後だった ファーウェイ事件に思う

2018年12月15日 10時00分18秒 | 軍事外交
 アメリカ人は日本人の前で、「中国人大好き」と言ってはばからなかった。逆に、アメリカ人は日本人が嫌いで敵視し、その顕著な例がクリントン元大統領だった。クリントンは日本政府の尻を叩いて、日本企業を中国に進出させた。村の工場まで中国に進出し、莫大な金と、工場と、ノウハウが中国にプレゼントさせた。中国政府はありがとうと言っていた。

 この時期、クリントンは中国中を飛び回り当時は零細だった中国人経営者と写真を撮っている。その中にファーウェイも入っていたことだろう。アメリカは初期投資で莫大な利益を得た。詰まり、日本から製造業は猫も杓子も中国に行き、中国躍進の巨大な源泉を与え続けたのだ。

 僕は中国が経済でアメリカを上回り軍事力でアメリカを凌駕し、軍事力をバックに世界制覇するだろうこと(日本は中国の属国になりかねない)を危惧した。しかも、中国は共産党の一党独裁(選挙が無い)だったが、アメリカは相変わらず中国を支援し、日本を叩き続けた。従って、誰もこの暴走を止められなかった。

 僕はジョン・ルースアメリカ大使の時に、手紙を送り、警告している。同様の手紙はその後も続けた。しかし、キッシンジャー博士らは、中国を応援し期待度が高かった。アメリカの有力者は、もし、中国がアメリカの脅威になるような事態になれば皆殺しにすれば良いみたいな発言も有ったらしい。キッシンジャー博士も非常に楽観的だった。

 この、傾向が変わり始めたと感じたのは2011年秋のことだった。2013年3月16日のブログで次のように書いている。

 「私は21世紀初頭には中国が隠し続けた野望に気づき、前のブログ(数年分をOCNが勝手に消去した)にも書いた。アメリカは残念ながら気づかなかったのか、経済を優先するあまり楽観視していた。流石に、2011年秋になると、ヒラリー・クリントン長官の中国に対する発言内容が変わり始めた・・」

 オバマ大統領は中国に対して友好的ではあったが、経済重視で、中国のフィリピン・スプラトリー諸島への基地建設にも全く弱腰だった。これでアメリカは、中国から軍事的に相当押し込まれた。だから、僕はトランプ大統領の出現は結果として大変良かったと考えている(最初はどうなるかと思ったが)。

 ファーウェイ(中国政府の後押し)が目指している5Gの高速通信では家庭内の情報などあらゆるものがネットに乗り始めるということで、これにより中国はアメリカ国中の情報が入手できる。だからアメリカはファーウェイを恐れているのだ。

一方で、アメリカは同盟国の通信を傍受し続けた。アメリカ軍の三沢基地は表向きロシアの監視だが、実は主な用途は日本の情報入手だった。NSA,CIAなどと共に政府、大企業、個人の情報を勝手に盗聴し、自国の利益のために利用してきたし、今も実施している。。

 一方、ファーウェイは初任給83万円で日本人も含めて採用し、世界有数の開発力を持つ。国内では三洋電機が売られ、シャープが買収され、日産、三菱自動車、東芝が破綻寸前に追い詰められたように、日本企業は安月給で技術者を雇用し、ごみ知識を詰め込んだだけで解決力のないノータリン事務屋どもがトップを占めてがたがたにしてきた。
 
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