金正恩は軍部を掌握するために、次々と過激な手段を繰り出さざるを得ず、エスカレートが止まらない。日本海を隔てて隣の北朝鮮は今そこにある現実的な脅威になっている。金正恩の若さが災いしている。
後ろ盾の中国は本気で北朝鮮を止める気はない。中国にとって北朝鮮はアメリカとの関係を優位にする上で、最高のカード。北朝鮮の暴走はアメリカと中国との戦いの前哨戦、シミュレーションになる。アメリカへの威嚇や暴走については喜んでいるが、核爆弾を持つことは歓迎しない。
過去にも北朝鮮がミサイルを発射させているが、今回は日本を飛び越えたハワイ手前に射込むのが有りうる選択だろう。つまり、日本や韓国、そこにある米軍基地は全ていつでも攻撃できることを目の前で見せる。
世界、とりわけ日本は大騒ぎになる。しかし、北朝鮮とアメリカの出方を見守るしかない。アメリカとしては被害を受けたわけではないから、非難声明を発表し、国連で更なる締め付け強化を図るに留まる。中国に働きかけを要請する。
オバマは今さら金正恩に電話できない。元大統領の特使を送ることになるのではないか。北朝鮮の要望が通らなかったとしても、存亡をかけた一か八かの勝負に出ている北朝鮮にとってメンツが保たれたことで当面の矛を収める理由にはなる。
北朝鮮の瀬戸際外交、核をバックにした脅しはいよいよクライマックスに近づいているとの見方もできる。つまり、今後の手は、ミサイルの発射、 韓国への砲弾射込みなどである。韓国への攻撃が始まり、死者が出ると韓国も応戦せざるを得ない。
この状態で、金正恩の居所がはっきりしている場合は、アメリカがピンポイントで複数のミサイルを射込み、金正恩を殺傷するかもしれない。アメリカは弱腰でない事を中国に見せつける必要がある。
いずれにしても、次第に緊迫した状況になり、目が離せない。
追記:軍事専門家の中には、北朝鮮が戦争状態を宣言しているのだから、アメリカはミサイルが発射されたと同時に、攻撃されたとみなすとの説が有る。そうであれば、ミサイルは迎撃されるし、発射基地を叩くかもしれない。全面戦争に発展する可能性もある。
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