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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

親しかった友人の墓を探しあて 暗殺されたのではないかとの情報にご本人の無念さを思い涙した

2017年01月22日 21時38分57秒 | 深刻な問題
 X氏は誰から見ても笑顔が魅力的、頭脳明晰、快活で、好青年だった。幸い僕とは波長が合い、親しくさせて頂いた。その彼が亡くなったらしいという事を随分前に別の友人から聞いていた。いつか墓参りに行かなくてはと思いつつ、仕事に熱中しすぎる性格のために機会を逸していた。

 パワフルで活動的、とても若くして亡くなるような人物ではない。とてもじゃないが信じられなかった。何かの間違いではないかとも思い続けた。

 出身大学に聞いてわからず、以前彼が語っていた故郷とお父さんがおやりになっていたスポーツを手掛かりに、電話の聞き取りで探し続けた。簡単ではなかったが、ちょっとしたヒントを手繰って遂に弟さんと連絡できた。

 案内を受けて到着した墓は凄く立派なものだった。更に驚いたのは、墓の右奥にまるで歴史上の重要人物のような大きな石プレートが設置されていた事だった。亡くなった時期は入社後間もなかった。彼が長い間待っていたことは間違いない。それは僕には分る。何となく感じる共通のシンパシーだ。

 僕は不覚にも声をあげて泣いた後で、プレート文字をじっくり読む余裕が無かった。誰でも社名を聞けばわかる大企業社長の長い長い文章(石に刻まれている)の中の「勇気ある」との言葉が異様に感じた。

 当時、会社の中で大きな問題が起きたらしく、10名近く辞めていた。X氏は思い切ってその調査に乗り出していた。死因は今も分からないが、社員が墓を訪れた際、「殺されたのではないか」と語っている。

 この話を僕に伝えた人は、高い公的な立場にあり信頼できる人だ。色々なことを推定してみた。社長が何らかの関わりを持っていたのは分かる。僕は彼の無念さを思い、調査することにした。名称などを書かないのは、事が重大であり、調査が妨害されないためだ。

 ここで言いたいのは、彼はきちんとした根拠無しには判断しない男で、その上でまともな行動をしていた。特に正義感が強いと感じたことはなかった。勿論、立派な人間である事に疑いの余地は無いが、当たり前のことをしていた。

 ところが、日本は事なかれ主義で、問題が有っても指摘しない。見て見ぬふりをして綺麗ごと過ぎる。当たり前の事が異常に見えてしまう。彼は僕より遥かに好かれる男だったが、まともな判断と行動は、この国でしばしば危険を伴う。

 何度も書いてきたが、最も重要なことは事実を徹底的に究明することだ。話は飛ぶが、日本が真珠湾攻撃した後に、当時のアメリカ大統領だったルーズベルトは(戦争が始まったばかりなのに)真珠湾を攻撃され被害を受けた責任を裁判で訴えられ追及された。

 アメリカは随分乱暴でひどい面もある。しかし失敗があると徹底的に原因を突き止め、そして文章化し、未来に備える。日本では大した成功ではないのに大々的に誇張して発表し、逆に失敗すると封印してしまう。この点で、両国は大きく異なる。

 例えば、日本ではミッドウェイでの敗戦は大勝利として報告され、上層部は横滑り、その下の将校や兵隊は激戦地へ送られ戦死するよう仕向けられた(死人に口なし)。完璧な封印がなされたのだった。

 彼は死ぬ前に危険を察知していただろう。弟さんが、兄がやってきて何かを語りたかった様子だったが何も言わなかったらしい。今回は弟さんとゆっくり喋る時間が無かった。僕は今回の調査に関しても出来もせんことは言わない。僕なりには努力する。



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