2年以上前の「パルスと連続音の間 - シュトックハウゼン」の続き.
音を一定時間鳴らし,一定時間休むことを一周期として,この周期を次第に短くして行く.周期が長ければ,われわれの耳にはもとの高さを持つ音のパルス列と聞こえる.しかし周期があるしきい値を超えて短くなると,連続音に聞こえる.パルス列の周波数が音の高さとして聞こえるはずだ.
256Hz の純音 (中央 C よりやや低い) をデューティ比 50% でオン・オフする.図のようにパルス周期を 1/2s, 1/4s, 1/8s と縮めていくと,周期が長いうちはたしかに 256Hz 音が断続的に聞こえるが,1/32s より短くなるあたりからブザー音に聞こえるようになり,周期 1/64s あたりから音程感が出てくる.しかしその高さは?
講演用に作った ppt だが,時間切れで使う機会がなかったので,Youtube にアップした.
なぜ最後に示したスペクトルが得られるかは,期末試験問題としては難しすぎるかな.レポートなら良いかも,
最初は実際の音楽演奏の時間軸を圧縮したら...と考え,申し訳ないけれどこの瀬川順子さんの「熊蜂の飛行」を,カラオケソフトを用い,ピッチはそのままにしてテンポを速めてみた.結果は説明に使うには要領を得ないものであった.物理現象として抽出するには,単周波数音を用いパルス列も周波数とデューティを一定にするなどの単純化が必要だ.
しかし面白さという点では,実演奏の早回しが勝る.ヒト様の演奏を加工するのは申し訳ないから,そのうち自分の演奏で遊んでみよう.ちなみにシュトックハウゼンの電子音楽では単周波数音に加え,ノイズも使っていた.
この動画では,最初のリムスキー・コルサコフのは8分音符を 8Hz 以上でたたいておられるようだ.
それはそれとして,ここでは後半のバンブル・ブギが面白い.瀬川順子&孟暁亮 中国マリンバフェスティバルin北京とのこと
ディズニーのアニメもあります.