Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

市民講座報告 「いろいろな視点からのジャズ」

2015-08-19 10:10:48 | ジャズ

広大マスターズに提出した報告書です.

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2015広大マスターズ市民講座報告「いろいろな視点からのジャズ」
小方 厚

市民講座「いろいろな視点からのジャズ」(2015年 7月4日,18日,8月1日,8日の各土曜日,計4回)が無事終了した.受講者として登録された方は40人と聞いたが,実際の出席者数は最大で35人だった。
加えて,7月25日 (土) 11:00-12:00 に,広島大学マーメイドカフェにおいて,講座と関連する曲目を並べ,広島大学ジャズ研究会会員のクインテットによるジャズライブを行った.

4回の講座の内容は「第1回:動画によるジャズ入門,第2回:西洋音楽としてのジャズ,第3回:民族音楽としてのジャズ,第4回:計算機とジャズ」とした.

第2回ではジャズの語法にはコード,モード,フリーなどがあること.II-V-Iというチャーリーパーカーのコード進行はピタゴラス音律に,モードは中世の教会旋法に遡れることを示した.第3回ではラグタイム,スピリチュアルなどを紹介し,ブルースと日本民謡に5音階が共通することを示した.またスペイン音楽,ジプシー音楽,中南米音楽など各地に固有の音楽とジャズの融合も聞いていただいた.第4回は計算機に関係する話題だけでは偏り過ぎると考え,「ジャズとハイテク」というサブタイトルで内容を広げ,電化ジャズ,フュージョン,計算機による即興演奏,ジャズ演奏練習用スマートフォンアプリなどにも言及した.

取り上げた曲は講師にとって懐かしい曲が多かったが,聴講していただいた方には講師と年齢が近い方が多く,講釈抜きの音楽だけでも(音楽だけの方が?)お楽しみいただけたかもしれない.ほとんどの音源は現在Youtubeで視聴できる.例えば第1回の「ジャズ入門」ではジャズとポピュラーの違いとして,ドリス・ディとアニタ・オディのふたりのTea for Two(ふたりでお茶を)を挙げたが,それぞれのアドレスは
https://www.youtube.com/watch?v=604ye4sKEb4
https://www.youtube.com/watch?v=WTOHZXFEO5c
である.こうした音源のネット上のアドレスを毎回プリントして配布した.

この講座の内容が,今後受講生にとってジャズをお楽しみいただくための一助になれば幸いである.
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