暮らしの手帖 対 消防庁

「とと姉ちゃん」では雑誌・あなたの暮らしの商品テストをめぐって，アカバネ電器という悪役が登場して，公開商品試験をやる場面があった．このくだりは，この朝ドラの中で最もチンプだった．

モデルになったのは，石油ストーブから出火したときの対処法だろう．この方がドラマよりドラマチックである．
「暮らしの手帖」はテストの結果，バケツいっぱいの水をぶっかければ消火できると書いた．そのため，それまで「毛布をかぶせなさい」と「指導」してきた東京消防庁と対立．マスコミも取り上げた．
大元の自治省消防庁が乗り出しての公開実験に発展したが，結果は暮しの手帖側の圧勝だったのだ．

「歴ドラ.com」に詳しい記述がある (画像も拝借しました)．当時は大学院学生だったが，自分も覚えている．
権威 (消防庁なら火事の権威だろう) の言うことが，時としてでたらめであることを教えられた．
また，あらかじめ消防庁が予備実験をしておけば人前で恥をかかないで済んだはず...とも思った．

石油ストーブが火を噴く場面を映像として見たかったのに，朝ドラでこのくだりが忠実に取り上げられなかったのは，NHK が総務省消防庁に睨まれたくないから?