展覧会に出品するには絵を額縁に入れることが must らしい.100 号額縁ともなると十万円くらいが相場である.「仮縁」というのがあって,一万円くらいだが,これで出品すると審査員の心証を悪くするのだそうだ.
いままでは DIY で買った角材をキャンバスの四辺にぶつけて額縁らしくきたが,こんどの波の会セレクト展に向けて,すこし複雑なものを試みた.
ベースは図左の白い仮縁 (マルオカ フレームイット) で,縁面から絵の表面まで傾斜がある.この部分だけを金ピカに塗った.「カラージェッソゴールド 300mlスタンドパック ホルベイン・メディウム」という絵の具である.真ん中の写真のように,すこし塗るときにはみ出したりしたが気にしない.
次に仮縁の四辺にあらかじめ黒く塗った角材を打ち付けた.写真ではよくわからないが,角材の額面は仮縁の額面より1センチ出っぱらした.見た目はいいがその結果,右の写真のように,自立は困難で立てかけても不安定となった.もっと幅のある,長方形断面の角材を使えばいいのだが,そうすると額縁全体が重く手に負えなくなるのだ.
写真左のように額縁の色は外から黒・白・金.なかなかいいと思うのだが,J 子が葬式の幕みたいと言って,ご苦労にも白い部分を黒く塗った.提出したのは右の額.