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セシウム137由来の胃バリウム検査で被爆??

2016-10-06 08:53:52 | 科学
FB を見ていたら,セシウムは壊変してバリウムになる,バリウムはガンマ線を出す,だから胃バリウム検査はいけません...という受け取り方があった.検査のときに飲むバリウムにセシウム137が大量に含まれていればそうなるが,その可能性はゼロに近い.

図は壊変図というもので,この図の示すことは,原子番号 55 のセシウム (Cs) 137 が,半減期 30.08 年で,その 94.7 %が 0.514MeV のベータ線を放出し Ba137m にかわる.Ba137m は半減期 2.55 分で,662keV のガンマ線を出して安定な Ba137 に落ち着く.他にもCs137 から Ba137 に至るマイナーなルートがふたつある...ということだ.

このようにセシウム 137 (Cs137) はベータ崩壊するが,この核種の存在の検出は,その娘である Ba137 が放出する 662keV ガンマ線を手掛かりにするのが普通.
Cs137 の多くははベータ線のみならず,結果的にガンマ線も出すので,二役の悪役ではある.

しかし胃バリウム検査のバリウムは放射性同位体ではない.
この胃検査でも被爆するが,それはエックス線によるもので,セシウムもバリウムも関係がない.ただしそのエックス線量は大きい !! この記事をまるごと信用していいかどうかわからないが,参考にはなりそうだ.
コメント
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