Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

世界の不思議な音

2016-10-07 08:15:08 | 新音律
トレヴァー・コックス 著, 田沢 恭子 訳.白揚社 (2016/5).
原題 The Sound Book.サブタイトル「奇妙な音の謎を科学で解き明かす」.

目次
1 世界で一番よく音の響く場所 (16トン注 残響の時間)
2 鳴り響く岩
3 吠える魚 (16トン注 生物の鳴き声全般)
4 過去のエコー (16トン注「過去の」は蛇足と思う)
5 曲がる音
6 砂の歌声
7 世界で一番静かな場所
8 音のある風景
9 未来の驚異

7 の一部は紹介済み.
系統的な本ではなく,テーマ毎に現象を中心に雑多な話題を集めたスタイルだが,文献も明示されている.著者の体験から導入していく書き方がうまい.こういう本は流し読みしがちだが,一行一行丁寧に読んだので,時間がかかった.
下水道,鍾乳洞,霊廟,古代遺跡などに建築音響学者らしくアプローチした成果が中心だが,動物や大脳生理, 砂を踏んだ時の音や泡の弾ける音の物理,さらに音楽にも話題が及ぶ.

音源の場所を示す世界地図があるが参照ページがない.索引がない.こうしたものは計算機ですぐに作れるのに,出版社がさぼっていると,紙の本はダメ,電子書籍がいい...ということになってしまいそう.

訳者あとがきがウェブで読める.
コメント
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