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副題「少し人生を考え直したい人に」.中央公論社(1987/10).
1992/3 に中公文庫に入ったが,絶版らしい.
「自作の小屋で暮らそう」(以下,高村本という) と似たような本があったと,探し出したのがこれ.30 年前の自分は一所懸命働いていたはずが,実はこんな本を読んで妄想にふけっていたらしい.
0.5 畳の「最小単位」の小舎から始まって 6 坪 12 畳の電気を引いた小舎まで,プロが引き直した図面入り.5万分の1地図で小舎場探しのヒントとか,豪雪地・傾斜地の建て方なども書いてある.
高村本は実際に生活する家を造るのに対し,こちらは山小舎という遊び場を造るという違いがある.高村本は一軒の小屋について狭く深く掘り下げるのに対し,こちらはカタログ集的.高村本が DIY とか two-by-four とか (機材通達とか工法とか) にもくわしく言及しているが,こちらは間取り中心.
著者には「山小屋造った…ネコも来た! 」という本もあって,そちらが元になっているのかもしれない.でも経験せずに頭で考えただけのことも多いようだ.まぁ当時の自分のように,実際に小舎を建てる気がない読者には,文章がうまく絵がきれいなら,それでいいのだが.
41 歳寿命説,地球寒冷化説など,この著者の予言は全部外れたことを思うと,上から目線の文章もご愛嬌である.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/71/05602c49976aa0195bae3f2c4e7ee7ad.jpg)
ところでこのように,文章の上欄外には P100, P101 などと,テキストと対応する図を載せたページが書いてあって,とても便利.
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