Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

法月綸太郎「一の悲劇」

2017-02-21 09:23:00 | 読書
祥伝社文庫(1996/7).

単行本刊行は 1991/4.
Wikipedia によれば,*****2013年に販売促進の一環として新たなポップを制作したところ手応えがあり,販売会社の日販が大々的に仕掛けて文庫版が19刷15万部,ノベルス版と合わせて累計22万部のヒットとなった.2016年にテレビドラマ化された.*****

刊行当時,タイトルは「X の悲劇」「Y の悲劇」「Z の悲劇」にあやかった,夏樹静子「W の悲劇」(1982) の真似.親亀の上に子亀,その上に孫亀... だな,と思ったが,当時は忙しくて本は読まなかった.あの当時は自動車電話などというものがあったのだ.いまでは GPS があって,犯罪もやりにくい.

ストーリーがてんこもりで,ふた組の夫婦それぞれが父親の違う子供を育てるあたりは,いかにもテレビドラマ向き.そうしたドロドロした背景のために,せっかくのミステリーとしての面白さが目立たない.著者 26 歳の作品というが,そのせいか人間描写が下手...とかなんとかいいながら,一気読みしてしまった.

古書チェーン店で 100 円だった.

☆☆★
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reading

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